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06 ナビウスの家 1

 家の中には椅子に座っているナビウスがいた。猫がせわしなく動き回っている。「ZZZ……」ナビウスは居眠りをしているようだ。ぼくが近づいて肩を揺すると、はっと目を覚ます。

「おっといかんいかん、もうこんな時間か! どれ昼飯のしたくを……おや、それはハンナのブリトーじゃな? 届けにきてくれたのか。ありがとう! ……それはそうとお主は誰なんじゃ?」

 ぼくは名前を告げて持っている【ワードナーのとも】をナビウスに見せた。

「それを持っているということはお主はワードナーなのじゃな! なに、昨日なったばかり? それでアモルファスを連れておらんのか。じゃがあいにくとこの島に【精霊のとまり木】はないんじゃよ」

 世界には【精霊のとまり木】と呼ばれる神木がある。ワードナーがその木の前で祈りを捧げると精霊が【りゅうのいし】を授けてくれる。これがアモルファスのスタンダードな入手方法だ。


「おお、そういえば思い出したぞ! ちょっと待っておれ!」

 ナビウスが突然隣の部屋に駆け込んでいく。なにやらガチャポコ音がして、ガラクタがドアの向こうから飛びだしてくる。その音が止むとナビウスがこちらに戻ってくる。

「すっかり忘れておったがワシもひとつ持っておったわい。これがそうじゃ」

 ナビウスの手に【りゅうのいし】が乗っている。宝石のようにカットされた結晶だ。しかし石の輝きは鈍く、中にもやのような澱みがある。

「まあ古いものじゃから仕方ないのう。しかしそれ以外は問題ない。むしろレアなアモルファスが眠っているかもしれんぞ?」

 ナビウスが口を開けて「わっはっは!」と豪快に笑う。


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