第22話:黄金のピラミッド到着! 〜流砂とミミの穴掘り〜
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詐欺師の土壺から奇跡的に「ピラミッドの鍵」を引き当てたエレノア殿下。
一行はついに、第三の秘宝が眠る『黄金のピラミッド』へと到着します!
しかし、入口の周りには足を踏み入れる者を飲み込む恐ろしい「底なしの流砂」が広がっていて……!?
頼りになる(?)猫耳少女ミミの秘技が、砂漠の地で爆発します!
サボテン・オアシスを出発して数時間。
陽炎がゆらめく砂丘の彼方に、見上げるほど巨大な建造物がその姿を現した。
太陽の光を浴びて金色に輝く、古代の巨石建築——『黄金のピラミッド』である。
「うわぁ……! 大きいわね! 本物のピラミッドよ!」
ピンクペンギン姿のエレノア殿下が、目をキラキラと輝かせて見上げる。
「ここに、第三の秘宝『太陽の輝石』が眠っているわけですね……」
俺——アルトは、砂に足を取られないよう気をつけながら一歩を踏み出した。
「待て、アルト殿! 軽率に進んではいかん!」
グリーンペンギン姿の守護騎士シルフが、素早く手を差し伸べて俺の肩を掴んだ。
「シルフさん? どうしたんですか?」
「見ろ、ピラミッドの周囲の砂地を。……一見ただの砂浜に見えるが、あれは『アリジゴクの流砂 trap』だ。足を踏み入れれば最後、一瞬で砂の底へと引きずり込まれ、二度と這い上がれん」
シルフが拾った石ころをひょいと投げ入れると、落ちた瞬間にズズズ……と激しい渦が巻き起こり、石はあっという間に砂の中に消えてしまった。
「うわ……えぐいトラップですね。入口まであと五十メートルもあるのに、一面流砂だらけじゃないですか」
「ふ……まあ落ち着きたまえ、アルト君。僕の浮遊魔法『レヴィテーション』で全員を浮かせて渡れば——」
黒ペンギン姿のルイスがドヤ顔で前に出た。
「やめろルイス! お前の魔法は絶対暴発して下向きの重力波を生み出して全員流砂に埋まるオチになる!」
「なっ……!? 僕の魔法に対する信用が皆無すぎるよ!?」
「……任せて」
その時、それまで無口だった白ペンギン姿のミミが、トコトコと前へ出た。
着ぐるみの袖をまくり、鋭い爪(※猫の習性)をシャキーンと立てる。
「ミミ? 流砂の上は渡れないぞ?」
「渡らない。……下を通る」
「下……?」
次の瞬間——ドカドカドカドカドカッ!!
「「「速ぇぇぇぇぇ!!??」」」
ミミは超高速で両手を動かし、流砂の『手前』の硬い岩盤に向かって、まるでモグラかドリルかという凄まじい勢いで穴を掘り始めた!
飛び散る大量の砂と岩片! 白ペンギンの尻尾がフリフリと揺れたかと思うと、わずか数秒でミミの全身が地下へと消えていく!
「ミミ!? 穴掘り能力高すぎない!?」
「猫の習性どころの騒ぎじゃないぞあれは!」
数分後。
流砂地帯を完全に回避したピラミッドの正面入り口の真下から、ぽこっと穴が開いてミミが顔を出した。
「……できた。地下抜け道。一人百ルピ」
「ちゃっかりちゃっかり商売すんな!」
俺たちはミミが作ってくれた完璧な『地下トンネル』をくぐることで、恐ろしい流砂地帯を完全にスルーし、無傷でピラミッドの正面入り口へと到達することができたのだった。
「ふふっ、ミミナイスよ! さあ、いよいよピラミッド内部へ潜入ね!」
エレノア殿下が、行商人から買った『黄金の鍵』を重厚な石の扉の鍵穴に差し込み、カチリと回す。
ズズズズズ……!
数千年の時を経て、古代の扉が静かに開かれ、不気味でひんやりとした冷気が内部から吹き出してきた——。
第22話をお読みいただきありがとうございました!
ピラミッドを囲む恐ろしい「流砂トラップ」でしたが、ミミのまさかの超絶穴掘りスキル(地下トンネル作成)によってあっさりと攻略!
無事に鍵を使ってピラミッド内部へと潜入したアルトたち。
次回「第23話:ピラミッドの罠 〜転がる巨大岩と、空気を読まない王女様〜」をお楽しみに!




