5 中国vsフランス
◆第2節・第2試合◆
台湾「エピソードタイトルを見るに、中国先攻でフランス後攻の様です」
中国「コース料理で勝負アル!」
フランス「受けて立とう!」
台湾「この戦いで、初めて一品料理以外が選択されました」
旭日「中国料理でコースとは、若しや……」
中国「ヌーベルシノワ、アル!」
フランス「我がフランスNouvelle Cuisineの真似では無いか」とニヤリ。
中国「コース料理はロシアの発祥、ヌーベル・キュイジーヌは和食のインスパイア、アル」
旭日「ですが、現在コース料理といえばフランスですし一日の長があるのは確かです」
フランス「そうコース料理、それもヌーベルシノワで我がフランスに挑もうとは笑止千万!」
中国「ふふん、ヌーベルシノワは、ヘルシーっぽく見せたりして客単価を上げる為に作ったアル」
台湾「如何にも中国らしい動機ですね……」
旭日「中国料理は、基本的に大皿料理を大人数で取り分けるスタイルですから高級路線には合いませんしね」
調理開始
台湾「調理開始早々、双方ともにキッチンの周りをカーテンで囲み見えなくしました」
フランス「中国料理など、移民した華僑が食べる為の賄い料理に過ぎない」
中国「フランス料理など、値段を吊り上げる為だけの虚飾料理に過ぎないアル」
台湾「カーテンをして見えなくなりましたが、言い争いは続いてますね……」
旭日「中華思想vsド・ゴール主義、愛国無罪vsスト&デモ」
「まあ、何をしているか分からないので……」
台湾「まさか、あれですが?」
『○ング・クリムゾン』
◆実食◆
●先攻・中国
1,前菜
中国「先ずは、前菜の『童子人造蛋』アル」
台湾「童子人造蛋とは?」
旭日「童子蛋は、中国浙江省東陽市の伝統料理。男児の尿で煮込んだ茹で卵です」
「人造蛋は人工的に製造した偽卵ですので、『童子人造蛋』は、男児の尿で煮込んだ茹で偽卵でしょう」
フランス「食えるか、こんなもん!」
中国「カタツムリを食べる癖に、何ゆうアルか!」
2,スープ
中国「次は、毒入り餃子をスープ餃子に仕上げた『毒入りスープ餃子』アル」
フランス「……」
3,魚料理
中国「日本で密漁乱獲したワタリ蟹・伊勢海老・アワビ・ウニ・ナマコ・牡蠣・ハマグリ等を地溝油で料理した『密漁海鮮の地溝油炒め』アル」
旭日「地溝油とは、排水溝や下水溝に溜まった油脂を精製して食用に使ってしまう油です」
「ちなみに、日本のサンゴや天然記念物であるオカヤドカリやリュウキュウヤマガメ(絶滅危惧種)等々も密猟しています」
フランス「……」
4,ソルベ(シャーベット)
中国「猿の脳みそをシャーベットにした『猿脳の輪切りのソルベ』アル」
旭日「魔宮の伝説ではインド料理でしたが、実際は中国料理ですね」
フランス「……」
5,肉料理
中国「日本のその辺の鳩を捕まえて作った『鳩粥』アル」
旭日「非狩猟鳥獣なので鳥獣保護法違反です」
フランス「……」
6,デザート
中国「デザートは、『段ボール肉まん』アル」
旭日「あの伝説の!」
フランス「……」
7,カフェ
中国「冷凍したり熱を加えたりせず、素材本来そのままをミキサーにかけた『武漢産コウモリの生スムージー』アル」
台湾「……」
旭日「……」
フランス「……」
台湾「……えーっと、中国のコース料理は全て出揃った様ですが、フランスは全く手を付けていませんね」
旭日「中国人は四本脚は机以外、ニ本脚は両親以外、空を飛ぶものは飛行機以外、水中のものは潜水艦以外すべて食べる」
「……と聞きますが、あのヌーベルシノワを完食しました」
台湾「二本脚は両親以外……、生々しいですね……」
旭日「中国は、○ンター×ハンターの○ルディック家の様に、幼少期から過酷な環境なので毒に強いんですよね」
「まあ、○ルミか○ルキの様なのしかいませんが……」
台湾「フランスが、このまま食べない場合はどうなるのでしょうか?」
旭日「コース料理は、数量が多いので即反則負けには成りません」
「勝敗は、フランス側のターン次第です」
●後攻・フランス
フランス「これが本当のヌーベルという物を、ヌーベル・キュイジーヌで見せてやる!」
台湾「ヌーベル・キュイジーヌとは?」
旭日「以前のフランス料理は、ソースがメインで具材が添え物とも言える程、主張と量が多いソース重視でした」
「フランス料理は、バターや生クリームを使いますが動物性脂肪なのでこってりと重たいのも多いです」
「なので、ソースの量を減らしたり動物性脂肪を植物油に変えたりして前より軽くしたのが一番の特徴です」
台湾「確かに、昔は皿の底の全面にソースが注がれていましたね」
旭日「はい、ソースの量が一番分かり易いです」
「他の特徴は、各々、ヌーベル・キュイジーヌをネット検索してください」
台湾「またかよ」
フランス「ただ、フランス料理のコースを出したのでは意味が無い」
「これから出すのは、中国料理の食材を使ったヌーベル・キュイジーヌだ!」
台湾「中国料理の食材とは?」
旭日「中国料理では使われるが、他では然程使われないという事でしょうね」
「フカヒレや干しアワビは、多くが中国料理で使いますけど、日本から輸入してたりしますしね」
「まあ、密漁もしてますが……」
フランス「先ずは、前菜」
「ツバメの巣のムースだ!」
中国「……」
台湾「確かに、ツバメの巣は中国料理が一番有名ですけど……」
旭日「これは、フランス料理の悪い所が出ましたね」
台湾「と、言いますと?」
旭日「フランス料理では、成金相手に見た目や色を重視し過ぎたり、老人や着飾った女性相手にカトラリーで食べ易くする為、素材本来の触感を無くしてしまう事があります」
「日本でも、すり流しという技法がありますが、それは素材から技法が導かれた結果です」
「ですが、この場合は、技法が素材を制圧するという感じです……」
中国「ナ、ナニしてるアルかッー!!!」
「ツバメの巣を病人の流動食みたいにするなんて、触感が台無しアル!」
「高額で売れないアル!」
台湾「あーっと、中国がフランスを倒して馬乗りになった」
旭日「そこから、キャメルクラッチに!」
台湾「フランスが、凄い角度に!」
グワッシャという音と共に
台湾「フランスが、真っ二つになりました!」
旭日「そのフランスを、中国が……こねてます……」
中国「麺類は、人類アルッよぉ〜」
台湾「中国が、フランスを麺にしました!」
「それをフランスの分の『毒入りスープ餃子』に入れてラーメンとして食べています」
旭日「二本脚は両親以外……今大会の中国選手、一試合振り、通算二度目」
台湾「この場合の勝敗は?」
旭日「異世界料理対決ルールブックによると、中国の反則負けでフランスの勝利です」
試合終了のゴングを鳴らす台湾
画して、カエル食い対決はフランスの勝利で幕を閉じたのであった。
旭日「『鳩粥』の粥は、プラスチック米かと思った」




