第39話:最深部! ついに巡り会う最後の秘宝『創世の王冠』
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迫力満点の古代超兵器「守護ゴーレム」でしたが、案の定の「数千年間放置されたことによる関節の油切れ&ホコリ詰まり」をミミのサラダ油注し作業で無事(?)に整備完了!
ゴーレムの案内(?)を受け、アルト一行はいよいよ地下大迷宮の最深部である「王冠の間」へと到達します!
そこに鎮座する、最後の秘宝『創世の王冠』。ついに七つの秘宝が揃う感動の瞬間……のはずが!?
キュキュッと関節にサラダ油を注され、ホコリを綺麗に拭き取られた守護ゴーレム。
「『メンテナンス……完了。感謝……感謝……』」
どこかすっきりした顔(※岩石だが)になったゴーレムが重厚な礼をし、大迷宮の最深部を塞いでいた巨大な石扉をゴゴゴゴ……と恭しく押し開けてくれた。
「あら、良い子ねゴーレムさん! ありがとう!」
ピンクペンギン姿のエレノア殿下が手を振る。
「……もう何が敵で何が味方なのか分からん」
俺——アルトは胃を押さえながら溜め息をつき、ひんやりとした静寂が満ちる大広間へと足を踏み入れた。
広大な石造りの大広間——『王冠の間』。
その中央、神々しい光の柱が差し込む祭壇の上に、眩いばかりの黄金と宝石で彩られた冠が鎮座していた。
第七の秘宝——『創世の王冠』。
古代文明の英知と絶大な魔力を秘め、七つの秘宝を束ねる万物の頂点とされる伝説の神器である。
「す……すごい。本物の『創世の王冠』だ……!」
イエローペンギン姿のファリアが、あまりの美しさに目を見開く。
「ついに辿り着いたな……。長かった秘宝探しの旅も、これで終わりか」
グリーンペンギンのシルフが静かに感極まった声を漏らした。
「アルト! 最後の秘宝、ゲットしちゃうわよー!」
エレノア殿下がトコトコと駆け寄り、祭壇の上から『創世の王冠』を両手で恭しく持ち上げた。
その瞬間。
王冠が眩く輝き、台座の奥から古代文字が浮き上がり、ルイスがそれを読み解こうと眼鏡を光らせた。
「ふむ……『七つの秘宝を集めし者よ。汝に世界の理と、至高の快適さ(便利機能)を授けん』……だってさ」
「……ん? 快適さ?」
俺が首をかしげた、その時だった。
ポチッ。
エレノア殿下が王冠の裏側にあった『小さな突起』を、何の躊躇もなく押した。
ピピッ……フォン!
王冠から突如として清々しい「緑茶の香り」が噴射され、同時に優雅なサロンミュージックが鳴り響き始めた!
「「「「「また余計な機能が付いてるぅぁぁぁぁぁ!!???」」」」」
俺たちの叫びが最深部に響き渡った。
「ちょっと待ってください!! 世界を創世するレベルの最高の古代秘宝ですよね!? なんで『高級マッサージチェアの芳香&BGM機能』みたいなのが作動してるんですか!?」
「まあ! いい香り! それに頭に乗せると微振動で頭皮がすごく気持ちいいわ!」
エレノア殿下が王冠を頭(ピンクペンギンフードの上)に乗せて、極上の笑顔でフンスと胸を張る。
「……またか」
俺はその場に突伏し、慣れた手つきでポケットから最後の胃薬を取り出し、ポリポリと噛み砕いた。
ノイズオルゴール、エアコン、強設定ヒーター、チューニング不足竪琴、風呂の栓、鳥の巣換気扇、オイル切れゴーレム……そして最後は『アロマ機能付きマッサージ王冠』。
最初から最後の一瞬まで、古代人の身も蓋もなさはカンストしていたのだった。
第39話をお読みいただきありがとうございました!
ついに七つの秘宝、最後の『創世の王冠』をゲット!
しかし、その実態は案の定の「アロマ&頭皮マッサージ機能付き(笑)」という身も蓋もないオチでした!
ついに七つの秘宝がすべて揃ったポンコツペンギン隊!
次回、いよいよ最終話(第40話)「退屈した王女と、やっぱり胃が痛い臣下」をお楽しみに!
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