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2,主人公テンパる

とんでもない事をしてしまった…どうしよう…つい、イライラしてピコピコハンマーを投げてしまった。まさかそこに女の子がいるとは思わなかったんだ…とりあえず、女の子の方に近付いてみた。


倒れた女の子はピクリとも動かない。ここで普通声をかけるべきだが、私は正直めんどくさそうな事には関わりたくない。いや、私のせいでこうなってしまったのだが…できる事なら今から全力で家に帰って布団にダイブしたい。超モフモフしたい。


しかし、主人公としてはやっぱりこの女の子に声をかけないとダメな気がする。話しかけないとしても、絶対にのちのち関わる気がする…というか、手当てをしないと。ならばもう話しかけてみよう…憂鬱だが…。


「あ、あの~大丈夫ですか…?」返事がない。ただのしかばねのようだ。とりあえず、少女を仰向けにしてみる。その少女は、鼻が通り、赤い唇、薄く染まった頬、口の隙間から見えている可愛い歯、長いまつ毛、一般的に見て《美少女》になると思われる少女だった。しかし、額から血が流れていた…!

「なんで?!なんでこーなるの!!ちょっとピコピコハンマー強めに投げちゃっただけじゃん!!血が出るほどやばかったのかなぁ?!ごめんなさぁぁい!!」自分で言うのもアレだが、きっとテンパっている。


私、主人公のはずなのに、いきなり犯罪者になっちゃうの?!やだ、そんなの絶対にごめんだ!!

「お願い、起きてー!私の人生ダメにしないで…!」

旅に出ていきなりすぎる。本当やだ。主人公やめたい。

「起きて…」

ペチペチ…彼女の頬を叩く。まだ起きない。ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ…すると、


「ペチペチ多い!痛いよ!」

両頬がリスのように膨れ上がった美少女が涙目で叫んだ。

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