3,彼女の名前
「っててて………もう!痛いじゃないですか?!やりすぎですよっ!!」
その美少女は涙を浮かべながら上目遣いでこちらを見ている。
「…かわいいなこいつ…」つい私は言ってしまった。
「えっえっ…?!やだ照れちゃいますよ〜///そりゃぁ私はちょっと美人で可愛らしくて声も高くて同性でも惚れちゃうかもしれませんが…ダメですよ〜///」彼女は自分に血が流れてる事も知らずに一人で何かやってる。
…やばい…頭どっかやっちゃったのかな…それか元からおかしい子なのか…とりあえずはやくここを去りたい!!
「すいませーーーん心の声だだ漏れです。傷つきましたよ私。」頬をプクーッと膨らましてこっちを見ている。やばい、いまの声に出てたのか…気をつけよう…
「とりあえず、ごめんなさい。ええと…このハンカチ使って血をまず止めて。あなたの名前は?」
「私?んと…あれ…なんだっけ…」どうやら名前を忘れたらしい。どうしよう。これ、やっぱ私のせい?ほっておく訳にはいかないのか?
「ん…と…」彼女の目が深い色に変わった。
「ねぇ…ちょっと…ねぇってば…」彼女に話しかけても反応が返ってこない。かなり集中しているみたいだ。…今が逃げ出すチャンス!?そう思って逃げようと思った矢先、
「あ…栞夏…多分私の名前…栞夏だ…」くそっ…逃げ出すチャンスが…しかし、自分の名前を思い出して喜んでいる姿を見ると逃げる訳には行かなかった。




