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生きづらいあなたへ  作者: こたつむ


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6/18

相手への尊厳と思いやり

 知的障害は、さまざまであるが、私は、知的障害者が好きだった。

 彼等は、人を疑うことを知らない。

 疑うこともなく、綺麗な心で私に接してくれる。

 その笑顔に、俗世間でひねくれた私の心は洗われるようだった。

 そして、愛情をかければ、愛情を返してくれる。

 彼等には、綺麗な心で接したいと思った。

 それまでの私では、恥ずかしい。

 世の中の人全てが、裏がなく、相手をまっすぐに好きになれたら、どんなにいいだろう。


 彼等の中でも障害の程度は様々だ。

 1人が他の職員を指して言った。

「あの人は、僕たちを馬鹿にしてるよね。」

 彼等は、人に対する尊厳を持たない人間を理解している。

 思いやりを持っているかは、相手に伝わるものである。

 私も、その職員は嫌いだった。

 経験が浅い私を下に見て、私に障害者とはを論ずる。

 知識があろうと、障害の有無に関わらず、人を下に見る人間がいるから、社会は生きづらい。

 私が、仕事を長く続けられない原因も、こういう人達にある。


 知的障害者の就職先は、清掃またはスーパーなどでのカート整理が主となる。

 スーパーなどでは、周りが見えず、作業中に客とぶつかりクレームになることもある。

 客に理解をしてもらうため、障害者とわかる腕章をつけることを提案したが、差別につながるということで却下された。


 世の中が、相手の状況に配慮できれば、辛い思いをする人は少なくなる。

 誰も、クレームなど受けたく無い。

 どうして、そうなったのか。

 本人の怠慢であれば仕方のないことだが、一生懸命に働き、失敗を申し訳ないと思う気持ちがあるのならば、寛容になるべきではないだろうか。

 周りも、同じ失敗が起きないよう、手段を考えるべきではないだろうか。

 その策を練らず、人の失敗を責めるのは、間違っていないだろうか。


 共に働く従業員に問題がある場合も多い。

 障害に関わらず、下と見る者をいじめる人間、最悪なのは、人を疑わない障害者に性的暴行を与える者もいる。

 障害者施設以外で、安心して働ける場所はない。

 障害者施設であっても、悪い人間は存在する。


 障害者の作業所があるが、そこに最低賃金はなく、作業しても、お小遣い程度の賃金しか発生しない。

 障害児を持つ親は、子供の将来に不安しかない。


 相手に尊厳を持てる世の中であったら、子供の将来への不安は軽減されると思う。


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