表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/111

第77話 集団戦其の参

 パンっという音と共におれの頭に付けていた紙玉が割れた。


「これは、破竹灯の拳銃だな。鬼氷壁おにひょうへき!」

 おれは弾丸が飛んできた方向に氷の板を生み出し、障壁とする。


「涼、引き付けておけ。俺が仕留めに行く」

 隣に居た錬次がそう言って駆け出す。



 模擬戦が始まって五分、折霜涼と穂月錬次は会敵していた。


 漣、槌屋、笹舟は開始と同時に各々散ってしまった。

 おれと錬次は二人で行動していたが、両者とも索敵が得意ではない。そのため相手側から先に見つかり、今に至る。


(妙だな。破竹灯はおれの術を知っている、こんな攻撃では打ち破れないと分かっているはずだ)

 おれは断続的に撃ち出される銃弾を、氷を使って防ぐが、そこで違和感を覚える。


(とすれば……)


「おれ達を分断するのが目的か!」

 敵の狙いを悟り錬次の方へ駆け出す。


 しかし道の両脇にあった木の枝が、おれの進行を阻むように伸びてくる。


「これは、深林坊って奴の術! 錬次と合流させないつもりだな」

 おれは氷を纏わせた手裏剣を振りかざし、枝を掃う。


 しかしそこで右肩に衝撃が走る。見ると右の上腕に付けていた紙玉が割れていた。


「あと一つ」

 紙玉を割ったのは、どこからともなく現れた風見宙飛だった。


「宙飛!」

 おれは宙飛に対して手裏剣で攻撃を仕掛けるが、彼はそれをのらりくらりとかわして身を引く。


鬼霰おにあられ!」


虚実皮膜きょじつひにく


 距離を取った宙飛に、おれは氷の弾丸を撃ち出すも一つとして当たらない。


「このっ……」


「僕ばかりに構わない方がいいよ」

 宙飛の言葉と同時に、今度はおれの左肩に衝撃が走った。


「何っ!」

 一瞬何が起こったのか分からず、おれは反射的に振り向く。


「紙玉を三つ割られた君はこれで退場だね」

 おれを背後から襲ったのは、木刀を構えた深林坊だった。


 深林坊の言葉におれは歯噛みをすることしかできなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ