3 イタリアvs中国
◆第1節・第2試合◆
台湾「エピソードタイトルを見るに、イタリア先攻で中国後攻の様です」
イタリア「一品料理で勝負だッ!」
中国「私は一向にかまわんッッ」
イタリア「此方の料理は、Tagliatelle al Ragù(タリアテッレ・アル・ラグー)!」
旭日「タリアテッレは、平打ちパスタの一種。ラグーは、肉や野菜等をじっくり煮込んだソースでトマトベースの物はパスタに使われる事が多いです」
「日本的に分かり易く言えば、正式版のボロネーゼですね」
台湾「片や中国は、寸胴に水を入れてコンロに掛けました」
「……が、キッチンの周りをカーテンで囲み見えなくしました」
旭日「これでは、何を作るか全く分かりませんね」
台湾「イタリアは、インベンドリから鍋を取り出しました」
旭日「時間が掛かるラグーソースと思われます」
台湾「イタリアは、パスタを打ち始めました」
旭日「この料理には、乾燥でなく生のタリアテッレが合いますしね」
イタリア「この料理を選んだのは『パスタは、マルコ・ポーロが中国から持ち帰った』という間違った説を払拭する為でもあるのだよ」
台湾「その説、聞いた事あります」
旭日「マルコ・ポーロは、元の皇帝クビライに仕えてましたしね」
台湾「見られる料理が一品だけだと、実況する事も少ないですね……」
旭日「各々、Tagliatelle al Ragùの作り方をネット検索してください」
「それが今、目の前で繰り広げられています」
台湾「またかよ」
『○ング・クリムゾン』
◆実食◆
●先攻・イタリア
フォークを手にした中国。
中国「先の試合のフランスといい、何故に欧米人は麺料理に箸を使わんアルね」
イタリア「フォークの方が、箸よりも優れているからだ」
中国「ほんの百数十年前まで、パスタを手掴みで食べていた国と違い」
「我が中国は、フォークなぞ紀元前に発明しているアル」
「キサマ等の居る場所は既に―――我々が数000年前に通過した場所だッッッ」
台湾「まあ、東洋人は箸の使いに慣れているのもあり、麺料理はフォークだと食べ難いのは事実です」
旭日「食事の仕方には、大きく分けて『手・フォーク&ナイフ&スプーン・箸&匙』の3種類があります」
「これは、食文化に基づくので優劣はありません」
「どこの誰でも、ホットドックやおにぎりは手掴みで食べますし、プリンはスプーンや匙で食べます」
「箸は、他のカトラリーよりも指を使う分、難易度は高めですが習得すれば物凄い楽ですし食文化が広がりますがね」
言うだけ言ってスッキリしていた中国は、フォークを使ってパスタを完食。
●後攻・中国
台湾「さて、中国の番ですが料理は何でしょうか?」
旭日「イタリアは、外国に居てもイタリア料理ばかりを食べる事が多く、中国は他の国の料理も食べるが中国料理だけでも無問題と聞きます」
台湾「という事は、中国料理ならではの品を出しそうですね」
旭日「寸胴から、何かをよそってますね。具入りのスープの模様です」
テーブルに置かれた皿には、何かの具入りスープが入っている。
食べないと棄権と見なされ不戦敗になるが、逆に食べられない物を出される問題も有る為、料理は2人分作り自らと対戦者が食べるというルールである。
レンゲを手にした中国は、これを完食。
それを見た、イタリアもスプーンを手に取りスープを飲み始める。
イタリア「特に美味くも無いが、何だこれは?」
中国「イタリアは、いつもいつもマンマの味 マンマの味、言うからお前のマンマを食べてみたアルが、よくある中年女性の味アルね」
イタリア「マンマ・ミーア!」
青ざめるイタリア。
イタリア「台湾と旭日、それは嘘だよな……」
台湾「本当に、中国の近隣以外の国々って」
旭日「中国の事、知りませんよね……」
台湾「两脚羊の煮込みと思われます」
旭日「二本脚の羊……」
「東の暗黒大陸は、伊達じゃない!」
ここで、カメラが中国の寸胴の中を移す。
すると、そこにはイタリアの親である『イタリア帝国旗』が……
イタリア「ば~~~~っかじゃねえの!?」
と言うと、銃を取り出したイタリアは中国を撃ち始め、中国も応戦し撃ち合いとなる。
台湾「イタリアvs中国が、マフィアvs黒社会に……」
旭日「○太の寿司の笹寿司より酷い……」
「異世界料理対決ルールブックによると、この場合は両者失格で双方敗北になる様です」
試合終了のゴングを鳴らす台湾
台湾「旗の擬人に、親子とか性別って……」
旭日「なに分、異世界ですから……」




