血ぃすーたろかー42回目
零式艦上戦闘機。主翼部に20mm口径の機関砲を2門と13mm機関砲を2門装備しており、機体はジュラルミンでできている。メーとは鳴かない。エンジンは金星らしい。あれか?海を研究するアカデミーで作ったから金星エンジンなんて名前にしたのか?
現在、俺は函館空港にいる。帰って来たノンナと連れてきたアナーキン、アナーキンに着いて来たニーナとゲイリーも居る。ニーナのスラミネーターは現在大正義ヘルシング閣下の元で整備を受けている。
「あ、あの、ツェペシュ様。
この深緑色の龍は?」
「龍じゃなわ!ゼロ戦よ!!
ゼロ戦五四型!機首部に乗せていた7.7mm機銃をなくした代わりに13mm機関砲を20mm機関砲と一緒に主翼内部に入れたのよ!これでドーントレスだろうがワイルドキャットだろうが敵じゃないわ!!」
へー何言ってんのか全然わらんけど、まぁ良いや。
「と、言う訳で私はノンナと共にこのゼロ戦の操縦方法を習得する」
「勝負よ!」
ノンナは意気揚々とゼロ戦に乗り込んだ。
俺はその隣にあるゼロ戦に乗り込む。すると機械歩兵がやって来る。ゼロ戦のエンジンの掛け方は既に動画と拡張現実で学習済み。エナーシャを回せー確か、エナーシャとか言う奴を毎分80回転以上にする。そして、その後80回転以上してからコンタクトの合図でクラッチを繋ぎ、エンジンを始動させるのだ。
要は自動車のエンジンを掛ける時のキュルキュルブーンのキュルキュルを手でやるだけの話だな。で、ロボット兵が持ってきたのは電源コード。何の電源かな~?何て見てたらガチャリと機体下部に接続、電源を音にすると自動的にエンジンが掛かった。
うん、知ってた。態々手で回すより機体を少々改造してジェット機とかみたいに電気のお力をお借りして発動機を回転するほうが楽だもの。
《コンタクト》
「はいはい、コンタクト」
ガチンとやるとバルバルバルと音がしてエンジンが始動する。そのままハイオクタン価なガソリンが流れ込み、バルンバルンブゥゥゥーっと音が変わり、黒煙の排気ガスが出てから白い排気ガスに変わる。うん、素晴らしいね。
エンジンを始動しましたと報告を受けて車止めを解除。滑走路は既存の滑走路、函館空港を使うので問題ない。出力を上げると羽の回転数を上げ、そのまま前に進む。出力を上げ過ぎると普通に飛んじゃう。
「私から行くわよ!」
「おう」
お前、この爆音でマイク使えよ。しかも、何で聞こえるんだよ。
「行ってらっしゃい」
俺は無線で話す。ノンナはそのままブーンと飛び立って行く。俺もノンナが飛び上がってからその後に続いて飛ぶ。まぁ、管制塔から指示があるのだけどね。
ブーンと飛んでから高度を上げる。高度を上げるのだが……
「取り敢えず、3000メートルまで上がって操縦を覚えるぞ」
ノンナの機体を見ると翼を左右に振ったと思ったら急上昇、そして、そのまま落下していった。何やってんだ彼奴?
手を伸ばして機体を持ち上げるイメージで上げる。するとゼロ戦は途中で浮かび上がった。ノンナはこっちに手を振っているのでそれに手を上げて答える。やれやれ。
「おい、気を付けろよ。模擬戦する以前の問題だろうが。
機体特性を掴むまでは教科書通りに運転しろ」
無線で注意するとノンナが分かったわ!と告げる。だから声デケェって。無線越しでもウルセェよ。
取り敢えず、上空3千メートルまであがる。上がるが、まぁ、あれだな。かなり不安定。何が不安定って言うとゲームのように機体が安定しないのだ。何でや!
「これ、こんなに揺れて大丈夫なん?何かエラいガタついてるんだけど」
なんとなく右に左に機体が揺れる。機体をまっすぐ安定するのが難しい。まぁ、良いや。規定通りってことにしとこ。なんとかなるやろ。下を見るとアナーキン達がもう豆だ。
高度3千までは大体3分程で上がれた。早いのか遅いのかよく分からん。速度は400kmを前後してる。スゲーなー
試しにバレルロールとかしてみる。グルンと時計回りに一回転。一回転するのは良いが、軸が安定しない。ノンナを見ると野郎、ノンナの癖にバレルロール完璧にしやがった。
「……まぁ、真面目にやらんでも拡張現実を弄ってやればいいんだけどね」
拡張現実でその場で停止したり、その場で宙返り出来るだろう。プロペラ周りの空気の流れを止めてしまえば飛行機は進めない。勿論、飛行機が空を飛ぶのは翼で風を受けてそれを下に流す。その御蔭で浮力が生まれる。だいたいこんな感じ。もっとちゃんと説明すると違うのだろうが大体こんな感じらしい。多分、きっと、めいびー。詳しくは自分でググれ。
「ちょっと!ズルは無しよ!」
「ズルじゃねーよ。俺の実力だよ。
何?お前出来ないの?ねぇ!出来ないの?自分だけ出来ない気持ちってどんな気持ち!」
「キーッ!覚えてなさい!!」
言うが早いかノンナの野郎、俺のゼロ戦めがけて機関銃を撃ちやがった。おぉぉ?!
「ば、バッキャロー!
当たったどうする!」
かろうじて防いだ。防いだっつーか避けた。13mmだ。20mmの銃声じゃなかった。まぁ、模擬戦と洒落込もうか。
その場で180度回頭。ヘリの様な動き。ノンナがまた文句を言っている。アホゥめ!
そしてこっちも13mmを発砲。ダンダンダンと。
「何処撃ってるのよ!当たらないわよ!」
バーカバーカとノンナが中指を立てている。馬鹿はお前だ。俺の撃った弾は勿論、ノンナに当たらない。当たらないが、弾は追尾する。この世界にある物質は全てナノマシンを保有している。ナノマシンを保有しているので俺が干渉して操作も出来る。
俺の撃った弾丸はそのままギュンギュンと空中を鋭角に飛び、ノンナの機体、尾翼と右翼付け根に直撃。
「やってくれたわね!!」
ノンナのゼロ戦はガタガタ震えながら落ちていく。追撃じゃー!
墜落していくノンナのゼロ戦を照準器の中心線に捉えてトリガーを引く。序に20mmも喰らえ!ドンドンと凄まじい銃声がして翼が震える。おぉ!?反動デケェな!
しかも全部ノンナの機体に当たんねぇ!
「下手クソね!」
ノンナはそう言うと風防を開けた。何する気だ?何て思った次の瞬間、ノンナの野郎、何時機体に持ち込んだのか11式機関銃のショートバレルを構えていた。アホだな~当たるわけないのに。バーカバーカと笑っていたらノンナが発砲。そのままエンジンが煙を上げる。
「はぁ!?フザケンナよ!なんで当たるんだよ!」
そっちがその気なら、こっちも風防を開ける。すさまじい風だが、まぁ、俺には意味が無い。懐から旦那銃を抜いてノンナにピタリと照準。銃は骨で支えるッ!!
「オラァ!誰に向かって銃を撃ってる!」
落ちろ!とトリガーを引くとノンナの肩に当たり11式軽機関銃を落とす。ヒャッハー!最高だぜ!
ノンナは肩を抑えて何かを喚くとそのまま風防の中に引っ込んでいく。何をするのか見ようじゃないか。俺も中に引っ込み、風防を閉じる。適当に銃撃を加えて翼を撃っていくのだが、まぁ、当たんない。何でや!
すると、何やらノンナの機体からメキメキとパーツが零れていく。お?主翼撃ってやったからな~壊れかけてきたのかな?なんて思ったらバギっと右翼が付け根から折れた。
「羽が折れた!?」
「やったぜ!俺の勝ちだ!」
バーカーバーカ!と無線で送った次の瞬間、バギっと音がする。見ると俺の機体も左翼が折れた。
「はぁぁ?!何でや!一発も被弾しとらんだろ!!」
「ゼロ戦は機体強度がないから急降下で速度出しすぎると翼が折れるのよ!」
何やて!?堀越二郎!テメェ!
因みに速度は900kmです。しょうがないのでパラシュートを探す。パラシュートは座席シート……あれ?
「なぁ、これパラシュートは?」
「無いわよ!そんな物積むわけ無いじゃない!帝国軍人は死ぬ時も機体と一緒よ!」
巫山戯んな馬鹿!まぁ、イザと成ったら空中浮遊でなんとかするけどさ!
「ノンナ!お前、空とべるか!?」
「浮かべるわよ!」
「浮かぶんじゃねぇよ!飛ぶんだよ!そのままだったら地面に激突するだろうが!」
「浮かべるわよ!」
飛べないって言えよ!前方を見ると既に地面が見えている。
しょうがねぇからノンナと俺のゼロ戦をハッキングして無理矢理浮かばせる。高度計を見ると地上から100メートル。ノンナは俺よりも10メートル程先だから90メートル位だろう。そのままゆっくりと地上に下ろすと消防車に乗った機械歩兵がやって来てゼロ戦の残骸に消火剤を吹きかけ、俺達をゼロ戦から引き離す。
「す、凄いですね……
ワイバーンやドラゴンよりも速く飛べるなんて……」
「速く飛べた所で機体強度がなければ駄目だ。
現代の技術を使って強度増々、序にパワーも増々のゼロ戦を作る」
急降下したらぶっ壊れる戦闘機とかどう戦うんだよ。敵から逃げられないじゃないか。
まぁ、良いや。これで改善点がハッキリしたね。試作2機しか作ってなかったから良かった良かった。
「そう言えばあの船って完成させれるわけ?」
「出来るに決まってるでしょ!
今、室蘭の造船所に曳航してるわ!」
そうか。
「アレにゼロ戦乗せると何機乗るんだ?」
「ゼロ戦だけなら98機は乗るわよ!」
「スゲーな!100機近く乗るのか!」
「当たり前よ!
でも、その内の2割は分解して乗せるから直ぐには使えないわね!」
「予備用って事か?」
「そうよ!」
やれやれ、取り敢えず、研究所に帰るか。
因みに、テチ公に自慢してやろうと思ったがノンナが敵だからダメだと言ったので研究所でお留守番である。露助の子孫は敵らしい。
四百余州を挙る十万余騎の敵って奴だな。取り敢えず、臨時大使館として地下皇居の一部屋を与えてやり、アナーキンにはそこでプータロー生活を満喫して貰い、もうちょっとポチャッとして貰うのだ。
「取り敢えず、空母出来たらアメリカ行こうぜ。真珠湾」
「第二次真珠湾攻撃ね!
加賀と赤城の一航戦に蒼龍と飛龍の二航戦!翔鶴、瑞鶴の五航戦を加えて真珠湾攻撃部隊を作りたいわ!」
「馬鹿野郎。6隻の空母なんぞ作ったらヘルシングに殺されるどころか生皮剥がれた上に鋸引きの刑だぞ」
竹製の鋸で通行人が一引きずつしていくのだ。杉谷善住坊だ。
「あ、あの女ならやりそうね……」
ノンナはブルっと震えて真珠湾攻撃部隊は止めるわと告げた。どうやらノンナもヘルシングは本気で怖いらしい。俺も怖いもん、あの女。
「何をやりそうなので?」
「うぉぉぉ!?」
フッと突然ヘルシングが現れた。
「鋸引きされる!」
ノンナはギャーッと叫びながら颯爽と逃げ出した。はぁ!?何だ彼奴!自分だけ逃げやがった!
「貴方達の杜撰過ぎる計画は知っていますわ。
別に、真珠湾攻撃艦隊を作るのは構いませんわ。まぁ、行き先は真珠湾ではなく英国ですけど」
「イギリス?何しに行くんだ?」
フィッシュ・アンド・チップスとうなぎゼリーの国。頭が可笑しい兵器と武器しか作らない国。それが大英帝国。第一次大戦前まで大繁栄をしていた国だ。
「ええ、ヨーロッパ本土は人々がせかつしているみたいなのでですが、イギリスはどうやら人が住んでいない様ですの」
「何で?ドーバー海峡って船使えば行けるだろ。フランスとかから普通に行けるはずだろ」
カレー地方とかノルマンディーとかから行けばエエやん。
「ええ、なのに人がいないのが不思議なんですわ。
第三次世界大戦後もヨーロッパやアメリカ、ソ連、中国ではかろうじて少数の人間が生き残っていたはずですわ。だからヨーロッパにも人類が居るのは問題ないのですわ。
でも、何故かイギリスには人が居ないんですわ。貴方達でその理由を調べて来て下さいな」
「えぇ~?
イギリス行くの?」
ロボット派遣すればいいじゃない。自分も行かなくても。
そう言うと嘆息された。何でや!
「何でや!」
「ロボットは指示する人間が居ないと活動できないんですわよ?
機械歩兵は前線で指揮をする兵士が居て100%の力を発揮出来るんですわ」
「つまり、俺にその兵士役、機械歩兵の監督をしろと?」
「ええ。ノンナさんは行かせても無駄でしょうし。ストーカーさんは面白い事やっているのでそちらを優先して頂きますわ」
序にノンナさんも連れてって下さいましと言われた。どう考えても厄介払いです、本当にありがとうございました。
まぁ、でも真珠湾攻撃艦隊編成しても良いって言ったしノンナに作らせよう。イッコーセンだのニコーセンだの言ってたし。
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サプライドロップで武器使いはやめちくり~
ガーランドが凄い欲しい
でもクーダとAKあればあのゲーム終わりだと思う
と、言う訳でヨーロッパ編スタートやで~




