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08 テイキング・ワード(トキヲVSナビウス)
ぼくとナビウスはお互いに3枚のカードを引く。ぼくのジャンルは『花』『鳥』『人物』だ(ナビウスの手札は見ることができない)。ジャンルに関してはとりあえず無茶振りはなかった。そして先手のぼくが最初の言葉を言った時からゲームは始まる。
トキヲ →【花:ダリア】
まずは引き出しが少ない『花』を最初に出す。残すと面倒だからな。
ナビウス →【地名:アルメニア】
地名? そんなジャンルも入っているのか。
トキヲ →【鳥:アルバトロス】(+1秒)
そして5文字を越えると1文字につき1秒が加算される。ナビウスから「おっ?」と声が漏れる。
ナビウス →【虫:スカラベ】
ナビウスがお返しだとばかりにぼくを見る。ここで「べ」か! 『人名』でベ、ベートー……いやいや! べ……へ……ああそうだ!
トキヲ →【人名:ヘミングウェイ】
言いながらぼくは最後のカードを切った。
(ティラリロリンテッテレ~)一拍おいて勝利を告げる音がする。同時にナビウスのセリフで条件をクリアしたことが分かる。
「ほほう、たいしたもんじゃ! これなら何の文句もありゃせんわい!」
やれやれ何とか……ん? い、いやまあこんなの余裕だろ?




