2-4 900年ぶり
青い空、白い雲。
真っ直ぐな水平線。
頬を撫でる潮の香り。
大学のある街から離れたこの場所では日差しの強さに景色がはっきりと浮かび上がり、いつもと違う場所に来たことを実感させられる。
そしてこの、馬のような箱のような不思議な乗り物。
私は今ルヴァイと、不思議な魔導具に乗って海沿いを走っている。
「すごい、ほんとに快適だね」
「だろ?馬には戻れない」
ヒュルルルと進むこの乗り物は、最近遠く砂の国で開発された乗り物だとかで、魔力を消費しながら、少し地面から浮かんで進む。
風の魔術らしいけど、馬のように揺れないし餌もやらなくていい……ということで、
何だかんだめんどくさがりなルヴァイのお気に入りなんだとか。
「うーん、でも私には無理じゃない?すぐ魔力切れになって立ち往生しそう」
「まぁ普通はそうだよ」
そう、これが普及しないのはその人自身の魔力を使うからだ。
結構魔力が多いルヴァイでもちょっとキツかったみたいで、入手してから自分で改造して魔力量を抑えたそうだ。
この改造魔導具ならルヴァイは数時間なら大丈夫みたいだけど。
私には無理だな。
「エリィは俺と乗ればいいし、別にいいでしょ。俺、これにエリィと一緒に乗るの好きだよ」
「そ、そう?」
少しからかうような声に顔が熱くなる。
なんたって私がルヴァイの後ろから抱きつくようにして乗っているのだから。
もちろん嫌ではない。
嫌ではないけど、恥ずかしい。
「もうちょっと魔力消費抑えられたら普及しそうだけどね」
「難しいの?」
「多分何とかなるんじゃないかな?ただ、元の魔力消費が常人には使えないぐらい激しかったから、そこから削っていくスタイルで開発していかないといけないし、先が長いかも」
「よくそんな魔力消費の魔導具作ろうと思ったよね………」
「開発者が常人とは桁違いの魔力の持ち主だからね。」
「で、明日はその人に会えると」
「そう。サラディーニの王兄リューカス殿下ね」
何でそんなことになったかというと。
あの変死体についてミーちゃんが東の国アナクラシアへ連絡を取ったところ、本当にその可能性がありそうだから瘴気研究の第1人者として助けに来てほしいと外交官のお偉いさんからも懇願されたそうだ。
そして、既に何か状況が動いているらしく、至急来てくれないかと。
急ぐけど、アナクラシアまでは船で数日かかるなぁ……と思ったところでまさかの提案があった。
サラディーニから速い船で迎えに行く、とのことだった。
関係がない上に遠いサラディーニからなぜ迎えが?と思ったのだけど。
どうやら前任の外交官のトップだった方とサラディーニの王兄殿下はちょっとした血縁関係にあるらしく、その王兄殿下の船で迎えに来てくれるらしい。
その船は相当早いらしく、サラディーニからこの街と、この街から東の国アナクラシアまで、それぞれ半日もかからないんだとか。
凄まじい早さだ。
「もしかして、お迎えの船ってその王兄殿下の魔力が動力だったりするの……?」
「らしいよ」
「桁違いだね……それってどれぐらいの魔力量?」
「うーん、おれの全力が研究棟ぶっ壊せるぐらいだとしたら、リューカスは街ごと消す感じだね」
「怖っ!!どどどどんな人!?」
「うちの国に来てくれた時に何回か会ってるけど、サラディーニ人にしては静かで穏やかそうな感じだよ」
「激しい性格の人じゃなくて良かった……」
ほっと胸を撫で下ろす。
ただでさえお偉いさんばかりの旅なのだ。
こちらのメンバーは元王族のルヴァイにミーちゃん、元高位貴族のサミュエル、そして……ただのおっさん悪女エルリーナ。
いつの間にか結成されていた瘴気研究チームなのだけど。
特に何でもない私はすみっこでちっちゃくなる以外ない。
でも。
キュッとルヴァイの背中にくっつく。
絶対に一人で行かせたりはしない。
もしまた瘴気に……魔族に挑むことになるのなら、私は絶対にルヴァイについていく。
「……心配?」
「ん?ううん、ルヴァイが勝手に私を置いていかないようにしがみついてみただけ」
「……悪かったって」
結果あのまま四人で行くことになった私達は、リューカス殿下が迎えに来る港町で集合することになっている。
そして馬車は嫌だというルヴァイと一緒に魔導具移動してるというわけだ。
ヒュルルルル、と海岸沿いを進む。
海面が太陽の光を反射してキラキラとしている。
「………俺、国を出るの900年ぶりだ」
ルヴァイを不老不死の魔王にしていた呪いは、国に縛り付ける呪いだった。
国境の土地から足が離れた瞬間、転移して国の中に勝手に戻ってしまったらしい。
でも、呪いが解けた今は。
ルヴァイは、どこにでも行ける。
「すごいね、900年とちょっとの生まれて初めてだもんね」
「改めて言われるとほんとにすごいな」
「怖い?」
「いや、どっちかっていうと、感慨深い」
ルヴァイを不老不死にしていた呪い。
その根本原因となっていた瘴気の元へ向かうルヴァイは、今どんな気持ちなんだろう。
私はまたルヴァイの背中に、ギュッとくっついた。
そうして暫く走って到着した港町は、活気にあふれた様子だった。
あちこちの街に行くんだろう、大きな荷馬車がたくさん走っている。
宿に荷物を置いた私達は、先に馬車で出発していたミーちゃんとサミュエルと合流した。
いつも白衣姿だから、みんな私服姿なのが新鮮だ。
そして、出発前の決起会として、港町の飲み屋さんで少し前に乾杯したところなんだけど。
「サミュエル……もしかして酔ってる?」
「……酔ってなどいない」
サミュエルが普段から想像できないようなとろりとした赤い顔になっている。
「酔っぱらいって絶対そう言うよね……」
ふんわり赤くなったサミュエルを見て、ミーちゃんが可笑しそうに笑ってる。
ちなみにまだ二杯目だ。
みんなで顔を覗き込むと気持ち不機嫌そうな顔をしたのだけど、やっぱりその顔は赤くて、とろんとしている。
「前も3杯か4杯でギブアップしてなかったっけ?」
「うるさい」
そう言ってもう一口飲んでいたけど、やっぱりふわふわしている。
まさかこんなサミュエルの姿を見ることになるなんてビックリだった。
サミュエルはいつもストイックな雰囲気だけど、案外ふつうのだったのかもしれない。
「そういえば、ミーちゃんはサミュエルとお酒飲んだことあったんだ」
「ん?うん、まあね」
いつの間にそんなに仲良しになってたんだろう。
でも、案外仲のいい友達が多くないミーちゃんに、気の許せる仲間が増えたのならそれは嬉しいことだ。
私も上機嫌で、今日のオススメの小魚入り卵焼きを食べる。
「俺も今日だけは酒に弱くなりたい」
決起会だし、1杯だけなら飲んでいいと言われたルヴァイは、手元のお酒を大切そうにちびちび飲んでいる。
何か用事があるとかで少し遅れてきたのに、一杯しかないとあっという間に飲み終わりそうだ。
淡々と飲んでる普段の様子とは違うあまり見ない姿で、なんだか微笑ましい。
「ルヴァイってお酒酔ったことあるの?」
「そりゃ一応まとまった量飲めば多少ご機嫌になるぐらいには酔うよ」
「それでも多少なのね……」
いつか酔っぱらったルヴァイを見てみたかったけど、それは叶わない夢かもしれない。
やれやれと思って視線を戻すと、サミュエルがよりとろんとしていた。
「こっちはほんとに弱いのね」
「………強い奴が、羨ましい……」
「え、サミュエルが弱音吐いた!?」
みんなでビックリして再びサミュエルの顔を覗き込む。
サミュエルはまたちょっと不満そうな顔をした。
「なんだ、文句あるのか」
不満そうなサミュエルを見て、ミーちゃんが面白そうに指先でツンツンとサミュエルをいじっている。
「サミュエルもふつうの人の子だったんだな〜」
「……どういう、意味だ………」
「昔から、真四角できちっとしてるイメージだったからさ」
「俺だって……普通に駄目な所ぐらいある……」
ふわふわしてるサミュエルが、首を傾げてミーちゃんを見る。
「全部、きちっとしてたほうが、いいだろうか……?」
「え?いいんじゃん、この方が人間味あっていいし」
「そうなのか………」
そうしてサミュエルは銀縁メガネを外して胸ポケットに入れると眉間をもみもみした。
そしてまた半分眠りそうなのではというとろんとした顔でぼんやりとミーちゃんを見る。
「ちょっと、大丈夫」
「なにがだ」
「め、目つきがおかしい」
「………そうか?」
「大体、何でちょいちょいメガネ外すのよ!」
「新しい眼鏡が重くて……イマイチ顔に合わないのか、疲れるんだ……」
「えぇ……」
変わらずぼんやりしているサミュエルを観察する。
そんなに目つきおかしいかな?
いつもより優しそうな目をしてる気がするけど。
ルヴァイに視線を送ると、こっちは何故か面白そうな顔をしていた。
なんでそんな面白そうなんだ?
予測と違う表情で、首を傾げる。
ミーちゃんがぐいっとお酒を飲み干した。
「と、とりあえず、作戦会議をしよう。みんな、準備は大丈夫そう?」
「あぁ、使えそうな武器と魔導具は整備して持ってきてある。アナクラシアで現地調達もできるだろうけどね。900年前よりもずっといい武器ばっかりだし、昔より苦労しないと信じてる」
「ふふ、もちろんよ。ミーちゃん作の瘴気中和薬もあるからね。中和薬を飲んだら、それなりの時間瘴気には侵されないはず!」
ミーちゃんが自信満々に笑っている。
サミュエルがグラグラしながら首を傾げた。
「900年前は……生身で瘴気の中に突っ込んだのか……?」
「流石にそれじゃすぐ死んじゃうからね。魔力の質を一時的に変えたんだ」
「魔力の質を?」
ルヴァイが遠い目で過去を振り返っている。
そうだった。
私も朧気ながら前世の記憶を辿る。
「魔力に結合しようとする瘴気を避けるように、一時的に魔力を練ったのよね」
「なるほど……瘴気が結合できないように、全魔力を何かしら使ってるような状態にしてたのね。それなら魔力と反応して臓器も傷つかない」
「まぁ……完全には無理だったから徐々に魔力を喰われて、最後はギリギリだったな。それに瘴気自体は解毒されずに体に貯まるから、魔力を練るのをやめたらそのまま死ぬしかなかった」
遠い記憶が少しずつ蘇る。
そう、瘴気の出る地へ向かう時、私達はそのまま二人とも死ぬことを承知の上でその地へ向かったんだった。
ルヴァイより魔力の練りが甘かった私は、魔族の長の核の位置を割り出して、そのまま倒れて。
霞む意識の中、ルヴァイが魔族の長を倒したのが見えた後、魔族の呪いが絡みついてきたんだった。
抑え込まれて、引き剥がされるような感覚があって。
必死で抗いながら、悲しそうな紅い目のルヴァイに言ったんだ。
ルヴァイ、私のこと、見つけてね……って……
ふと、テーブルの下にあった手をルヴァイに握られた。
ハッとして顔を上げると、ほんのり優しく笑って、キュッと手を握ってくれた。
何でもお見通しか。
照れくさくて誤魔化すように塩ゆでの豆をつまむ。
「で?瘴気はどうやって止めるの?」
グラングランしてるサミュエルに水を飲ませながらミーちゃんが質問した。
えぇと、どうだったかな。
せっかくだから遠い記憶をたどる。
「瘴気の止め方は……魔界との境目に思いっきり攻撃魔法を突っ込むか、魔族がでてきちゃってたら境目を開けた張本人の魔族の核を破壊するか、だよね?」
「そう。900年前は攻撃魔術を付与した弓矢で魔族の長を核をごと貫いた。」
「その核破壊しないとだめなんだ?」
「うん。それ以外は切っても焼いてもすぐ治って意味ないんだよね」
「うわぁ……え、じゃあ今回も弓矢?」
「いや、今回はこれ作ってきた」
そういうと、ルヴァイはガチャリと音をさせながら、何か取手がついた筒のようなものを取り出した。
「なにこれ?」
「この筒の中に魔術を付与した矢のような弾を入れてある。で、この弾には任意で魔術を付与して攻撃力を上げることができて、こっちの引き金を引くと風の魔術で瞬時に放たれる」
「なにそれ凄い!」
「流石に900年前の旧式の弓矢を使う気にはなれなかったからね」
すると眠そうにしてたサミュエルが、微妙に回らない口で話し始めた。
「……普通に魔術を放つよりも……局所的に破壊力が増すから……無尽蔵に魔力がないのなら……その方が効率も良く攻撃力も高い………当時の持てる手段としては、弓矢が一番だっただろうが………今回の魔導具のほうが瞬発力も攻撃力も高そうだ………」
「サミュエル、酔っててもコメントはいつも通り硬派だね〜」
ミーちゃんが可笑しそうに笑うと、サミュエルが首を傾げた。
「………酒が入ろうと入るまいと……俺は俺以外にはなれない」
「まぁ……そうかもしれんけど」
なんかこのサミュエルとミーちゃんの掛け合いが面白くて、暫く観察しながら作戦会議を続けた。
ざっくりした作戦はこうだ。
中和薬を飲んだ私とルヴァイが瘴気の中に突っ込んで、瘴気を止めるか魔族の長を倒す。
私は分析役、ルヴァイは攻撃役だ。
ミーちゃんとサミュエルは瘴気から離れたところで待機、瘴気中毒になった者の治療にあたる。
後は、向こうの国の協力者と再び役割分担をすればいいだろう。
ざっくり方針を確認しあって、お腹もいっぱいになった頃。
ルヴァイにクイッと腕を引かれて立たされた。
「じゃあミリアル、俺ら先に帰るからサミュエルよろしく」
「えーーー!寝そうじゃんサミュエル!」
「寝たらそのへんにいるミリアルの護衛に担いでもらえばいいだろ」
「………まぁ……たしかに……」
ミーちゃん、今日も護衛いたんだな。
やっぱり元女王陛下だ……と思いつつ、ミーちゃんとサミュエルを置いて店の外に出る。
グイグイわたしを連れて行くルヴァイに首を傾げる。
「ルヴァイ?」
「……うん」
「どうしたの?」
「……………………」
暫くしてピタリと立ち止まったルヴァイが、なんだか不安げな顔で、私に言った。
「………今夜はエリィのこと抱きしめて寝たい」
「っは!?」
「何もしなくてもいいから、本当に抱きしめるだけでいいから、朝まで一緒にいたい」
そう言って、私を抱き寄せたルヴァイは、私の肩口にぽすっと頭を乗せた。
「……ルヴァイ?」
「また、瘴気の中に突っ込む前に……エリィのこと、自分の身体に刻み込みたい」
その声に、胸がギュッとなる。
平気そうに見えるけど。
900年も呪いに引きずられたルヴァイが、何も思わず瘴気に挑めるわけがない。
ふと、さっき頭によぎった、息絶える私を見つめていたルヴァイの悲しそうな顔を思い出す。
ルヴァイはぎゅっと私を抱きしめた。
「…………一生のお願い」
「一生の……?」
突然のその言葉にキョトンとしてしまった。
900年以上生きた人に一生のお願いをされてしまった。
なんだか可笑しくなってしまって、ルヴァイの背中に手を回しながらクスクスと笑う。
「本当に900年間一度も使わなかった?その言葉」
「……たぶん」
「一生に一度しか使えないよ?」
「わかってる」
駄々をこねるようなルヴァイがなんだか可愛い。
笑いながらその顔を覗き込む。
「無事にアナクラシアから帰ってきて、しまったー!一生に一度使うの早まったー!って後悔させてあげるわ」
「………うん」
「だからね」
優しくルヴァイにキスをして、その目をしっかりと覗き込んだ。
「私を置いていったりしないでね」
揺れる瞳をしっかりと見つめる。
そう、絶対に。
あなたを一人で行かせたりしない。
それに、後悔もさせたくない。
私はルヴァイの頬に手を滑らせると悪女のように微笑んだ。
「後悔のないように私を抱きしめて寝たいんでしょ?いいのね?抱きしめるだけで」
「………」
「一生に一度のお願い、このままでいい?」
「……………」
「変更してもいいのよ?」
ニヤニヤしながらルヴァイの顔を見ると、ルヴァイはなんとも言えない不安げなような不思議な顔で、ほんのり光る紅い瞳を揺らした。
「……………エリィ」
「ふふ、なに?」
「じゃあ……変更するよ。一生に一度のお願い。何するか分からないけど、朝まで一緒にいてくれる?」
「うん、いいよ」
ルヴァイの顔を優しく覗き込む。
そして、後悔した。
さっきまでのしおらしい様子はどこへ行ったのだろうか。
ルヴァイは壮絶な色気をまとった顔で、熱っぽい視線で私の視線を絡め取った。
「提案したのはエリィだからな。後悔するなよ」
「っえ!?」
「希望通り、隅から隅まで愛してやる」
「は!?え、ちょっ……」
「撤回はしない」
そういうと私を担いですごい速さで歩き出した。
「待って!ちょっと!?」
「時間がもったいない」
「は!?はぁ!??」
宿はもう目の前だった。
あっという間に部屋に入り、ドサリと押し倒される。
「まっっちょっとまって!?」
「エリィ」
「っ!?」
ぶわりと身体が芯から熱くなった。
ビックリしてルヴァイを仰ぎ見ると、暗闇の中ほんのり光る紅い目が、どろりと熱を宿して私をじっと見ていた。
紅い印がついた私の指と、ルヴァイの指が絡まり合う。
「……っ魔力、流し、て……」
「うん……俺の名前呼んで」
「は!?っえ……」
「エリィ」
吐息のかかる距離で熱い視線を絡ませるルヴァイは、優しく私の頬を撫でて、私の名を呼んだ。
またルヴァイの魔力が身体中をかけめぐって、ぶわりと身体が熱を持つ。
「エリィ、呼んで」
「……ル、ヴァイ」
「………ん」
そして優しく何度も唇が重なって、ふわふわと幸せな気持ちになる。
とろりとした気分でルヴァイを見上げた。
同じようにとろりとした雰囲気のルヴァイは、嬉しそうに優しく微笑んで、私の肩口に顔を埋め、耳元で囁いた。
「俺の900年分の愛の重さを思い知らせてやる」
「!!???」
「覚悟しろ」
「っえ!?まっ………」
……残念ながら、それ以上、反論する余裕は与えられなかった。
なんて安易なことを言ってしまったんだろうと後悔が募る。
だけど。
これから、何が起こっても。
私は絶対あなたを離さないって。
ルヴァイの重たい900年分の愛に溺れながら、
私は決意を胸に、ギュッと、ルヴァイを抱きしめた。
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