第5話|面接で分かる“やめた方がいい職場”のサイン5つ
面接の帰り道。
私はふと、足を止めた。
――あれは、何だったのだろう。
言葉にできない、小さな引っかかり。
そのときの私は、
それを「気のせい」として飲み込もうとしていた。
でも、今なら分かる。
――違和感は、最初から答えだった。
就活をしていると、
面接の場でふと感じるものがある。
はっきりとは言えない。
でも、確実に“何かがおかしい”。
そして――
その感覚は、だいたい外れない。
ここまでの面接で、
私が実際に感じた「サイン」を、少しだけ書き残しておく。
■ サイン①:仕事内容をぼかす
「いろいろやってもらいます」
「臨機応変に対応していただきます」
具体的な話は出てこない。
――“何でもやる人”になる。
■ サイン②:一方的に話し続ける
面接官だけが話し続ける。
こちらの話を聞こうとしない。
質問する隙もない。
――ここでは、意見は通りにくい。
■ サイン③:条件の後出し
「実は午後中心で」
「土日も入ってもらいます」
面接の最後になって出てくる“本当の条件”。
――それは、
最初に書かれていなかった条件だ。
■ サイン④:今すぐ必要ではない求人
「いい人がいれば」
「とりあえず募集している」
そんな空気がある。
面接官に“急いで採る気配”がない。
こちらが質問しても、
どこか温度が低い。
――優先順位は高くない。
■ サイン⑤:面接官の空気が重い
表情が暗い。
言葉に余裕がない。
あの、第3話で感じた
“野戦病院”のような空気。
――その重さは、日常になる。
■ 最後に
以前の私は思っていた。
「せっかく面接まで来たのだから」
「ここで断るのは、もったいない」
でも、違った。
面接は、
“選ばれる場”ではない。
“見極める場”だ。
違和感は、
無視しなくていい。
それは――
自分を守るために働いている感覚だから。
そして私は、ようやく気づいた。
違和感とは――
その場を離れていいという、合図だった。




