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7.南の森のコボルト

軽く戦闘です。

申し訳ないですが表現が足りないところは想像力でお願いします。

(;´∀`)アセアセ

アインは朝、目が覚めるとデミオは椅子に腰掛けていた。

なにやらぶつぶつと言っている。

朝の祈りだろうか?

マイクはまだ夢の中だ。

デミオはアインが見ているのに気づいた。

椅子から立ち上がると、今度は正拳突きと前蹴りを始めている。

なかなかバランスのいい突きと蹴りだ。

足腰はかなり鍛えられているようだ。


「昨日はゆっくり休めたかい?」

デミオはゆっくりとうなずく。

魔力は満タンだ。

直ぐにでも出かけることができる。

「少し早いが朝食にしようと思う」

デミオは少し悩んだ。

しかし毎回断ってはかえって不自然だ。

うなずくとチョッキを羽織った。

アインはマイクを起こすと手早く身支度をする。


3人は1階に降りると開いてるテーブルに座る。

既に2組のチームがテーブルに陣取っていた。

主人のエドガーが直ぐに近づくと、

「今日も泊まるかね?」

と言った。

アインは

「狩に出てくる」

「夕方までにもどるよ」

と言いながら銅貨5枚をテーブルに積んだ。

マイクとデミオもその隣に銅貨5枚を積んだ。


主人は銅貨を受け取る。

肉と野菜のたくさん入ったボールをテーブルの中央にドンと置く。

愛想は無い。

マイクとアインは肉や野菜を頬張る。

「どうしたんだ食べなよ」

「足りなければお替りもあるんだ」

「お得だろ」

マイクがウインクしている。


デミオはどうしようかと悩んでいた。

そもそも食事必要ない。

消化器官はないのだ。

歯はあるが、口は本来食べるためのものではない。

しかしこのままでは不自然だし、今更部屋に帰れない。

その時ふとひらめいた。

一番大きな骨付き肉をむんずと掴む。

豪快にかぶりつき。

「アブソーブエナジー」

やったことはないが、接触していれば理論上は可能なはずだ。


肉は消滅し、魔力に変換されてデミオに吸収された。

うまくいった。

いきなり肉が消えるから少しおかしい気がする。

が豪快に食べているように見えるろう。

残ったのは骨だけだ。

骨を放り投げると、次の肉を掴んだ。

程なくしてボールの食材は綺麗に無くなった。


マイクは

「どうだい結構いけるだろう」

「朝食だけでも銅貨5枚の価値はあるよ」

と満足げだ。

いよいよ出発だ。


朝日がまぶしい。

デミオは少し頭がくらくらする。

ターバンを少し解いて、顔をぐるぐる巻きにした。

視界が少し狭くなるが、日光が遮蔽され幾分楽になった。

門番のスレイマン・オルソーがデミオをみて

「うまくやったみたいだな」

「幸運を祈っているよ」

と笑顔で送り出してくれる。

意外といい人だ。


南の森へはそんなに遠くない。

歩いて1~2時間の位置にある。

しかし中はかなり広大だ。

アインが説明する。

「今日はあまり中まで行かない」

「いつもどおり入口でコボルトの小集団を奇襲する」

「僕が撤退と言ったら何があっても一目散に逃げること」

「万が一逃げ遅れても助けには行かない」

と言ってデミオを凝視する。

デミオは黙ってうなずく。


程なく森の入口に到着した。

アインがマイクにアイコンタクト。

マイクがすばやく

アインに「祝福」「エンチャントウェポン」

続いてデミオに「祝福」

!!!

突然で血の気が引いた。

「祝福」で防御20%ダウン、属性防御20%ダウン

なんだと・・・?

バッドステータスだ。

なんてことだ。

クレリックの魔法はやはり自分に危険なものがあるようだ。

当たり前と言えばそうだが。

幸い致命的なダメージを受ける類のものではない。

なにも言わなければ気づかれないだろう。


アインがダッシュする。

コボルトの集団が目の前にいる。

10匹程度だろう。

アインの剣がコボルトの1匹を袈裟切りにした。

返す刀でその左のやつを下から切り上げる。

あっという間に2匹を仕留めた。

強い・・・!

レベル1が最弱のはずだが、レベル2か3の実力に見える。

アインもマイクもレベル1のはずだが?

マイクは呪文を唱える。

「ディレイ・スモールヒール」

!!!

アインは気にせず3匹目を仕留めようとしている。

怪我はしていない。


奇襲にようやく気がついたコボルトが反撃を開始する。

アインに一斉に攻撃が向かう。

アインは棍棒を掻い潜った。

槍を剣で弾く。

そのまま3匹目の胸に突き刺す。

一瞬剣が使えないアインの右肩に棍棒が当たった。

アインの肩がざっくりと傷つく。

しかし淡い光が見る見る傷を治していく。

「スモールヒール」

右肩が光り、傷が完全に治る。


デミオはアインの加勢をすべきか迷った。

その時右手から2匹のコボルトが走りこんでくる。

すばやくハンマーを構える。

「ディレイ・スモールヒール」

デミオの体が淡く光る。

左のコボルトの右わき腹に思い切りハンマーをぶち当てた。

コボルトはすごい勢いで吹き飛び木にたたきつけられた。

右のコボルトの槍がわき腹をかすめる。

ハンマーを力ずくで切り替えして今度はコボルトの左わき腹にぶち当てた。

「ぐけ~」と言って右のコボルトもすごい勢いですっ飛び地面に転がった。

デミオの脇に槍による刺傷。

しかしディレイ・スモールヒールの効果で直ぐに傷は修復していく。


すごい。

なんて的確なヒールだ。

とてもレベル1とは思えない。

アインは華麗な身のこなしで既に最後のコボルトを仕留めるところだ。

アインがコボルトの角を拾ってマイクのところに戻ってくる。


アインが地面に転がっているコボルトを見て

「ひゅう~やるね~」

とにっこりと笑いながら戻ってきた。

アインは9本の角をデミオは2本手に入れた。


アインは大きな水筒でごくごくと水を飲む。

デミオとマイクの間に投げて渡す。

「このままもう一度ハントを続ける」

「デミオの実力はわかったから安心して任せるよ」

休憩をした後、再度ハント。

3回の奇襲によりアインは28本の角をデミオは4本の角を手に入れていた。

頃合とみてアインが引き上げを決断する。


まだ日は高い。

夕刻までに大分時間はある。

エイブルの門番は相変わらず椅子に腰掛け気だるそうに街道を眺めていた。

しかしデミオを見るとチラリとウインクしていた。

この人はターバンで顔を隠している自分をどうやって判別しているのだろう?

世界はなぞだらけだ。


ハンター協会に入ると、やはりエマが1人で店番をしている。

エマはアイン達を見て笑顔を返した。

コボルトの角は1本 銅貨 5枚だ。

アイン達が14本ずつ角を出す。

デミオは4本だ。


エマはそれぞれの代金を支払うと

「アイン、マイクそろそろレベル2に昇格」

「更新料は銅貨10枚どうする?」

アインとマイクはにっこり笑って「もちろん更新」

「まずはアイン」

「装備もレベルアップしておく?」

「お願いするよ」

「そうね剣はシミターか長剣」

「鎧はブレストプレートなんてどう?」

「長剣で後は最強でお願いするよ」

エマはやるわねと一瞥くれながら倉庫に降りていった。


程なくしてエマが戻ると

「装備は全て下取り」

「長剣        銀貨 1枚」

「ブレストプレート  銅貨 60枚」

「ガントレット    銅貨 50枚」

「フルフェイスガード 銅貨 50枚」

「更新料含め銀貨2枚 銅貨70枚よ」


「次マイクも同じ要望?」

「そうだよ 僕はアインといつも一緒さ」

「そろそろ武器もあった方がいいわね」

「メイスでどう?」

「うーん 武器は必要かな?」

チラリとアインを見る。

アインはうなずいている。

「ではメイスでいいよ 一番強いのね」

エマは首を振りながら倉庫に降りていく。


程なくしてエマが戻る。

「マッシャーメイス 銀貨 1枚」

「ブレストプレート 銅貨 60枚」

「アイアンシールド 銅貨 50枚」

「鋼鉄の額宛    銅貨 60枚」

「ガントレット   銅貨 50枚」

「更新料含め銀貨3枚 銅貨30枚よ」


「最後にデミオ おすすめ装備があるわ」

「木綿の下着  銅貨 5枚」

「バックパック 銅貨 20枚」

「どうする?」

デミオは下着はあった方がいいだろう。

洗い替えも考えると3枚か?

バックパックは荷物をまとめるのに必需品だ。

「下着は3セット バックパック 後、ゴーグルがほしい」

ぎりぎりで設定してみてどういう反応をするかしら?

「分かった、探してみるわ」


程なくしてエマが戻る。

「木綿の下着3セット  銅貨 15枚」

「バックパック     銅貨 20枚」

「ゴーグル       銅貨 20枚」


「全部もらうよ」

「銅貨 55枚よ」

「それとサービス情報、 明後日大規模な掃討作戦があるの」

「レベル5のパーティがコボルトキングをやるらしいわ」

「詳細な情報がほしければ銅貨 5枚」

デミオはこのパーティに必要ではないと判断した。


デミオ達はそれぞれの金額を払った。

デミオの残金は銅貨 10枚だ。

少し買いすぎたか?

アイン達も殆どオケラなので条件は変わらないだろう。

いずれにしろ明日もコボルト狩りに行くしかない。

ひとまずふかふかのベッドに戻るとしよう。

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