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退屈した王女と行く秘宝探しの旅……って、私以外まともな奴がいないんですが!?  作者: 凪塩 未来


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第25話:第四の秘宝を求めて 〜次なる目的地はエルフの樹海!?〜

お読みいただきありがとうございます!


爆発ギリギリのタイマー魔導線を勘で叩き切り、無事に第三の秘宝『太陽の涙』を回収したアルト(と呑気な仲間たち)

ピラミッドを脱出し、一行は次なる秘宝の情報を解読することになりますが……?

砂漠の次は緑豊かな大自然! しかし、そこに住まうのは「美しくもプライドの高いエルフ族」で……!?

無事に爆破(加熱)タイマーを停止させ、ピラミッドの外へと脱出した俺たち。


サボテン・オアシスの宿屋の一室で、俺は疲労困憊のままベッドに倒れ込んでいた。


「はぁ……はぁ……。死ぬかと思った。マジで死ぬかと思った……」

「情けないわねアルト! あんなの冒険の醍醐味じゃない!」


ピンクペンギン姿のエレノア殿下が、手に入れた三つの秘宝(オルゴール・氷結の心臓・太陽の涙)をテーブルの上に並べて、満足そうにフンスと胸を張る。


「殿下……毎回言ってますけど、俺はただの一般市民ですからね!? 胃薬の消費ペースが国家予算レベルになってるんですよ!」

「ふふん、大丈夫よ! 私のポケットマネーで胃薬の工場ごと買い取ってあげるわ!」

「そういう問題じゃないです!!」


俺の叫びをスルーし、黒ペンギン姿のルイスが眼鏡をキラーンと光らせながら『太陽の涙』の裏面に刻まれた古代文字を注視した。


「さて、アルト君。愚痴はそのくらいにして次の目的地の確認といこうか」

「……ルイス、何か分かったのか?」

「ああ。この『太陽の涙』を手に入れたことで、第四の秘宝が眠る場所のルーン文字が浮かび上がってきたよ」


ルイスはスカした手つきで杖を振り、空中に光の文字を映し出した。


「ふむ……『緑深き神秘の森、大樹の頂に眠る【木漏れ日の竪琴】。拒む者を拒み、選ばれし者に歌を授けん』……だってさ」


「緑深き神秘の森……? それってまさか……」

グリーンペンギン姿のシルフが、腕を組んで眉をひそめた。


「大陸東方に広がる秘境『ローレライの樹海』のことだな」

「樹海……! ってことは、あそこですか!?」

「そうだ。気高き森の民——『エルフ族』が人間を拒み、外界との交流を断っている絶対不可侵の聖域だ」


俺は思わず天を仰いだ。


「エルフ……! プライドが高くて、美意識が過剰で、不法侵入者を排他的に射殺するっていうあのエルフ族ですか!?」

「うむ。特に樹海の守護者たちは冷酷無比で有名だ。怪しい格好をした者は即座に処刑されると言われている」


シルフが真顔で言った。

……そして、俺は部屋の中にいる面々を見回した。


・ピンクペンギン(王女)

・黒ペンギン(暴発魔導士)

・白ペンギン(穴掘り猫耳)

・茶色ペンギン(筋肉熊)

・グリーンペンギン(重度の寒がり騎士)

・イエローペンギン(苦労人俺)


「即座に処刑される気しかしないんですがぁぁぁぁぁ!!」


俺の悲鳴が宿屋の一室に響き渡る。

排他的なエルフの森に、こんな色とりどりの着ぐるみペンギン集団が足を踏み入れたら、挨拶する前に蜂の巣にされるに決まっている!


「大丈夫よアルト! エルフなんて耳が長くてちょっと綺麗なだけでしょう? きっと話せばわかるわ!」

「殿下、その雑な偏見が一番射殺される原因になりますよ!?」


「……エルフの森。美味しい木の実、いっぱいありそう」

白ペンギンのミミがぽつりと呟く。目的が食い気である。


「よし! 決まりね! 目指すはローレライの樹海! エルフの里へ向けて出発よー!」

「「「おー!」」」


俺の胃痛を置き去りにして、ポンコツペンギン隊の次なる目的地は、美しくも危険な『エルフの樹海』へと決定してしまうのだった——。

第25話をお読みいただきありがとうございました!


三つの秘宝を集め、いよいよ物語は後半戦へ!

第四の秘宝『木漏れ日の竪琴』を求め、一行が目指すのは人間嫌いで有名なエルフ族が住まう「ローレライの樹海」!


着ぐるみペンギン姿のままエルフの森へ凸する暴挙! 一行は無事にエルフの里へ潜入できるのか!?


次回「第26話:ローレライの樹海 〜迷いの森とエルフの矢〜」をお楽しみに!


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