第一作のエピローグ
「なぜ、お前たちはこのような爛れた愚かしい世界を守る?なぜお前たちは神に愛されたというだけで数多の生物を迫害した人間を守る?守る価値も守る意味も何一つありはしない、この世の何よりも愚かな生物をなぜお前たちは守ろうとする?何一つ理解する事ができない。」
荒野に一人、立っている鮮血のような髪色をしたこの世の全てを憎み見下しているような目をした男は自らの計画を全て邪魔してきた、宿敵へと声をかける。
「僕は、人の考えを信じている。人には不可能を可能にする素晴らしい力がある!だから僕は人を守り続けるのさ。」
その言葉を聞いた男は言葉を続ける。
「人に期待してなんの意味がある!私の母は人のよく深さにより死んだ!私の父は、誰よりも優しかった!領地の人間のことを常に思い、人間かくあるべしと、
手本たり得る人物であった!だが、この国を見ろ。今は、どれだけそれができる人々がいる。貴様が信じるあの女が行おうとしていることすらも全てが理想論だ!貴様らは依然として現実を、人間の醜さを目にしようとしていない!
だからこそ、私は滅ぼすのだ!この国を!この醜い世界を!」
それを聞いた宿敵は、男の考えを否定する。
「君が、国を滅ぼすというのならばその行動を否定しよう。君が国家を乗ろうというのならばその考えを否定しよう!今、ここで決着をつける時がきた!
ただ、それだけのことだ。能力展開『一は全 全は一』さあ決着を付けるとしよう」
周囲に金色の光でできた、幕が広がる。忌々しき、友、仲間、配下を屠り続けてきた能力を全て無効化し、自らのものとする能力不愉快極まりない。竜の末裔のものであるが故に使える能力。
「たとえ、貴様がどれほど私よりも強かったとして何故諦める事ができようか!我が命は家臣のため、我が命は友がため、故に我はここに命を持って、敵を迎え撃たんと為せ神業解放!『百鬼夜行』こい!我謝髑髏。」
その瞬間地底の奥底から、数多の亡者の集合体のような生物とは形容しがたいものがでてくる。
(神業解放、人が偉業を成した時にのみえることができる能力の際上位互換のようなもの。だが、残念だったな!普通にやり合えば僕とお前では勝てないだろう。だからこそ、あの人に頼んでいたんだ!)
「お願いします天野さん!」
その瞬間、世界の法則が歪む。それはかつて天地を作った神代の矛。それはかつて、原典においてイザナギとイザナミが振るったとされる神器。
天皇家に代々伝わる其の神剣を携えた者の名は、
「『天野 天星』!」
「いやぁどうもどうも、なんだか陛下からのご命令でねぇ、君を殺すしかなくなっちゃったんだよねぇ。だからさあ、大人しく死んでくれる?」
(あきらかに分が悪すぎる。勝率は一割ってところか。だが、それでも逃げるわけにはいかない。)
「黙ってかかってこい。二人まとめて相手にしてやる!」
男は、手に持っていた刀に青白い炎を纏わせ宿敵たちに挑む。
「クソッタレが。」
数日後、男は地面に倒れ伏していた。
「いやぁマジでビビったね、まさか俺の片手間で持ってかれちゃうなんてほんと予想外だよ。『天剣』第1位になってから初の負傷だよこれ」
「早く、殺しましょう。この男は何をするかわかりませんから。」
そうして、男の心臓に刃が突き刺さる。かくして、世界を滅ぼさんとした男の物語はここでおわったのであった。
第一作 完
最近、久しぶりに激怒した今日この頃
この話は、『平安宴歌』のラストバトルとして作った物なんですよねぇ
はい、どうでしたでしょうか!これ、少し書いていてなんだか悲しいことになったんですよね。酒呑くんにはこれから頑張っていただきたいところです
ちなみに、『平安宴歌』の主人公とヒロインたちは超がつくほどの理想主義者です。例えるなら、戦争が起こっても『私たちの勝利のために、他の人々が犠牲になってくれるわ!』を素面で行ってくるようなバカです。
少し口が悪くなり過ぎましたね。




