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血ぃすーたろかー43回目

 大艦隊だった。航空母艦が6隻、戦艦と重巡洋艦が2隻づつ、軽巡洋艦が1隻、駆逐艦が6隻に潜水艦が3隻だ。ただし、当時の艦隊とは違い、全てが現代仕様だ。

 空母は計1200機近い無人マルチロール機を積んでいるし、戦艦に関して言えば理論上では地球の反対側まで届き誤差5メートルの命中率を保有する超射程のレーザーだかビームだかの主砲を積み、重巡洋艦は戦艦大和すら凌駕する防御力と攻撃力を保有、軽巡洋艦は速度を重視し、駆逐艦は潜水艦とミサイル絶対殺すマンだ。

 潜水艦は皆ICBMや無人戦闘機を発射できるシンファクシ級潜水空母みたいな潜水艦だ。ラーズグリーズだって怖くねぇ!なにせこっちは3隻居るからなぁ!!


「……流石にこんだけ作ったらヘルシングに怒られたな」


 インド洋上、比叡と名付けた戦艦の艦長室。暇つぶしと言わんばかりにかれこれ5回目のコマンドーを見ながら出航前に烈火の如くノンナを追い掛け回していたヘルシングを思い出す。

 船作りは全てノンナに任せたのが敗因だ。因みに、この艦隊作るのに3ヶ月掛かった。その間にハーカーは戻ってきた。今回はイギリスの調査に合わせてテチ公をロシアに帰還させるのが目的だ。

 テチ公達が神と崇める存在はハーカーの推測通り、ロシアが開発した戦術AI“プラウダ”で、奴は周りの機械が壊れており、このままでは後数年で機能を停止するだろうとのことだ。プラウダ本人もハーカーと同じで自我に目覚めており、このまま死んでいくのは嫌だとハーカーよりも人間味溢れる感想を漏らしてくれた。

 なので、テチ公の帰還に合わせてプラウダをバックアップデータ回収も平行して行う。やることがいっぱいだ。

 因みに、テチ公は当たり前としてアナーキンも連れて来た。つーか、付いて行く?と聞いたら行くといったので同行し、アナーキンが付いて来るということは自然にゲイリーとニーナも着いて来る事になる。

 俺の船、比叡にはアナーキンとテチ公が、霧島には自分と同じ名字だということでノンナにゲイリーとニーナが乗っている。


「霧島より通信が御座います」


 ハーカーも勿論着いて来ている。コイツが居ないと他の船は勿論、この船ですら操縦できないのだ。


「射撃は許可しないと言っておけ」

「了承しました」


 ハーカーは頭を下げる。


「この男はオークか何かなのですかね?」

「い、いえ、普通の人間かと……」


 アナーキンがベッドに寝転び、けしからんムチムチを俺に見せ付けながらやはり隣に寝転がってるテチ公に尋ねた。テチ公にはあれだ。ダボダボのセーターをくれてやって裸足だ。雪風スタイルでスカートもズボンも履いてません。

 テチ公に我々の居た時代の最新のファッションだと嘘ついてやった。因みにアナーキンはスタイル良すぎでテチ公の真似したらパンツ丸出しのただの痴女になったからスウェットを履かせた。エロい。

 シュワルツネッガーはオークじゃないよ。彼奴は州知事でサイボーグだ。序に最後のアクションヒーローだったりするし、火星を救う英雄でもある。

 たまに悪役やったりするけど。


「そう言えば、露助が戦術AI作ってるならヨーロッパ各国も作ってるんじゃねーの?」

「ええ、そうです。

 イギリス、フランス、ドイツにイタリアが協同してユーロ全体で計画していました。どのAIも良し悪し拮抗しており、結局各国が周辺国と協同して使うという形で採用をしています」

「ノンナに繋げ」

「はい」


 M60を腰だめで撃ちまくってるシュワルツネッガーを映したTVモニターが鼻くそを穿って居るノンナに変わる。


「おい、鼻くそ穿ってるんじゃねーよ」

《フガッ!?

 な、何よいきなり!!びっくりするじゃない!》


 ノンナが指を鼻の奥まで突っ込み慌てて引き抜いた。


「おう。ヨーロッパ各地にある戦術AIを回収してヘルシングに渡せば多分、鋸挽きは免除されるかもしれんぞ」


 ヘルシングの奴、マジで鋸挽きしそうな勢いだった。函館の市街地に逃げたノンナを探すために機械歩兵6千を投入してスチームロールを掛けたのだ。結局1ヶ月間逃げ延びたノンナは最終的に宗谷岬まで逃亡し、火サスのように崖でハンマーを振り回して来るんじゃねぇぇ!と叫びながらヘルシング支配下の機械歩兵達に拘束されて2週間の逆さ吊り兼脳みそギリギリ刑を受けていた。

 俺とストーカーは毎日そんなノンナを笑いに行ったのだ。因みに怒りはまだ消え失せていない。今回ばかりはストーカー君に同情するよ。

 カム着火インフェルノォォォォウどころか激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームなヘルシングと一緒に北海道に居るんだもん。アナーキンもドリームなヘルシングを見たから俺に着いて来たんだろう。ゲイリーもニーナも反論はしなかったし。


「……良いわね!何処にあるの!」

「取り敢えず、イギリスと、フランス、ドイツにイタリア。まぁ、これらを回収するのはテチ公をソ連に返して、プラウダを回収してからな。

 やる事やってから余分なことしねーと今度こそ逆さ吊りからの胴体と頭が泣き別れに成る」

「そ、そうね!その方が良いわね!」


 ノンナは想像をしたのかブルっと震えて頷いた。ヘルシングは完全にノンナキラーだわ。彼奴さえ居ればノンナはどうにでも成る。ありがとうヘルシングさん!やっぱりアンタは神やでぇ!!


「じゃ、そういう訳だから」


 通信をオフにしてから映画の続き。イギリスまでは片道1ヶ月近くかかります。喜望峰を超えてのマゼランルートだ。知らんけど。

 大艦隊を引き連れてのイギリスへ。因みに船の燃料は全て魔力と言うなのナノマシン。ゲイリーが空母の出力、確か1千万馬力は余裕で出て空母の癖に通常航行速度が40ノット、最高速度は120ノットは出るそうだが、水の抵抗でそこまで120ノットの速さは実現できず、せいぜい50ノットか60ノット位しか出ないとか。まぁ、それでも90km100km出るってんだから凄い。空母で。

 つまり、数十万トンクラスの質量が100kmで海の上を猛進しているのだ。こっちの世界、全部木の船だから基本、こっちが体当りすれば多少の凹みは出来るだろうが基本バラバラだ。大砲を撃つまでもない。


「……と、言うかこれ、何時まで見る訳?もう、5回目なんだけど」

「えぇ~?これ、面白いじゃん」

「私、コッチみたい」


 テチ公とアナーキンはこの3ヶ月で急激に仲良くなりやがった。何かお互いの周波数が同じって感じですきあらばだらけようって感じだからもう、あれだ。たれぱんだとリラックマが同じ家に同居してる感じだ。

 因みにたれぱんだがアナーキンでリラックマがテチ公だな。ムチムチボイン具合から。


「えぇ~それ怖いからやだ」


 テチ公は戦争ものが好きらしくブラックホークダウンやら西部戦線異状なし等を見まくってる。ノンナとも息が合うようで時折兵器や銃の話をしていたが、防諜の観点からあんまり詳しい話はするなと俺とヘルシングからキツく言ってあるので大凡、第二次大戦より前の話が多い。

 お気に入りはプライベート・ライアンらしい。


「怖くないよ。

 これが人間の本来の姿だよ」


 幼児体型のエルフがムチムチボインの過激体型のエルフに乗っかっていくだけで俺の股間が激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームに成るんだけど、何かこの吸血鬼体質になってから其処まで性的興奮しなくなった。

 理由をそれとなくハーカーに聞いてみたらホルモン分泌量が圧倒的に少ないからでしょうと答えられた。

 それって大丈夫なのかよ?って聞くと性交渉にしても精子を確実に卵子に定着させるのにナノマシンが作用するので圧倒的に妊娠確率は高いですよと聞いてもない回答をされたりした。

 そんなことを聞いとるんじゃないんだよ、チミィって奴だな。

 まぁ、体はナノマシンが管理してるから問題ないらしい。


 体はナノマシンで出来ている


 血潮は鉄で心は電子


 幾たびの時を越えて不老


 ただ一度の死もなく


 ただ一度の生もなし


 担い手はここに独り


 永劫の丘で国を立つ


 ならば我が生涯に意味は不要ず

 

 この体は、


 無限の可能性で出来ていた


 大体こんな感じ。

 多分、セイバーとアサシンとアーチャーとライダーの何処にでも成れる。アーチャー当たりでお願いします。旦那銃あるんで。ノンナはバーサーカー一択だろう。狂化Eぐらいの付与されてそう。でも、多分セイバークラスに成るんだろうなぁー金ピカがアーチャーだもんなー

 ンで、王は人の心がわからないと言ったランスロットをぶん殴り、分かるように言いなさい!と死体を怒鳴りつけ、息子が殺しにかかってきたら喜々としてしてスパイクハンマーを手に取り、カムランの戦いだと相打ちどころか開始5分ぐらいでモードレッドの首級上げてるレベル。

 バーサーカー適正ないから狂化してないけど、思考回路が独特だから狂化してるレベルにヤバイと思う。行動力だけは天下一品もの。そういう意味じゃ単独行動スキル持ってるアーチャーの適正でも良いよね。弓ねぇけどスパイクハンマー投げたりそこら辺の外灯引っこ抜いて投げたりするでしょ。


 そのルールで行けば多分、俺はアサシン辺りになるよ。ンでストーカー君が魔術師やるの。ササキコジロウ召喚したりショタ襲って海獣と一体化するの。

 ヘルシングはキャスターと思いきやバーサーカー枠とかね。でも彼奴はキャスターだろうね。平然と逆さ吊りするから。バーサーカーは狂化付与されるけど、彼奴も彼奴で狂化されてるようなモンだからマイナスとマイナスかけてプラスに成ったジャック・ザ・リッパーみたいな感じ。元が科学者だし直接戦闘は0に近いけど、多分、脳みそギリギリ攻撃で直接マスター狙って殺しに行くと思う。

 ンで、サーヴァント相手には機械歩兵を大量生産するの。対軍宝具。しかも、宝具扱いだから強さはサーヴァント級。長時間戦うと学習するから例えばアーチャークラスが遠くから戦ってればランサーに変わるし、セイバーだったらアーチャーになるよ。彼奴なら絶対なる。サーヴァントとマスター絶対殺すウーマンの誕生である。

 しかも、反骨の相持ってるよ。呂布だよ、呂布。だって王様たる俺を顎で使うもん。戦い方はバーサーカーなのにキャスターみたいな戦い方するから多分誤認されるね。

 ノンナはセイバーなのにバーサーカーと間違えられそう。俺はどのクラスに成っても安全第一で暗殺一辺倒するけどね。つまり、俺とストーカー君以外、全員頭おかしい配置で始まるの。其処にマスターとの相性があるけど、多分ノンナのマスターは生真面目青年か少女に決定だね。

 遠くから銃撃して逃げる。ヒットエンドラン。一撃離脱。サッチ&ウェーブ戦法。戦場から逃げて良いのはゼロ戦と乱気流を見た時だけです。

 


「ツェペシュ様。前方40000メートル先に大型の生物反応があります」

「はぁ?何それ?クジラ?」

「いえ、クジラよりも大きいです。まっすぐこちらに向かってきておりますが、どう致しましょうか?」

「対潜戦闘準備と警戒態勢取って鯨除けみたいな物を作動させろ」


 言うと前方500メートルにミサイルを撃ち込み威嚇しますと言われた。よろしくニキー


「あ、あの!い、一体何が起こっているのでしょうか!?」


 突然艦内でけたたましい警報がなり対潜航行(所謂ジクザクに動くアレ)をし始めたことで僅かながら左右の横揺れを感じる様になったベッドの上でダウナー系ロリエルフとヒキニート系ムチボンエルフが俺を見上げていた。


「前方40000メートルに巨大な生物の反応を確認したそうだ。

 向こうは気が付いているのか知らんが、まっすぐこちらに向かっており、このままでは衝突は免れんと言う事だ。故に水中にいる敵を攻撃する為の準備をしている」


 なんて言った矢先、隣を走る重巡洋艦から対潜ミサイルであろうVLSが発射された。日向師匠!アレがVLSです!


「ひぇ……」

「巨大な矢……」


 シュゴォォォっと音を立てて発射されたミサイルを見た二人は窓に張り付いてミサイルの行方を追い掛ける。丁度バルベルデ大統領をショットガンでぶっ殺したシーンで停まっている画面をレーダーマップに変えるよう指示を出した。


「解説しろ」


 ハーカーに告げると畏まりましたと一礼し、モニターを指先から出したレーザーポインターで解説していく。


「こちらが我々です。

 そして、この移動しながら動く長方形の光点がミサイルです。これが発見した敵です。ミサイルは敵の1km手前で水中に着水します。その後弾頭部分が切り離されて500メートル前進し、自動で爆発。相手の大きさと弾頭の威力を考えて500メートルがギリギリ敵を殺傷せず、しかし、最大限に威嚇することが可能な距離だからです」

「どんだけ威力高い弾頭なんだよ」


 1発でこの金剛型戦艦を轟沈させられますと言われた。

 具体的には船体の1メートル下で爆発し、竜骨と呼ばれる船の背骨を圧し折る。圧し折るのだが、このミサイル自体、魚雷として切り離さなければ通常ミサイルにも成るらしくVLS魚雷にしてはかなりデカい、らしい。知らんけど、ノンナが力説してた。

 彼奴、鉄砲とかの話になると何時も以上に声がデカくなる。


「潜水艦が保有するスーパーキャビテーション魚雷の場合、500メートルの距離で爆発させてもザトウクジラ程度のならば即死或いは重篤な損傷を与えられ、潜水艦ならば沈没可能です。

 流石に水上艦ではソナーを損傷させたりプロペラや舵を故障させる程度しかできませんが」

「潜水艦で水上艦のソナー潰せばもう無敵じゃねーかよ。

 あれだろ?対潜哨戒機のヘリさえ落とせればこっちのもんじゃねーか。散弾ミサイルあるんだろ?」


 何アレ?高度3千フィートまで上がらないと死ぬとか。ありえんだろ。


「散弾ミサイル、ですか?

 ああ、自由空間蒸気雲爆発弾の事でしょうか?それならば潜水艦にもこの艦にも搭載されていますよ」


 ごめん、なにそれ初耳。

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ノンナ使って悪役令嬢もの書いてみたい


と、言うか書いててノンナが一番楽しい

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