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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅴ 第五詩集『おれの場所』   2007年刊

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106/133

その8 「天皇」の飾りもの

               

自自政権*によると

「君が代」の「君」は

〈日本国及び日本国民統合の象徴である〉ところの

あるいはそれに更に

〈その地位が主権の存する日本国民の総意に基づく〉

という修飾語を加えたところの

「天皇」であるらしい


こんな長大な飾りものを「天皇」にまとわせ申し上げるのも  

「君が代」と現憲法を

つまりは火と水を

一つにつなぐというアクロバットをやりとげるためで

やむを得ないご辛抱というもの


いずれ自民党の悲願である

改憲実現の暁には   

そんなお似合いでもなく

鬱陶しいばかりの飾りものは

一気にパァッと取り払って

昔懐かしい

やはり一番お似合いの

「万世一系」

「神聖ニシテ侵スヘカラス」

「国ノ元首」

などの飾りものと

お取換えいたします



  *一九九年一月、自民党、自由党の連立政権発足。







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