開拓26年目 北東オアシス後編
皐月の前半に北東オアシスからポータブルエンジンと各種アタッチメントを運んできた
少しは快適になる
雨が降ればずぶぬれだし 寝心地の良いベットは望むべくもない
木と布でできた粗末なベットに草を敷いているだけの質素すぎる家
隣には大きな石があるので目印代わりにはなるが見通し0mはなかなかきついものがある
横穴を掘って雨は直接かからないが、眠りから覚めると背中がぐっしょりで気持ちが悪い
こうしてダークエルフの首の動きだけで報告している毎日だが、家族連れのダークエルフを初めて会った
ダークエルフ距離の例外は子供が小さいときだけ夫婦が一緒にいることだ
エルフは母と子はいるが男は一切にいない 母と子は以外は60mを保つ
地下にも入ろうとしないのはエルフ族共通だ
これも報告しておく
皐月の17日になり調査が7400人を超えたころにシェラーンとウベコードのいさかいがあった
威力偵察だろうが相変わらずシェラーンのピクニック好きには困ったものだ
国是が大陸統一なので我慢はしているだろうが、他国の事など貿易だけしてればよいものをとは思う
いざこざは1週間かからずに終わりどうにか落ち着いたとガーネットから連絡があった
ひたすら質問して首を振るかうなづくかの毎日だ
8000人を超えたあたりで一度北東オアシスに長期に帰る
いざこざの情報収集を集めるのにガーネットだけでは荷が重い
皐月の30日に北東オアシスにかえり北東オアシスの川を北上していく
3日の工程で北に向かい最初の宿泊所につく
途中水路の拡張工事で人が大勢いて宿泊所というより街を作ろうとしているようだ
最初の宿泊所にはまだ町の名前がない
ミドルディアを見習って川沿いで長い街を作っているといえばつたわるだろう
食料生産が始まっており灌漑水路もこの宿泊所をから北に広げている
バッツが作った水路は250kmを2本 ここまでウベコードの手で1800km延長している
灌漑水路には10-30cmの草が生えていて多少は土固めに貢献しているようだ
乾季で水は少ない
当然焼き玉エンジンで給水をすればさらに水があふれるが、このウナコードの北の部分
ナイコードはミドルディアからすると遠い
エンジンの試験官の都合上北東オアシスより北には派遣する気がない
要望は一貫して北東オアシスとウナコードの街道沿いの作物生産だ
バッツが来ると「真っ赤ののローブ来ていれば逃げ隠れもできない」この街道の建設の責任者フェテルマークが挨拶に来た
聞くと同い年だ
ウベコードのサルド王子のお気に入りらしく、王家の外積ということも手伝って責任者になったといっていた
王族ではないが外戚でミドルディアなら貴族になれるだろうがここはウベコード王家以外の貴族はいない
わずか300人程と聞いた
ここに来た目的は彼が察して”4日ほど壁の威力偵察”で双方にけが人もいないということ
で落ち着いたということだ
ウベコードには連絡係がいるのだが、出先だと情報は集まらない
お礼に250km灌漑水路をつないでおいた
まだここより北は旧態然とした休憩所4つ宿泊所1つの変わらない風景だという
それに食材供給用にわずかばかりの食材支給用の畑しかないといっている
たしかに1800kmのも水路を作るには多大な苦労があるが、それより水自体の苦労のほうが大きい
ミドルディアに連絡して焼き玉エンジンの98代目の改良版と技師の派遣を要請した
北東オアシスまでは試験 食材その他は供給してもらっているが、北東オアシスより北は
派遣人員の給料を払ってもらう
これもすぐに了解が取れ、北東オアシスのの8名の技師 「チームパープルとか言っていた」の
給料は払わせてくれと申し出があった
遠慮なく受ける
金貨42枚で水供給を受ける格好だが、生産物の拡大分が去年1年で9434枚といっていたので、払える金額だ
このウベコードへの試験のための交流が始まってからは2国間の相互支給による国同士の
理解度が進んでいる
ミドルディアの開発はロア東6日目以降に限定され、バッツの出番がないという事態だ
ウナコードのほうが仕事としては魅力的だ
長期居休むということはなかなかないがガネットとの2名旅もなんだか楽しい
ガーネットとはここで別れバッツはこの宿泊所に泊り 飛んでトロカの北の森に入る
ポータブルエンジンを担いで早速移動だ
バッツは大岩の横大穴を開けそこで洞窟暮らしだ
ベットは新規に作成するのもう夕暮れだ
久しぶりの寝言地の悪いベットで寝る
翌日から食材搬送に2日ほどかけ洞窟で1か月暮らす
ダークエルフからの聞き取りなので移動の法則でもわかればいいが
夜に移動するものが大半で人間にはわからない
水無月も終わり食料補給に宿泊所に戻る
文月の2日は補給にあて更に北の森に同じように洞窟を作る
内容も同じなので省く
ダークエルフの調査が終わったのは葉月の18日
全員ではないが 13000人を超えたのをきっかけに北東オアシスに戻る
これからはチームパープル8人とバッツのガーネットとの暮らしだ
内容はポンプの改良が随分進んだこと、焼き玉エンジンは小改良はあるが
大きなトラブルもなく6台稼働のままで変わりがないこと
本国では能力を高めた2つ連結の試験が順調に終わりつつある状況だ
ウナコードの情勢も落ち着き以前より人が増えたような印象だ
川の分岐と街道の分岐が重なる北東オアシス
チームパープルの日々は朝のエンジン始動から始まる
灌漑水路に水を通しくみ上げた水を散布する
ポータブルエンジンで水の少ない土地と気候
やせた土地にとっては命の水だ
ウナコードの様に人口が1000万もいるわけれはないが、オアシスはもともと300人以下だった
いまや80万人第3の都市という北東オアシス
これまでの開発のいきさつから北東オアシスだがウベコードもいまだに北東オアシスと呼んでいる人間が多く
本来のウヒラコードと呼ぶものが皆無のため今後も北東オアシスだ
正式名称はウヒラコード覚えても参考にならない
バッツの仕事はここをどうするかということだ
チームパープルの人もパープル以外は変わり教育機関になっている
ミドルディア国内では チーム新レッドがその任に当たっている
来年からチーム新レッドと交代でミドルディアに帰る
バッツの最初の不安感などみじんも感じさせないパープル
派遣2回目の担当イエローは今や鉱物教授だそうだ
パープルは焼き玉機関長 たいてい機関長と呼ばれ尊敬を集めている
特技なし ミドルディアへの忠誠度だけでボンボン財務官の面影は全くない
葉月で10人でお別れパーティーを開く
あと10日で長年勤めた北東オアシス勤務ともお別れだ
需要はないかもしれないがナナヒカリーズの近況だ
レッド 蒸気機関の研究技術タービンエンジンの開発者
ブルー 同じく
イエロー 国内の焼き玉エンジンの試験、改良の責任者
グリーン 金属材料の研究員というか ほぼ所長になる
パープル 焼き玉機関長
初登場のオレンジ 新合金の技術員 冒険記にかける内容ではないのでエピソードすらかけないかわいそうだとはおもう
新レッド パープルの仕事を引き継ぐ
新ブルー 金属学校の教員
新イエロー金属学校の教員
新グリーン金属学校の教員
蛇足だが
金属作成の金さん そのまま
金属改良の銀さん 金属材料の試験官
金属材料の銅さん 金属学校の所長
金属の応用の錫さん 新合金施設の所長
元々優秀な金属四天王と比べ、見劣りしたが新産業の中軸を立派に担っている
バッツのこの新産業の件は人の発掘する才能が有るらしいが、本人たちの努力とひたすら実験、試験の賜物であってバッツの功績ではない
ごりおして風穴を開けるの得意だし、人に拒否させずに働かせるのも得意だが、新産業の金属は立ち上げて優先順位を決めただけで実際の開発はしていない
不断の努力だと精一杯ほめた
パープルが泣きそうになっているので5年物のワインで黙らそうとする
効果はなかった びーびー泣いている
40前のいいおっさんは絵にならないがうれしかったと後でいっていた
シンレッドも到着してエリート街道のパープルを”現場で出ずにえらくなるんじゃねえ”と引っ張り出した甲斐はあったものだ
17代目の改良エンジンから99代目の改良エンジンはパープルの発案で改良させたものだ
こうすれば効率が良くなるーーー耐久性劣化でダメ
こうすればいいーーー始動しない
失敗だらけでまともに改良ができだしたのが31代目からだった
更に馬力向上して、また壊れて、対策したら始動しない、回転が上がりすぎて壊れたこともあった
今度来る99代目はパープルの集大成
取水タービン付き焼き玉エンジンだ 試験機は98代目だったがロングストロークヘッドバルブ式
2サイクル焼き玉インタークーラースーチャ付き2気筒エンジンの完成である
交換時間で部品のアッセンブリーで一式交換する
エンジンは縦でも横でも寿命的に大差ない
もう一つの船用エンジンの試験も終盤だ
小型の焼き玉エンジンに変更され実用的な船に搭載できる仕様になった
冷却の部分変更で錆の発生を抑え寿命を延ばす仕組みはまだまだだが、エンジン本体と過給機部分については問題はでなかった
もう少しで今年も終わるが海での試験はまだまだ残っている
パープルはその改良での功績で金一封をもらうそうだ
パープルが北東オアシスを去る前にシンレッドがやってきて引継ぎだ
挨拶が【鬼畜刑務所長お久ぶりです】ときた
国王の弟がため込んでいたので刑務所に放り込んで 国王から穏便にと言われたが陛下も入られますか?といって以来音沙汰がない
ミドルディア国内ではバッツは悪魔の再来で鬼畜らしいが、法律に定められた事業資金3年ルールに違反しているものに容赦してないだけの話と取り合わない
ダークエルフのお悩み相談中「首を振るかうなづくだけで判断」しているときにに遠慮なく指示したことがよほど衝撃だったらしい
チームシンレッドの仕事ぶりも確認してダークエルフの報告書をミドルディアへ送る
時期的にはもう開拓27年目だが ダークエルフの観察の残りまで開拓26年に含める
新年になりガーネットはミドルディアへ帰りバッツはダークエルフ駐在所でひと月過ごす
移動に5日ほどかかって到着
ダークエルフの調査の仕上げをする
この駐在所に来たのは魔石の状況を見に来た
ウベコードも魔石が足らず苦慮しているがシェラーンに優先枠を設定しているので流通量は少ない
ダークエルフの生産分をウベコード流通用に回せそうかの確認だ
ダークエルフ達はこのトロカ北の森が気に入っており移住を進めている
今年は1年で1200人の予定だ
魔石はまだまだ採掘量に対して生産が追い付いていない ダークエルフが20万としてもここには4万人近くいるのに生産が芳しくない
森の中の土を固めて魔石にしているので人数のわりに生産量が上がらないというのがわからない
その調査のためだ
結論から書くと 土から魔石にする作業は人間でもできるが、魔力の量が足りずバッツの様に豊富でも人間1名分の働きしかできない
それによって半年で3つしか作れない
その代わり作った魔石は黒魔石の原料になる
エルフはあらゆる魔石を作り、白魔石、黒魔石他7色魔石もすべて作れる
しかも人と比べると生産は3.6倍から4倍を魔力の総量に比例する
ダークエルフは人間とエルフの中間で魔石作成能力2,5から3倍で夜目が効く
作れるのは白にも黒魔石にはならない魔石だけだ
これまた魔力総量に比例しているので作成能力だけ見れば2,5倍は作れていてもおかしくはない
今は2,1倍でもう少し上げたいといっていたが、、、、、
昼間の警備分下がっているのではないとの仮説で調査していた
その通り確認するための長月の26までかかりやっと証明できた
翌日すぐに第7軍に報告書を送り 長きにわたったダークエルフの調査も終わった
久しぶりの焼き玉馬車にのってアンジュと合流だ




