表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バッツの冒険記  作者: 寿限無
地図作りながら冒険者始めました
115/142

開拓26年目 北東オアシス前編

新年になってもワイン製造所にゲンルールと同じ宿舎に寝ている

ゲンルールは働き者なので朝と夕方の疲労度チェックは欠かせない

消化を助けて食事で疲労回復させるいつもの手だ

考えてみれば妻と二人で過ごす日々というのがなかったバッツ

子どもたちが働き始めて手がかからなくなったというのが大きいが、ミクザは軍の教官で

アッパーディア、エリーサも魔術協会の事務局でミドルディア、アンジュは娘のガーネットと

サウスディアと見ごとにばらばらだ

子どもたちは レイナが魔術協会でミドルディア、ライカはサウスディアの騎士団長 レラは

上級魔術師でノースディアの通信所、ラフローはエルフの宝石商になっている

バッツも44才立派なおじさんだ

相変わらず戦闘能力は突き抜けているが発揮する場所はない


ワインの製造場所に必須なガラスの材料がロア東では取れず、瓶と樽ははミドルディアから輸送、代わりにこちらから樽を送り返し瓶に詰めてミドルディアのワイン貯蔵所で出荷待ちだ

今年は始まったばかりだが来年にやっと1年物の初出荷だ

ここでの作業はゲンルールのお手伝いとワインの味の決め手となる調合の施設を作っている


ミドルディアの貯蔵所からワイン樽用の木を移設する作業で680%ほどワインの供給量が増える

それほど500km四方の一面のワイン畑2つ作ったのがよいようだ

ワイン畑が終わるロア東から6日目とミドルディアのワイン製造所とを直線で結ぶ街道も以前作った

こちらは直通街道で両脇には街路樹が並んでいる バッツが作った当時は2mほどだったが今は4mぐらいだろう順調に育っている

まだ作業の途中だがワインに関してこれぐらいだ


新年になりサウスディアとロアディアは市長交代 サウスディアは初登場の軍のお偉いさんだった

軍の第2将軍 ガラーリョだ

バッツはまだ会っていないがミクザから聞くと”スケベなおじさん”という評価だ

妾が3人もいて以前と変わらない”貴族”丸出しの男と聞いている

お金にはきれいだが女性関連はお盛んなようだ

60過ぎても女性のお尻を追いかけるとか恥ずかしいと思わないのだろうか


長月に水撃ポンプというものを初めてみたが、燃料要らずで水で水を送るというアイデアはいいが、いかんせん給水応力が低くミドルディアでは使い道がない印象だ

それに水で満たしておかないと始動しないというのでサウスディアの水田には活用できるが麦畑では活用が難しい

サウスディアで実証と寿命試験を引き続き実施してからウベコードに出す予定だ

それに金属ではなくゴムホースにしたほうが何かと便利なのでミドルディアに12m規格でホースの製作を依頼した

ゴムホースに一定間隔で穴をあけて放置で給水できるかの試験をしていると聞いたので重ねて試験を頼む

北東オアシスとウフェタで随分活躍しそうな装置なのでラブレスからぼったくってその費用に充ててもらう皮算用だ


ウフェタはもう少し拡大してもよさそうなものだが相変わらず38人で維持をしている

自給はできるようになっているのでバッツの希望としてはもう少し拡大をしてほしいが、ウベコードは北東オアシスの拡大が目的でウフェタは自給さえできていればいいという考えの様だ


神無月の20日になりワイン製造の施設ー「秘密でかけない」が完成し、バッツはミドルディア

のワイン貯蔵所に向かう

ゲンルールは来月までワイン製造所にいるがその後はコケーコッコの拡大生産用の第2飼育場の立ち上げをする

コケーッコッコの施設は600kmx600kmが1単位でそれ以上はミドルディアの農地と干渉するので拡大はできない


バッツがロア東のワイン製造所を出発したときに商人になったラフローを会う

現在はロア東の6日以降の開発で宿泊所を建てているので忙しくしているようだ

魔石にならないが奇麗な宝石を専門に扱い、バッツの妻達にいろいろプレゼントしている

バッツにほしいといってもプレゼント関連はよほどでないとプレゼントしないが、ラフローは妻達に非常に甘い

特にエリーサの魔術アイテムオタクなので何かに役立つかもといってせっせと宝石をプレゼントしている

男性からは余り注文がないがエリーサが息子がこういう宝石を扱っていると営業に回っているので順調の様だ

バッツの家族の中で一番の金持ちはラフローである


ワインの製造所に来る理由は貯蔵所の拡大だ

誰でも入れるわけではないので少し拡大といっても時間がかかる

バッツなら5日で終わるものが3年かかるというのでさっさと貯蔵所を拡大する

地下10mで熟成されるので蟻の住処のように入り組んでいるし地下ということは明かりがない


記憶するのに3日あとの5日はひたすら貯蔵庫の拡大だ

くりぬいた岩と崩した岩の搬送が間に合わないがなんといっても700倍の拡大だ

3層に順にくりぬいていいく

5日の理由はそれ以上はエンジンで運び出せないからで、バッツはひたすら飛んで崩した岩の搬出をしている

立体のロックハウスのような貯蔵所を5日で340%ほど拡大したのであとはこちらのミドルディアのワイン製造に任せる


紅茶の施設で自走式の3輪車を開発したと聞いて見に行く

ハンドルとポータブルエンジンで歩く速度以下で紅茶のを回収している

効率だけで行けば、歩いて回収してポンプで吸引したほうが早いが、疲れ知らずのエンジンの補給用の薪を途中に置きエンジン3輪車に乗ってお茶の葉を回収する

1列づつ休憩しながらでも疲労度が非常に少ないそうだ


こちらの紅茶の施設では移動するエルフへの食材供給をしている

まだ20人ぐらいしかこの紅茶のエリアまで来ていないが、海面からの高さが500mを

超えているので人間が補給するのも大変だ

エルフ自体はなんの問題もないが、補給の関係上ゆったり移動しているそうだ


エルフの引きこもりを改善する本の効果が徐々に出ている

一言でいうなら”放置”だ

正確には”好きなとこに行け 補給はする”だ


エルフの弱点は森の中限定の能力で、森のないとことでは人間の一般人と変わらない

普通ならそれなら森でと考えるだろうが、移動しても食事の不足のみ困るエルフと、移動して

住居が必要で食事も移動もままならない人間とどちらが移動しやすいか理解できればその後の対処は簡単だ

人間側は街道を作り食料の補助のみ、どこでも暮らせるなら、それしかしなくてよい

順調に放置で物事が進んでいる


食事はワイン関連は自給自足ではなくケータリングだ

あとはフリーズドライと主食さえ供給すれば、自分たちで居住範囲を広げる

同じ様にエルフに対してもするだけでさして手間でもない

山肌に沿って輸送用のロープウエイ施設を作りエルフが受け取る仕組みになっている


霜月の14日にまた貯蔵庫の工事を進める

これまた5日で拡張しあとはワイン関係者でやってもらう


翌日からミドルディアへ帰り、ミクザのご機嫌伺いだ

キーケ屋にミクザとレイナレラの子供を招待だ あらかじめ妻1名とと子供2名の4人で行きますと断ってある

だがしかしいつものようにミクガがきてついでにミクガの子もたべるからと来た


今更どうにもならないのでバッツは家族用にテーブルを分散させバッツ自身はミクザと食べる

どこにこのキーケが入るかわからないが全員キーケがテーブル一杯にある

やたら店舗の用意がいいが店員も貸し切りとは言わなくても貸し切りになってしまうので準備していたのだろう

7人が満足したのはおよそ3時間後 キーケの材料がなくなりそこで閉店となった

朝からいってほぼ6人で営業時間3時間で営業終了だ

ミクザが ”元旦那ご苦労”と食い逃げする気だ

しょうがないせせこましい元旦那には見られたくない

キーケ食べ放題でバッツのごり押しの陰に隠れようとしている


このお店をミクガが経営したらどうだといってみるが、すぐに自分で食べて潰しそうだとよくわかっている

ミクガももう軍の中では教育隊の隊長という 将軍にも劣らない位置だ

軍の隊長クラスはミクザとミクガの登竜門を通過しないと隊長になれないので双子は将軍たちの会議にも出ている

バッツも市長になればさらに強力な命令はできるが、出世に興味がないバッツ

面倒ごとだけ増えるのは市長時代に嫌というほど味わっている

割に合わない職業だ


4日ほどさぼって先生のところに行く

息子の評価を聞きたいということだが、自分で調べたほうが早いとは言っていない

バッツの政策 同一建物、大量生産の方向転換だ

住宅も少しは自由にしたほうが技術革新が生まれるのではないかということ

農作物は主生産物はそのままだが同一区域で同一生産のほうが効率が良くなる実験中だ

衣服も同様自由な発想でしたほうが、人気の高く生産技術の向上につながる

ミドルディアの綿生産が斜陽になりなんとかウベコードに対抗しなくてはいけない


大きく分けてこのような政策だ

先生が情報を入手しないというのはあり得ないのでバッツに評価を聞きたかったのだろうと思う

バッツが好きな開拓の需要はロア東のみに限定され、他の地域はよほどのことでないと訪問すらしなくなったというのを気にかけているのだろう

大雑把に見えるが実に細かい気配りができる人だ

どこかのバッツの様に我儘自己中強引交渉術で気配り?お腹いっぱいですのような人間が何とかなっているのも多くの特徴もない一般市民と王宮のフォローで回っている


バッツは先生に【市長なんだから自由にやってみればいい】と返答しておいた

29歳年上のゼンモル先生に比べるとまだまだバッツでは先生の様にうまく人は回せない


ミドルディアでの用事は終わったのでアッパーディアに向かう

用事はエルフの里の状況を聞くためだが、エリーサから黒魔石の研究を見ろといわれているのでアッパーディアに向かう


エリーサは初級の講師になっている

講師というのは教師の教師で8年勤めれば講師になれる

黒魔石を用いた早期育成方法の研究をしているが、魔術を使うことができても、覚えれる人間は変わらない

ミドルディア全土で8600万人の2%が目安で、全体は12405人だが年齢的なもので50代以下は 9281人だ

研究職でそこから2400人がへり、教師と講師で100人減り、街道警備で3600人へる

軍で起用できるのも6500人規模なのは変わらない

そこを黒魔石で補うがやはり魔術を覚えるものは新規で70人以下で年齢的なもので外れていくので総数としてはもう上限である

一般の住民は念願の魔術が使えるとあってでノースディアのフエキナの住人分16万人分は生産が終わり指輪にして軍の施設で保管している

黒魔石は魔力効果も威力も半分だが上級魔術師しか使えない合成魔法の訓練は進んで参加してくれているようだ

黒魔石の生産に来年からエリーサは移動になる アっパーディアは1500万人で増産に次ぐ増産だ

来年鉄板協会長も会長をやめて研究職に戻る、それと合わせてエリーサもミドルディア暮らしだ

新会長にはジョーが成る

思考の早読みではジョーに勝てる気がしない


研究レポートを書いているエリーサの後ろから抱き着いて 何かのモンスターの様になっているバッツだが食事ほか身の回りの世話をしつつ一緒に研究レポートをまとめている

内容は黒魔石で魔術師を増やすのではなく、別の用途への応用法についてだ

レジストできない土魔法を除いて日、氷 風魔法は風魔法で無効化し、雷魔法は金属の遮蔽で1/4程度まで減らせるが魔法自体の無効化ではない

黒魔石で魔法を吸収できないかの実験の提案だ

黒魔石は通常の魔石と違い魔法自体を記憶させておくと、魔力のみ補充すれば魔術発動できるが、

事前に魔法を”吸収”と呼ばれる作業をさせる必要がある


黒魔石に合成魔法の術式を含め記憶させておくことが”吸収”といっている

合成魔法は気温湿度気圧によって変更する必要があり1指輪にひとつづつ上級魔術師が合成魔法を

”吸収させている”ため

だれでも広範囲で発動させる必要があり圧縮の低い状態でなおかつ水、雷限定にしても威力が低い状態だ

もっと有意義に使おうという研究を始めようということだ


バッツの私案はない 自分では3才の時にできていて”覚える”苦労ではなく、魔術を使う場面

「使う気温、気圧、湿度、速度の魔法行使自体」の習熟の”苦労”は誰よりしている

ではなぜバッツがエリーサに抱き着いているかというとエリーサの発想が面白いからだ

エリーサが初級学校に行っている間はバッツが補足してレポートを書いている

それをまたエリーサが補足していく

学校に戻った感覚が懐かしい

バッツの学生当時はバッツが研究所所長で生徒、どういう授業にするか、単位はどうするか

時間割はどうするかなど学校の育成方針をしつつ授業を受けている状態で気が付かなかった

この年になってやっと魔術の勉強を始める気分だ


まあすぐに答えを見つけてしまうが、、、、、、


指輪だから問題なのであって槍の先に黒魔石をつけ合成魔法をはなち一斉”吸収”することで

解決すればいいと書いてしまい4日目に実際に1024本並べて確認した


間違いないことが分かったので、折角のエリーサとのイチャコラが4日で終わってしまった

文字通り一斉吸収で1000本以上作れてしまった

1つづつ合成魔法を人海戦術で覚えて記憶するより、合成魔法を放ったほうが早いだろうと考えたらその通りだった

そして黒魔石で属性魔法はできず、あくまで”合成魔法限定”が改めてわかった


悲しいお知らせも入ってきた バッツはロア東の6日以降の開発から外されることが決まった

能力的な問題ではなく後身の育成のため6日目だけだが参加ができないということだ

依頼があればもちろん動くが、いつまでもバッツだよりではミドルディアは発展しないと判断したといっていた

そう判断したならそれが一番いい

実際やってみて計画通りには進まないし、困難があるのが当たり前で思い通りにいくことはまずない


エルフの里へ向かう

馬車だと10日の道のりが改良された焼き玉馬車だと6日で済む

実に早くなったものだ

エルフに挨拶をして移動状況を聞く

20名程度移動してはここに帰郷してを繰り返している

エルフの引きこもり改善策「放置」でワイン施設と紅茶の施設から食料支給している

おおむね順調だ

以前40万程いて総数は変わりない印象だが争いは随分減っていると聞いた

もう400回近く派遣をしていて徐々に慣れていると話していたのでこのまま10年かけてもゆっくり自発的に移動してもらう


夕方ダークエルフにあうと報告通り2000人規模でもともと住んでいたトロカ北の森に移動している

移動については問題がないのでそのままエルフの商人に丸投げだ

順調にこのエルフの里から移動しており、トロカの報告書を見る限り現在3万人程移動したそうだ

こちらにはいま9~14万人ほど残っていると聞いた

ダークエルフは長命ということもあり、子供は1名から2名で人間の様に若く結婚して4人も持つということがない


ここにファジオが常駐してダークエルフの活動を報告している

バッツの以前の報告書に追加してダークエルフの特徴を書き加えているのはこのファジオだ

彼の発見したダークエルフの生態は動物に関しての狩りの速さと探知範囲をしらべた


バッツはエルフが60mなのでダークエルフも60mだろうと書いたが実際には80m

ドルイドの能力は持っているが、平均をとると肉体的にエルフの1.3倍ほどあることが分かった

弓を渡してみても全く使おうとしない、金属の剣、斧も使わない

あくまで片手で持てる範囲のものということだった

モフモフが聖地の様にあちこちにい飛び回っているが原生林そのままの見通しの悪さで柵もせずに食べる草の選定もしている

ダークエルフは鳥人ほどではないが動物の飼育の能力に長けている

こちらにキメラが誕生して討伐にミドルディアの7軍が討伐にきたが、上級魔術師の黒いローブをたなびかせ颯爽と討伐した魔術師を”バッツの偉業”としてダークエルフに説明したそうだ


今は真っ赤で似合わないのはもうあきらめている

バッツは魔術協会から離れて随分たつが授業の根幹を作り育成方法を作った本人だ

これまで書いてきたように冒険者組合を壊滅させあらゆる人の安定収入が得られるように考えた


賢人????らしい


バッツからすれば能力があるならそれを役立てようとしているだけだがそう受け取る

人間もいるのかといったところだ


スカイブルーの話題がさっぱり出てこないがこのエルフ駐在所がさぼっているわけではなく、

順調に交易”のみ”だ

決済がシェラーン流で交易が拡大したこともあって塩輸送の馬車だけではなく海産物とひまわり油が主な産物なのは変わっていない

アブラヤシの育成は現在スカイブルーの15万台のポータブルエンジンうち50%程自給ができている

エンジン馬車は買ってくれないが、ポータブルエンジンは北はフエキミで南はこのエルフの駐留所で整備をしている


この調子なら問題もなさそうだ

エルフの事はこれまで通り放置でいく

霜月も終わりしますの3日にエルフの里を出発してトロカに向かう

トロカの目的はダークエルフのご機嫌伺いだ

森の中は飛んでいければ早いが、そうでないものは見通しが悪く歩きにくいので実際

どこに住んでいるかの調査だ


師走の19日に到着すると早速ご挨拶をしてトロカ北のダークエルフの里に到着する

里といっても駐留所から30mの少し森が開けたところをエルフの里と同じようにダークエルフの里と呼んでいる


人口調査といってもどこにいるかわからないのである程度長期にわたって確認をする

調査範囲は海抜400m以下の範囲を重点的に回る

400m以上に住むが森の探索ならもっと海抜の低いところまででていくことがある

この範囲の調査も任されている


事前に渡してあるポータブルロケットストーブの使用した後をみてまわる

焼き玉エンジンにバッツ用の食料補給はしてあるので優雅な寝台馬車での旅は快適だった

これからは森の中で寝る生活も多くなる

2週間師走の終わりごろまで飛んでは戻りで確認した範囲だと海抜350-60m付近に集中している

探知範囲が80mなら海抜300mを切れる範囲までは活動領域の様だ

山なので300mが目安と考えてもいい

ミドルディア国内はノースディア以外は海抜300m以上だ

それでも移動しないなら答えは一つだ


人間とは共存できないので森に籠っている これしかない

ワインの施設は絶好の場所だと思われるが住もうともしないのはエルフ族の相克と思われると

報告しておいた


通信はウベコード北東オアシス経由でも届くし補給は駐留所までもどればいい

すぐにダークエルフに関しての報告をまとめる


次の2週間は高地の調査だ 大陸中央の森を飛んでいきこちらも確認をした

人間のバッツにはつらいがエルフたちは鳥人に確認すると海抜800mでも生活している

モフモフ牧場を作っていたがそこが900m時点でバッツは非常につらいが

ダークエルフはそこでも通常通り歩いているように見える

人間なら30分も歩けばその日は終了だ


低地の報告書に追加して 以前移動したのも人間との軋轢ではないか?

森林火災もあったというがそちらは後付けの理由ではと考えている

旧トロカは川沿いに作られた町で川沿いから木材の伐採を行っていた

旧トロカの放棄に伴い既に原生林の様になっているが森の木自体は25-40年で成長する早世種だった


同じく2週間でいいたいところだが睦月の26でやっと調査が終わった

高地の調査がおわれば一度ウベコードの北東オアシスへ飛んで向かう

生息調査に入る前に同じ戻るなら北東オアシスもほうが近いところも多い

焼き玉エンジンの補給はしばらく停止をしてもらう


飛んで北東オアシス経由で調査開始だ

3万人とは聞いているが 飛んで上から見てもさっぱりわからない

原生林が多くあり見通しも悪い


北東オアシスの状況も見てくれと言われているので弥生から来年になっても北東オアシスを滞在地にする

北東オアシスは川の分岐点に作られた町へ変貌した

6m程度まで育った防風林と街道を中心に町を拡大している

以前書いた通り通信施設だけ現在は南部にその名残があるだけとなっている

人口は80万人程度まで拡大した

見た目で農地が拡大し、砂漠が後退している

卯月になると水撃ポンプの試作品をガーネットが焼き玉エンジンで運んでくるがいまはない


定宿となる宿泊所に到着しウベコードの監視者と挨拶をする

監視者といっても空を飛べて探知50mのバッツには監視の意味はないが連絡係にはなる

監視者はどうにかしてウベコードのナイコード側の調査に案内して新たな投資先を見せたいようだがバッツの目的はダークエルフの調査だ

それに灌漑水路を街道に走らせる計画があるといえば、バッツの能力なら2週間で立派なものが

できるだろうが、通常の人間なら30-40万人で1年がかりだ

待望のバッツ来訪なので食事、宿泊無料でよいことになっているが、それで何かやってほしいというのはひしひしと感じる


北東オアシス生活も3日休息して弥生の7日からダークエルフの調査開始だ

日帰りなので大した調査はできないが 探知80mというのは確認した

ダークエルフに太い枝でも切れる のこぎりを渡していて人間の女性より力の弱いエルフ族に

以前から渡していたが 主にエルフたちでダークエルフには渡していなかった

身振り手振りで感想を聞くと役には立っているようだ

ガハトの南で伐採に使用するロープの使い心地はかなりよさそうだ

支給品で供給しているなかで食料以外ではこのロープが最も良いそうだ

けがは日常茶飯事で治療をしながら一日4人程感想を聞いていく

その繰り返しだ


定住というより移動しながら森の中で生活するダークエルフ

飛んできて森で一泊して次の日の夕方に戻る生活だ

400m付近ならそう大きな仕事でもないし、モンスターは週に1度ほど出る、水も豊富という森の土地なので人間でも暮らせそうな条件だが周りに人間がいるので生活範囲は絞られるだろう


北東オアシスに帰り報告書をまとめてガハト行きの商人に持たせる

まもなく到着する水撃ポンプの待ち遠しいようだ


卯月の1日にガーネットが到着してポンプの設置もする

ゆくゆくは交渉官になろうとしているがミドルディアでで専門になるには長い時間がかかる

当面何でもやってみろ行っているし、何でもやっているようだ


これまで散水用ポータブルエンジンをこの水撃ポンプに置き換える

ボムホースはまだ12mx34本しかないが散水の試験用としては十分だ

水撃ポンプは64台持ち込みずっと稼働させる


始動方法は貯水タンクから水を水撃ポンプ内部に水を充填しホースを12mごとにつないでいく

ポンプ自体の稼働は24台であとは予備

ガーネットに教えてもらい組み立てる4時間で24台くみあがり、さっそく始動する

ポータブルエンジンの1/8だが放置で水供給できる特徴だ

街のあちこちに給水所が設けられているが、元々砂漠に近い土地で砂嵐が吹くと不快この上ない

散水用ホースはこちらの住民に任せる

試験はしているはずだが、効果の確認も必要だ


ガーネットが来たので本格的な調査に入る通信結晶と食料をもって森に籠る

といっても食料は持っていける範囲なので3日滞在に変更になる

ダークエルフへの質問はここの住み心地と居住範囲の確認、魔石生産とダークエルフのステータスの確認をする

新たな発見が楽しみだがファジオの報告の通りなら目当てと呼べる物はない

いくつかのまとまりになっているので調査は3万人の調査も海抜が400m付近なら早いものだ

通信で報告できるというのは大きい

なんといっても治療だけで、以前調査した魔術ステータスの確認作業が要らないというのは大きい

卯月中に2649人は調査が終わった

夜に活動するダークエルフだが昼も起きているダークエルフがいる

夜は動かれてもバッツではわからないので、朝食事の際に確認をとっている

お互いが探知できる60m付近で休んでいるダークエルフ

残念ながらダークエルフは暮らせるかもしれないが、バッツでは3日ごとに帰る

北東オアシスが天国に感じる

少し大きな猫もいて実にかわいいがモフモフが大好物の様だ

人間なら柵で囲わないと飼育はできないが器用に草と木で逃げれないようにしている

聞いてはくれるが話してくれないダークエルフ

無言ですっといなくなったら獲物をとっている

全身針で囲まれた動物も器用に扱い、人間では到底できない動物の感情をつかむのがうまく

逃げ出さないのは素直に経験の差だと思われる


動物触って200年ですがなにか?とでも言いたそうな顔だ

悲しいことにゴムの付く靴が便利と実演もしてみたが全力で拒否だ

ダークエルフは常に移動しているのでバッツが動かなくてもそのうちダークエルフの

調査は終わるが正直もどかしい


卯月中に6300人前後確認してダークエルフの特徴を報告していく

バッツはこうして中に入れているが、草3mで見通し0mで移動して同じような木が並んでいる

迷わない人なら来れるがまず迷う

これで夜移動とか人間なら食事がなくなる前に発狂でもしそうだ

海抜300m付近まで人間の開発は進んでいないし、ダークエルフたちはバッツと60mはなれて休んでいる

勿論武器は装備したままで油断はしていない


北東オアシスの状況をガーネットが知らせてきた

やはり水撃ポンプは大好評で水撒き用のポータブルエンジンより好評だ

費用はまだテスト段階で請求はしないが、大規模購入の予定だ

卯月から長月の乾季だけではなく、雨季にも利用したいという大ヒット商品の予感がする

ゴムホースに穴を3m間隔で開けているし、こぼれても川に戻るだけという

費用の問題も性能の問題も懸念がない

ガーネットにこちらの男性に良い男性はいるかと聞いたら”はなしにならん”とたいそうご立腹だ

最低でも騎士でないと嫌だ だそうだ


騎士って今ミドルディアで全年齢で4000人しかいないんだとは言わなかったがイケメンに限るといっていたエリーサもバッツの様に顔では選んでない

そこだけ回避していればまあよしとしよう


まだ皐月も始まったばかり ことしは北東オアシスで年越しのペースなのでこのあたりで

前半を終わる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ