第百七十二話 鏡の床を目指せ!?~兄ィズ・ミーナ、ワックスと戦う!!~
インフルエンザって休み貰えてその間に書き進めれるんじゃね!?って思っていた時もありました……。バカでした。そんなことありません。すみませんでした。回復しました。皆さんも気を付けてください。
◆◆◆【厨房・昼下がり】
皿一万枚との死闘を終え、魂が抜けかけた三人――
ノア、レオン、そしてミーナ。
だが休息は一切許されなかった。
カティア
「では第二工程。“床ワックスがけ”を開始します」
ノア
「休憩……休憩の概念……?」
レオン
「床って……広いよね……?」
ミーナ
「(ぷるぷる)……床……嫌い……」
アシュリー
「今日中に終われば、夕食は豪華にしますよ?」
ノア
「やる!!」
レオン
「やる!!!」
ミーナ
「やります……!!」
メイド隊の操縦、恐るべし。
◆◆◆【ワックスとの死闘、開幕】
ノア
「レオン、ミーナ! 今日の任務は――
“床を鏡にすること”だ!」
レオン
「兄貴、その目まだ死んでないな……」
ミーナ
「鏡って……鏡って……
わたしの顔が映るくらい……?」
リリア
「顔が映るどころか、天井の梁が見えるレベルでお願いします」
ノア
「無茶言ったーーー!!!?」
カティア
「文句は後です。ほら、ワックスとモップ」
ノア
「は……はいっ……!」
◆◆◆【数分後】
ノア
「……なぁレオン」
レオン
「ん?」
ノア
「ワックスって……こんなに滑る?」
レオン
「兄貴の塗り方が攻撃的なんだよ!」
ミーナ
「ひゃああああ!? また滑るぅぅぅ!!」
ミーナ、床の上をスケートのように滑り出す。
ノア
「ミーナ止まれ! 止まれぇぇぇ!!」
ミーナ
「止まれませんーーー!!(高速回転)」
アネット
「……“ミーナさん、回転速度危険”。記録」
リリア
「ブレーキ役、交代で行きましょう」
アシュリー
「3、2、1――今です」
ガシッ!
ミーナ
「止まったぁぁぁ!!」
カティア
「……ミーナさん。
あなたは“塗り班”ではなく“乾燥確認班”に変更します」
ミーナ
「はいぃ……(涙目)」
◆◆◆【ノア&レオンの闘い】
ノア
「よし……ワックス、丁寧に……薄く均一に……」
レオン
「兄貴、そこ厚い! 厚いって!」
ミーナ
(床の端で見守り)
「兄ィズは……力加減ができません……」
アシュリー
「ですね。厚塗りはNGです」
カティア
「レオンさんは比較的細かい作業が得意ですから、
中央部分を。ノアさんは……周辺部を担当してください」
ノア
「配置が雑になってきてない!?!?」
アネット
「いえ、合理的です」
ノア
「ぐうの音も出ねぇ……!」
◆◆◆【夕刻】
床の半分が、なんとか光り始めた。
レオン
「兄貴……腕が……取れそう……」
ノア
「床って……なんでこんな広いんだ……?」
ミーナ
「わたしは……乾燥の確認だけで限界です……」
そこへ、メイド隊が静かに列をなす。
カティア
「皆さん、お疲れさまでした。残り半分は――」
ノア・レオン・ミーナ
「「「残り半分!?」」」
リリア
「えぇ、残ってますよ。
むしろ、ここからが本番かと」
アネット
「夕食まであと二時間。終わらなければ――」
アシュリー
「夕食は……“野菜スープのみ”に減額ですね」
ノア
「やる! やります!!」
レオン
「野菜スープはイヤだぁぁ!」
ミーナ
「わ、わたし……手伝います!」
アリアが聞いたら頭を抱えそうな発言が続く中、
三人は再びモップを手にする。
ノア
「行くぞレオン! ミーナ!」
レオン
「おう!」
ミーナ
「はいぃ!!」
ワックス光る床の上で、
兄ィズとミーナの叫びが響き渡った。
◆◆◆【そのころレイフォード伯爵家】
アリア
「……お兄様方が、ワックスと戦っているそうですわ」
メイベル
「……もう、いっそ帰国させたほうが平和では?」
アリア
「そうしましたら、もっと騒ぎが増える気しかしませんの……」
メイベル
「(お嬢様の“冷静なる悟りLv.30”に上昇しました)」
こうして“奉仕活動2ndステージ”は続いていく――。




