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第九話

あの日、原三郎に勝ってから2年が経過した。その2年の間に僕は原三郎に必ず勝てるようになり、当面の問題であった技術を高めるということの第一段階は完了した。

だからこそ今日から父に頼んで、一ヶ月の間だけ少し旅行に行かせてもらうことになった。この旅行の目的は『村正』を手に入れること。『村正』はかつて原作において主人公が振るっていた刀でもある。だからこそ主人公側を弱くさせるためにも、是非とも村正を手に入れておきたいところである。

「坊ちゃん、着きましたぜ。越後です。」

御者が僕に向けて話しかける。どうやら『村正』が封印されている洞窟のある越後についたようだ。

「ああ、ありがとう。ここからは僕一人で行くから大丈夫だよ。」

そう言って僕は御者と別れた。一ヶ月後にまた迎えにきてもらう予定だ。

さて、洞窟に向かうとしよう。



山奥にある洞窟を見つけ中に入ってから、数分が経った。ここまでなんの動物も見ていない。

『こっちへきて』

幻聴だろうか、女性の声が聞こえてきた

すると、洞窟の奥から青白い炎が松明に灯っていく。

僕はそれを追って、洞窟の奥へ向かっていく。

すると、「やっと見つけた!」

そこには青白い結晶のようなものに包まれた、一つの刀剣があった。

そして、僕がその刀剣に触れようとした、その瞬間

『なぜ、何時は我を欲する?』

先ほどと同じ、声が頭に響く。

『優れた力ほど、人々に恐れられるものはない。故に我はここに自らが力を持って自らを封印した。しかしてなぜ貴様は我の力を求める?その姿から察するに、

金には困っていないだろうに。』

再び女性の声が響き渡る。そして僕はその質問に答える。

「家族を守るためだ!」

『なぜ家族を守りたがる?たとえ血が繋がっていようとも所詮は他人。人間というものは自らのことが一番大切なはずだ。』

そう、これまで見てきた人間たちがそうであったように。

「僕は、生きる意味がわからない。だけど、家族は僕に感動をくれた優しさをくれた愛情をくれた!だからこそみんなを守るために君の力が必要なんだ!

お願いだから力を貸してくれ!」

刀剣は、少し魔を置き『いいだろう』と言った。

「本当か!?」

『当然だ、我は星に作られた力の権化。嘘なぞつかんしかし一つだけ条件がある。』

刀剣は、条件をつけた。

『我に勝利することだ。』

その瞬間、周囲に白磁の空間が広がる。

『さあ、始めるとしよう闘争をな!』

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