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君との話  作者: tc


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4/7

翳り

この辺りからかな、2人の感情に温度差がで始めたのは。


君の仕事が繁忙期に入り、残業続きになって平日は会うのが難しかったね。

僕はどうにか会う口実を探して、君の職場近くのスーパーに買い物に行ったりして、「息抜きがしたかったら声かけて」なんて、あくまで君を思っての行動のように振る舞ってたけど、もしかしたら君には負担になってたのかもしれないね。


君からのメッセージは少しそっけなく感じた。


そんな君の変化に僕は気づきたくなくて、いつも通りに接していた。


君との「好きだよ」「会いたい」のキャッチボールは、いつの間にか壁当てになってたみたいだ。



週末君は職場の飲み会だって言うから、僕は「会いたいし、お迎え行くよ!」なんて言ってみて、君から「今日は大丈夫だから」と一言。

君の心が離れていってるのを僕は君が今は疲れてるんだって、都合の良い見方で見ていたと思う。

君の仕事さえ落ち着けばまたあの楽しかった日々に戻れるんじゃないかって。



そして、日曜日になった。



僕はもう慣れてきた君の家までの道を車を走らせて向かう。

家の前で待ってる君を見つけ、僕の心の翳りは少し晴れた気がした。

君は職場の飲み会のこととか、土曜日に友達と行ったライブの話を沢山してくれたね。

いつもと調子の変わらない2人の感じに内心ホッとしながら、「あれは気のせいだったんだ、今日は久しぶりのデートだ、全力で楽しもう」って心の中で思ってたんだ。


いつも通りにおしゃべりしてると、目当てのカフェに到着。

君がスタジオジブリが好きって話をしてたから、このカフェも気に入ってくれるはずって思って、探したんだよ。


気づけば4時間近くカフェでお喋りしてたね。

お互いの学生時代の写真を見せ合いっこしたり、おすすめの映画を教えあったり、一緒に行きたいライブだったり、映画だったり、沢山のことを話したのを覚えてる。

相も変わらず、話の止まらない2人だねなんて話しながら、今週は君も疲れてるだろうから早めに帰ろうかって話をして、帰ることに。


まだ日が出ていて、サンセットビーチの近くを通りかかったとき君が「夕陽みて帰ろうか」なんて言うから、僕は嬉しくなって車を止めた。

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