クエスト名称:教会で通信06
コールドビークに帰って来た。
教会に行って、李里ちゃんに勝利報告をする。
「でね、〔知恵のしるし〕を手に入れたわ」
「無事でよかったぁ。こういう心配は慣れないんだよ、真衣ぃ」
「私だって、心配をかけたくないわよ。でも、祈っててくれて、ありがとね」
「祈りの効果があるからね! 一生懸命、祈った!」
李里ちゃんは、まるでヒマワリのように熱くて眩しい、シャキンとした笑顔を見せた。
魔王に捕らわれているとは思えないほど、元気いっぱいだ。
「あともう一歩だよ! 第三の書室の扉を見つけたの!!」
「ちゃんとあいた?」
「うん! 扉があいた瞬間、真衣が勝ったんだ! って、大喜びで飛び上がっちゃった」
「あははは、だから言ったでしょ? 私は絶対に勝つわ」
宣言通りの結果を出して、笑みをこぼした真衣、
「それで、最後のしるし、〔勇気のしるし〕の情報はあった?」
「あったよ! そしてやっぱり、魔王が、残るひとりの四天王を派遣してる」
次でようやく、四天王最後の敵と闘うことになる。
それと同時に、〔勇気のしるし〕を手に入れて、魔王城へと攻め込むことができる。
李里ちゃんは、第三の書室で入手した洋紙に目を通して、
「〔勇気のしるし〕は、コールドビークから西南へ……あ、今度は暑いところだよ! 灼熱の大地!」
「灼熱……?」
どこだろう? と真衣と僕は顔を見合わせる。
「砂漠の大地・ナスカーサ、だって!」
「……砂漠……コールドビークとは真逆ね世界になるわ……ナスカーサ」
白銀の大地から灼熱の大地になんて……体を壊しそうになる移動だ。
「魔王が派遣した、残る四天王の名前はガープ。つよいんだと思う! けど、ここで精いっぱい祈るからね! 真衣ぃ! 負けちゃ、いやだよ!!」
「負けないわ。ここまで来て、負けてなんていられないもの」
勇壮な真衣の姿に、李里ちゃんは力感にあふれた笑みを浮かべ、すぅっと消えた。
その笑みに惚れてしまった僕としては、通信料500Gを一刻も早く貯めて、天使のような笑みを向けてもらえるよう、ヘソクリしなければならなかった。
なぜか真衣は、僕がいくらダダをこねても、絶対に通信させてくれないのだ。




