5月 その1 部活動を決めよう
5月6日(水)
しばし休筆(大作家の如き)したが、ちと自己流の考えが出たので記す事にする。
『鳥山せつこのサウンドストリート』FMラジオを聞いた。
ま、どいつもこいつもホレタハレタに関する話ばかりで、みじめったらしいたらありゃしない。彼が振ったのとか別れたあの子が忘れられないとか、うじうじと映画の話じゃあるまいし、一人でヒロインになりたがりやがってバッカじゃないかしら。だいたい文が、ワンパターンなんだヨ。
「閉店間際のスナックで、テーブルにうつ伏せになっていたら、ラジオからせつこのDJが聞こえた」だぁ。
気取るのもいい加減にしろよ。よくもまァ、んな手紙が書けたもんだ。顔が火照ってこないのかネエ、そういう連中は。ちと、テレビの見過ぎじゃないの?
とは言うものの、斯く言う私は恋愛経験ゼロ。よってそういう気持ちになった事も無い。そんな話を聞くとホレタハレタとやってみたいという気持ちが強くなるよ。
大人になりたいけど、豊かな感性は持っていたい。実現したらオレは小人(こびとに非ず。ことなと読む)になれるぜ。
背は伸びず再びめげた5月5日。
どーゆーわけだ! こりゃ!
5月7日(木)
我ながら情けない。
何かというと決断力というか心配性というか、つまり部活動である。
ゴルフ同好会は新規設立となるし、かといってMr.オジ(元中学級友の尾地)と共に卓球部に入るにも、練習どころか経験も極々微々たるものであるのだから、全く見られない下手さである。どうも向かないらしい。
私に向くスポーツなどあるのかも疑わしいが。
そこで、である。
私としては飛んだり跳ねたりする必要の無いものが好みであり、且つ相手は止まっていた方が好都合である。
動き回らず相手が止まっているスポーツ。これはゴルフが最適であるが、自ら始める同好会では先輩達とのふれあいを目的としている上で、無意味である。
すると残りは弓道である。出来る事ならアーチェリーの方が良いが贅沢は言えない。弓道部しかないので。
んで、入ろうと思ったのだが、ここで問題があるのである。
顧問の先生の口調では、同級のMr.薄川は中学時代の仲間を率いて入部したようである。そこへ余所者である私がお邪魔したのでは……もっとも、それで楽しくやれれば、それは素晴らしい事だと思うのだが。
軟弱者であるな、私は。
今日は一週間で最も楽しい木曜日。
パックインミュージック・ナッチャコ(TBS深夜ラジオ25時~27時)が聞けるぜ。丸山(女子校に行った近所の元中学級友)はまだ聞いているかナ。
この話が人と出来ないのが寂しいよ。
女の子のいない生活、早や一ヶ月。
中間テストも間近。ア~ア。
『A LONG VACATION』
は名作だ。素晴らしい。
昼寝は楽しい。
早稲田、すまん。もう少し自重して行くからな。まてまて。
5月8日(金)
国語の便覧を見ていた。
小説読解法と書かれた項を見ていたら腹が立ってきた。
教材は『伊豆の踊子』で、そこに載っているごく一部の文を読んだだけでも、なんとなく素適に思い、学校図書貸し出し第一号にしようかと思った。
と、ここまでは良かったのだが、その下に、きちんと整理されている解説がうじゃうじゃと書かれている。
軽い気持ちで重い印象を受けながら、どれどれと目からウロコのような方法があるのかもと期待し、専門家の解読法を丁重に、てらいの無い気持ちで読み始めたら、いやァ腹がたつわ。
「作品の筋立てをとらえる」
「作中人物の性格を押さえる」
「イメージの使い方を味わう」
ふ ざ け る な。
そんなこと自分で楽しむものだ。
解説なんて、何と愚かなものだろうか。いちいち面白みを半減させらァ。
残念ながらガキの反抗と同じで、感情に押された言葉しか出ない。
評論家という、人を批判して生計をたてる職がある。
世の作家諸氏の批評はその方の性格が偲ばれて趣きのあるものだが、これを職としている連中のは、面白くないの上にクソがつく程だ。
友人仲間同志で文学について幼い批評会でもやったらどんなに楽しいだろう。映画でも良いが、出来る事ならマンガでやるのは遠慮したい。どうしても軽くなってしまうから。
とにかく、一刻も早く友達と討論をする因の来るのを期待し、こうしてネタと意見を固めておく。
感情に押し流されることなく、
COOLな顔つきで、さりげなく。
5月12日(火) 0時42分
クラスの出来が悪いようである。
高校教師はそういう事をはっきりと言いやがる。腹が立つが、十人十色で我が道を行くというヤツもいれば、サラリとかわすのもいるクラスだ。
面白いではないか。




