8 満足させられる料理
「ちょっと待った!」と言ったのは、フランスだった。
台湾「何でしょうか、フランス?」
フランス「日本に質問がある」
日本「ん、何?」
フランス「私との勝負の際に出した豚肉のcôteletteは、日本が作ったのか?」
旭日「カツカレーうどんのトンカツの事ですね」
日本「んにゃ、揚げ物は自宅で滅多にやらんよ。近所のスーパーで買った半額総菜を、インベンドリに入れといたヤツ」
フランス「クックック」
旭日「あー」
台湾「どうされました?」
旭日「あの試合の際、私は『異世界料理対決ルールブックによると、時間の掛かる食材は自ら調理した物に限り持ち込み可能だそうです』と言ってます通り、カツの判定次第では試合結果が変わります」
台湾「判定次第とは?」
旭日「ブイヤベースでスープを自分で作らなかったりするとクロですが、カレーうどんに足したおまけ程度のカツなので微妙なんですよね……」
日本「冷凍うどんも麺つゆも市販のやで」
旭日「……まあ、フランスは、一口も食べてないので審査には関係無いとも言えますが……」
台湾「フランスが、面倒臭くなりそうですよね……」
旭日「はい……」
台湾「クロの場合、どうなるのでしょうか?」
旭日「日本の反則負けになります」
台湾「グレーのままの場合、どうなるのでしょうか?」
旭日「日本が、フランスを満足させられる一品を出せれば結果変わらずです」
フランス「私は、それで良い」
日本「ええで、それ受けるで」
◆実食◆
台湾「何の調理もしていないのに、実食になりました」
旭日「日本が、そう望んだ様です」
台湾「フランスの前のテーブルに、料理が置かれました」
旭日「クロッシュと言う半球上の皿カバーで隠されています」
台湾「それを日本が、空けました」
台湾「皿の上には!」
旭日「……何も見当たりませんね」
日本「セレブでロハスでヴィーガンで精進で○ラールで○ーシャでSDGsでサスティナブルな一品、霞です」
旭日「仙人か!」
台湾「フランスが、『鳩が豆鉄砲を食ったような顔』をしています」
日本「何の禁忌な食材も使っていない、全信者対応の一品です!」
旭日「一休さんのトンチかな?」
日本「これが、駄目ならば……」
台湾「ならば?」
日本「フランス自身が、この皿の上に○ンコをしてください」
旭日「○末!」
台湾「そ、それは、何故でしょうか?」
日本「例えば、ヴィーガン食のみを食べていれば、出した物もヴィーガンに合致した物だろう?アレルギー以外で、食べる側の注文が過度だった場合を、作る側がやった場合の結果がこれらだ。満足させられる品は、食べる側か作り手側の思想が偏り過ぎる場合がある」
「なので私は、フランスが満足させられる一品ではなく満足する一品を作る!」
フランス「……」
台湾「……」
旭日「……」
日本「まあ、流石に○ンコは冗談だ。そんな事をすれば、皿とか触れた物は幾ら洗っても使えなくなる。
それは、殆どの人がとってもx6大キライな物になろう。……と言うか、流石に準備に時間が足りないので」
「明日、もう一度来て下さい、本当の満足する一品を食べさせますよ」
日本「霞料理は、シェフの『きまぐれオレンジロード』と名付けた!」
旭日「それだと、『かすみ』じゃなくて『まどか』」




