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●武田ブーム!『真田十勇士』!!


内容を知らずとも、名前は聞いたことあるかたは多いのではないでしょうか、『真田十勇士』。

かくいう私も、あんま内容知りません(笑)


登場人物は、真田幸村と10人の部下、猿飛佐助、霧隠才蔵、三好清海入道、三好伊佐入道、筧十蔵、根津甚八、海野六郎、望月六郎、穴山小助、由利鎌之助。

彼らが、……何だっけ、化け狸と戦うんだっけ?

なんかそんなんだったような。妖怪退治的な。


この作品、作者不詳なのです。出版された年代もよくわからん……けど、おそらく江戸中期以降と思われます。たぶん版元も不詳でしょう。

幕府に身バレしたら死刑確実な本だからです。


江戸中期ともなると、幕府への不満を大っぴらに愚痴る庶民たちが増えはじめます。その中で、こんな愚痴が増えて行きます。


「徳川の侍なんていばってるだけで、世の中なんも良くならねーよなー」

「今の世を作ったのが徳川だから悪いんじゃねーの?」

「初代が狸だからなw」

「三方ヶ原の戦いで、初代を死ぬギリギリまで追いつめた武田信玄公って、マジカッケーよな!」

「しかも名君で有名だし!」

「あーあ、今が武田さまの世だったらなー」

「それなwww」


……という流れ(マジ)で、江戸で空前の武田ブームが起こるのです!!


【歴史のお勉強①三方ヶ原の戦い

武田信玄が上洛途中に徳川領を通る際、食い止めてやる!と意気込んでた徳川の目の前をスルーしました。ムキー!となった徳川が追撃したところ、三方ヶ原で万全の状態で待ち構えてた武田軍。「いらっしゃーい(笑)」→徳川大敗、という戦いです】


そして生まれたのが『真田十勇士』。何故主人公が真田かというと、真田が武田家臣というのもありますし、


「大阪夏の陣で初代を死ぬギリギリまで追いつめた真田信繁公マジカッケー!!」


だからです(笑)


【歴史のお勉強②大阪夏の陣

豊臣秀頼を支える、という臣下の誓いを破り、豊臣を滅ぼすために徳川がしかけた戦いです。冬に始まりました(冬の陣)が、真田信繁が造りし最凶要塞・真田丸に大苦戦。いったん和解しといて真田丸を撤去、そのガレキで堀を埋め……和解やめ!第2ラウンド!となったのが夏の陣です。

ブチ切れた真田信繁は徳川本陣に特攻。狸を討ち取る寸前まで行きましたが失敗……という、戦国最後の戦いです】


当時の庶民が、三方ヶ原の戦いや大阪夏の陣のメインビジュアルまで知ってた、ということが分かります。

ってことは多分、庶民も、徳川初代がどんだけみみっちいことやって天下を取ったか、知ってたのでしょう。

真田幸村が退治するの、化け『狸』だし(笑)


当然ですが、幕府をディスる本とか発言した人は処罰(最悪死刑)されます。特に豊臣家関係は、名前使っただけで処罰です。石田、宇喜多は特にダメ。宇喜多さんは『浮田』と名乗って家を繋いだようです。


『幸村』も、『信繁』をそのまま使ったら言い訳できないんで、フィクションですよ〜と逃げるための創作です。でも内容が内容だから苦しいんだよなw


真田十勇士に、武士は由利鎌之助だけ。あとは平民なのは、もしかしたら信繁のお父様、真田昌幸さんの上田合戦のことも、江戸の庶民が知ってたからかもしれません。


【歴史のお勉強③第1、2次上田合戦

何やかんやで徳川が真田の居城・上田城を攻めた戦い。昌幸さんは城下の民と共に籠城し、ハイレベルなゲリラ戦で数倍の兵の徳川勢を完封しました】


ちなみに十勇士、最初は三勇士だったそうです。佐助、才蔵、三好清海だけ。それがウケたので、あちこちで真田◯勇士が生みだされ、最高30人くらいいったとか(笑)。

まぁ語呂がいいので十勇士に落ち着いたんでしょう。めでたしめでたし。


でも真田十勇士が退治するのが化け狸で、それを取り締まったら、取り締まる側が徳川家康=狸だと思ってる、ということになりますね(笑)

取り締まらなかった可能性もあるなぁwww



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