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君との話  作者: tc


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2/7

始まり

あの島での出来事は夢だったのかと思えるほどに、残酷に日常は戻ってくる。


朝起きて仕事へ行き、家に帰りまた次の日の仕事に備える。こんな日常が嫌で、あの日の弾丸旅行を決行したことを思い出す。


ただ、そんな灰色の日常に色がつき始めた。

そう、君とのやりとりが続いている。


内容は簡単に言ってしまえば「おはよう」から「お昼だね」「今日も一日お疲れ様」「おやすみ」の当たり障りのないやりとりだが、僕は僕を認識する言葉をくれる君とのやりとりに温かみを感じていた。


僕は君を映画に誘った。

建前は僕が気になる映画だから、でも本当は君が好きそうな映画を探して誘ってみたんだ。

君からの返信が怖くて、スマホをベットに投げる。

すぐに通知が鳴り、今度は僕がベットに飛び込む。

「行きたい!」の返信に、僕は人生の瞬間最大幸福を更新した。


その週の週末に約束して、遠いと感じていたその日はあっという間にやってきた。

ランチへ行き映画館へ向かうも、僕の詰めの甘さで上映まで3時間以上という大失態。

顔面蒼白な僕を見て君は笑ってたね。


とりあえず、映画のチケットは買って、君と僕はカラオケに入った。


同じ年齢ということもあり、「あー、懐かしい!」「この曲覚えてる?」とか、2人で来る初めてのカラオケとは思えないくらい盛り上がった。


君の歌声は、優しく僕を包み込んでくれてる気がして僕の心の奥は温かくなった。


そんな中で、君が歌ってくれた曲で1番印象に残ってるのはback numberの「happy birthday」と言う曲だった。

歌詞は、ただただ片想いの1人語りの曲なのだが、君の歌うこの曲はなんだか心に沁みる気がした。


楽しかったカラオケはあっという間に、終わり映画の上映時間になり、映画を観た。

少し考えさせられる内容に、君も僕もポップコーンを食べる手が止まって、映画が終わった後に大量に残ったポップコーンを見て2人で大笑いしたね。


帰りは君の道案内で、君の家まで君を送ることに、2人で映画の感想やあれやこれや話してるうちに、君の家の前まで着いてしまって、君が「またね」とすぐ降りていこうとするもんだから僕は思わず君を呼び止めて、告白をした。

君は一拍おいて、「嬉しい、よろしくお願いします」って言ってくれた。


ーー君と僕の関係が恋人として始まった日ーー

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