第三話 迎え撃つ3
結局、私は一人、ボロ事務所に残された。
男は言っていた。
「この悪魔祓い兼探偵事務所は2人でやっていてね。私は悪魔を祓う役ではないんだよ。」
「じゃあ、その悪魔祓いの人はどこに行ってるんですか?」
「今はニューヨークかな? あっちの方で人を二十人くらい食い殺した悪魔がいるらしくてね。政府から直々にオファーが来てたよ。まあ、私も行こうとしたら私は要らないと言われてね。アレはかなり腹が立ったよ。今まで2人でやって来たのに、なんでアイツだけ評価されてるのかね!?」
男は頭をかきながら机を蹴った。私はこういうところなのではないだろうか? と思ったが、今は言わなかった。
「それで、その人は来るんですか?」
「4日以内には必ず来る。ただ、どうも手こずってるらしくてね。フン! やっぱり私が必要じゃないのかね!」
男は少し機嫌を取り戻した。
「という訳で、私は君に呪いをかけた犯人を探してくる。心配するな、必ず見つけてやるさ!」
そう言った男の目は透き通っていて、けどやっぱり頼りない。でも、なぜか信じることが出来る。そんな目をしていた。
「あの!」
「ん? どうした? 確かに一人は不安かもしれないが、あのカウントダウンは絶対だ。カウントダウンの三日前に来たり、二日前に来たりはしない。安心してくれ。」
「そうじゃなくてですね……お金がもうなくて……」
「あぁ、この件は元々、私が君の呪いを消し切ったと思い込んだ私のミスだ。全くプロとして情けないよ。」
「えっ、じゃあ……」
「まあ、サービスだよ」




