第36話:『天空の風琴』クリーニング完了! 〜最後の秘宝はどこにある!?〜
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第六の秘宝『天空の風琴』の不調の原因も、やっぱり期待(?)を裏切らない「鳥の巣と落ち葉のつまり(長年放置された換気扇状態)」だった天空の神殿!
ミミの素早い竹ほうき捌きとマルコの力技により、無事に大掃除が完了!
残る秘宝はついに……あと『一つ』!
七つの秘宝を集めた時、一体何が起きるのか!? 最後の目的地を巡り、物語はついにクライマックスへと加速します!
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シュッシュッ……ゴシゴシ!
「ミミ! 一番右の太いパイプの奥、まだ枯れ葉が残ってるぞ!」
「……ん。任せて。……エイッ」
スポンッ!!
ミミが竹ほうきを勢いよく突っ込むと、パイプの底から巨大な落ち葉の塊と木の実の食べかすがドッサリと吐き出された!
下に待機していた茶色ペンギン姿のマルコが、それを巨大な袋でナイスキャッチする。
「よし! 最後のパイプ掃除も完了だぜ!」
全パイプのクリーニング(ついでに鳥のヒナたちの安全な場所への引っ越し)が完了した瞬間。
〜〜〜〜♪♪♪
吹き抜ける天上の風がパイプを通り抜け、神殿全体にどこまでも神々しく清らかな、美しい重低音のハーモニーが響き渡った!
「「「「「おおおおお……っ!?」」」」」
雲海が金色に輝き、天上を渡る風が一気に爽やかな心地よさを取り戻していく。
「あはは! すごいわ! とっても綺麗な音色!」
ピンクペンギン姿のエレノア殿下がパチパチと手を叩いて大喜びする。
「ふ……見事だね。パイプの排気効率が百パーセントに復元されたよ」
黒ペンギンのルイスがキザに眼鏡を光らせた。お前掃除手伝ってなかっただろ!
「うぅ……風の音が優しくなって……少しだけ高さの恐怖が和らいだぞ……っ」
芝生にへばりついていたイエローペンギンのファリアも、涙目になりながらホッと胸を撫でおろしていた。
「よし……これで第六の秘宝『天空の風琴』も無事に回収……と」
俺——アルトは、パイプオルガンの台座から、風の魔力が凝縮された青白い宝玉を取り外した。
そしてポケットから手慣れた動作で胃薬を取り出し、ポリポリと噛み砕く。苦い。だが確実に胃の痛みが引いていく。
「さあ! これで秘宝は六つ集まったわ!」
エレノア殿下が、これまで集めた六つの秘宝(ノイズオルゴール、エアコン、タイマーヒーター、調律済竪琴、風呂の栓宝珠、そして風琴)を並べてフンスと胸を張る。
「残る秘宝は……ついに【あと一つ】ね!!」
「……ああ。長かった旅も、ようやく終わりが見えてきたな」
俺は心底からホッとした溜め息をついた。
このポンコツ王女に付き合わされて世界中を連れ回され、着ぐるみサウナや流砂や空中分解の危機を乗り越えてきたが、ついに最後の秘宝だ!
「ルイス、最後の秘宝のありかは判明したか?」
シルフが尋ねると、ルイスが『天空の風琴』の裏板に刻まれた最後のルーン文字を読み解いた。
「ふむ……『世界の中心、始まりにして終わりの地。王都の地下最深部に眠る【創世の王冠】』……だってさ」
「「「……え?」」」
俺とエレノア殿下は思わず顔を見合わせた。
「王都の地下最深部……? それって……」
「私の家(王宮)の真下じゃない!!?」
まさかの事実に俺たちは絶句した。
「灯台下暗しとはこのことだね。世界を一周して秘宝を集めてきたけれど……最後の七つ目の秘宝は、最初に出発した王都グランヴェールの目と鼻の先にあったというわけさ」
スカした顔でルイスが告げる。
「な、なんだってぇぇぇぇぇ!? じゃあ俺たちの今までの死ぬような世界一周の苦労は何だったんだぁぁぁぁぁ!!」
俺の魂の叫びが、天上の雲海へとどこまでも虚しく響き渡るのだった。
第36話をお読みいただきありがとうございました!
第六の秘宝『天空の風琴』を無事にゲット!
そして判明した最後の秘宝『創世の王冠』のありかは……まさかの「自分たちの出発地点(王都グランヴェール)の地下」という灯台下暗し!(笑)
七つの秘宝が揃う時、古代の真実(と身も蓋もないオチ)が明かされる!
物語はいよいよ最終章へ!
次回「第37話:帰還! 王都グランヴェールと地下大迷宮」をお楽しみに!




