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その7 戦争
生徒の生活の多方面にわたって
細々とした義務を課し
周到な罰則を設けて
その履行を強制する
執行には逡巡を見せないが
課した義務の教育的価値を
自分の頭で検討したことはない
そんな教員は
日の丸を背負っているのに違いない
国家を背負っているのに違いない
自分の良心より大きなものを
背負っていない教員は
迷いや悩みと縁を切れない
自分の良心以外のものに
判断を預けることができないので
が
それも
平和であればこそ
戦争になれば
国家という名辞に
頭を預けた者の意志だけが
人間の意志となる
その前で
一人の人間の良心は
地面に叩き落され
踏みにじられる
人間の名前は消され
彼は一つの認識番号となる




