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15.昇進

今回は少し短いです

デミオはそれから毎晩出かけて行った。

無理をしないという約束の元、スケルトン狩りに行っているようだ。

しかし明け方アイン達が目を覚ますと必ず部屋に戻っている。

ちゃんとマイクの浄化の祈祷もしているようだ。

マイクはいつも朝デミオが怪我していないかチェックしている。

ゾンビやスケルトンの傷は厄介で悪化しやすい。

早い対応が必要なのだ。


アインはやっと完全に復活したと判断した。

もう以前より調子がいいくらいだ。

今日から狩も可能だ。


マイクはヒールの回数を増やす修行をやっているようだ。

メイスの扱いは相変らず余りうまくない。

本人もそれはわかっているようでもっぱら盾での防御を練習している。

アインが「メイスで防御する方法もあるよ」

というと目を白黒させていた。

実際アインは剣しか持っていない。

剣を攻撃と防御の両方に使うのだ。


アイン「僕はこれから少し出てくる。夕方には帰るよ」

と言ってアインは部屋を出て行った。

デミオは貯まったスケルトン(ゾンビ)の頚椎を眺めていた。

   「これ少し換金してくるよ」

マイク「そうだね。とりあえず20個くらいにしておきなよ」

   「余り多いと疑われるかもしれない」

デミオはうなずく。


デミオがハンター協会にたどり着くといつものようにエマが迎えてくれた。

   「あら今日は1人なのね」

デミオは挨拶しながらスケルトンの頚骨を20個テーブルに置く。

エマの顔色が強張った。

   「まさか倒したの」

デミオをじっと見つめる。

   「ふう。それならレベル2昇進ね」

   「レベル2のプレート準備、名前はデミオ」と大きな声で言う。

返事はない。

   「レベル2だから装備を変更できるわよ。なにがいい?」

デミオ「最強で見繕ってほしいのですが」

   「このウッドハンマーも皮のチョッキもとても気に入っているのです」

エマが見ると確かにデミオには皮のチョッキが良く似合っていた。

自分のデザインしたチョッキをほめられて少し気分がいい。


ウッドハンマーはかなり使い込まれている。

この短期間でどれだけ使ったのだろうか?

   「チョッキはそのままでいいわ」

   「防具は新たに出すから気にしないで」

   「でも武器はちょっと心もとないから替えた方がいい」

   「防御重視なら片手のハンマー、攻撃重視なら両手ハンマーよ」

デミオ「それなら両手でお願いします」

エマはうなずくとちょっとまってと言って下に降りていった。


デミオが店内を見渡すとサービスモンスターの表示がある。

  リザード  危険度D 銅貨7枚

デミオはアインがリザードを勧めていたのを思い出していた・・・・


エマが階段を昇ってくる。

デミオに数字の2にデミオと彫刻したプレートを渡す。

デミオが受け取って今のプレートと交換した。

しかしレベル毎に異なるデザインを作るなんてやることが細かすぎる。

エマが説明を始める。

 アイアンハンマー   銀貨  1枚

 ハードレザーアーマー 銅貨 60枚

 改良ガントレット   銅貨 50枚

 フルフェイスガード  銅貨 50枚

 バトルブーツ     銅貨 50枚

アイアンハンマーはヘッドが焼きなまされ硬く腐食しにくいものになっている。

柄の部分も金属のがっしりした作りだ。

ハードレザーアーマーは皮製だがしっかりとしたもので格段に防御力が上がっている。

改良ガントレットはアインが使っているものと同じで軽く滑りにくい。

フルフェイスガードは鉄のシールドがついた兜だ。

バトルブーツは皮製だが、靴底が頑丈でつま先に鉄板が入っている。

皮の靴より重いがしっかりと縛ると意外と動きやすい。


エマ  「更新料入れて 銀貨 3枚 銅貨 20枚よ」


デミオはアイアンハンマーを2~3回振ってみた。

改良ガントレットはしっかりとしたグリップ感を伝えてくる。

バランスは悪くない。

重くなった分威力が増したが、長時間の戦闘に不安がある。

もしかしたら左手がすっぽ抜けるかもしれない。

デミオ「すまない。少し手持ち金が足りないようだ」

   「アイアンハンマーは今度にしたいと思う」

   「左手の支えに少し不安がある。」

   「すっぽ抜け防止のカスタマイズをしたい」

   「次回取りに来るときに合わせて払います」

エマはデミオが予想外の速度で昇進したので手持ち金を使い果たしたのを理解した。


素振りを見て感じたが、前回とまるで違う。

信じられないほど上達していてまるで別人だ。

アインのチームは3人でレベル3が可能かもしれない。

エマ 「分かったわ。次に取り来るまでに改善しておく」


デミオは礼を言いながら、銀貨2枚と 銅貨20枚を渡した。

ハードレザーアーマーを着込んだデミオは素振りをしてみて

   「それとこのハードレザーアーマーの肩パッドは硬いから振り上げに邪魔かもしれない」

と言いながら何度も肩パッドを上下させながら出て行った。


議長のビクセン・ドレアーは昨晩のスケルトン討伐の報告書を読んでいた。

普段はそんなに気になる文書ではない。しかしある数字に目が釘付けになった。

討伐数11体だと?

先月は120体を越えていたはずだ。

いったいこれはどういうことだろう?

毎月15日に行われる討伐で100以下だったことは無い。

いい前触れとも取れるが、異常とも言える。

スケルトンとゾンビの情報にもっと注意が必要だろう。

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