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09 もちろん君に会いにきた
(ポイン)『トキヲ は 【りゅうのいし】を てにいれた!』
お礼を言うとナビウスがぼくに言う。
「石を枕元において一晩寝たらそのアモルファスも目覚めるじゃろう。そうじゃ、もしかしたら夢でお主に話しかけてくるかもしれんぞ」
アモルファスは本来喋れない。それが夢とはいえ話ができるなんて!
ぼくは逸る気持ちを抑えて家へ帰る。母さんがうれしそうに話しかけてきた。
「おかえりなさい、トキヲ! ずいぶん頑張ったのね。まずはお風呂に入ってらっしゃい。そのあとご飯にしましょう。さあ、腕によりをかけなくちゃね!」
だけどぼくには【満漢全席】を越える夕飯が想像できない。
その夜、ベッドでぼくは夢を見ていた。
夢のぼくは光溢れる神秘的な森の中にいた。森の中央には【精霊のとまり木】の古木が立っていて、その回りには三色のアモルファスが何体も飛んでいて近づくと口々にぼくに話しかけてくる。
「ボクを連れてってよ!」
「ワタシと契約しましょ!」
「ボクの育て親になってよ!」
このまま話をつづけてこの中の誰かの育て親になることもできるが、ぼくのお目当ては別にいる。
そして【精霊のとまり木】の後ろに回り込むとその子を見つけた。
「ああ、見つかっちゃった……えっ、ボクを探していた? どうして?」




