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第七話

改めて自らの覚悟を再確認してから数時間後、僕は原三郎との模擬戦に勤しんでいた。

「ははは、いい!いいですよ坊ちゃん!これほどまでに急速に成長を遂げるような剣士は現役の時代にもほとんど見た事がない!さあ、もっと私を楽しませてください!」

(うん、やってて思ったけどこの人どっちかというと悪役ポジションだわ。

まあ酒呑《僕》がラスボスなのだから当然といえば当然なのだけれども

それにしても、いったいどういうことだ?昨日までは見えなかった原三郎の攻撃が見える!だが、驕るな赤月酒呑!必ず、全身全霊をもって原三郎の動きを学習し、強くなる!)

「必ず一撃当ててみせる!」

(坊っちゃん、強くなりましたね。最初は私の一撃を避けることすらもできなかった。だが今では私の攻撃を避け続け、反撃のチャンスを窺うほどに強くなられた。原三郎は嬉しいですよ)

「だが、私は坊ちゃんの壁!越えるべき試練ゆえにここで負けることなどはあってはならない。剣術を覚えてまだあまり日数が経過していない坊ちゃんに使うというのは少々気が引けますが、手加減をいたしますゆえどうかお許しを。

天剣術第一型『かく』どうかお覚悟を!」

天剣術第一型『赫怒』自らの血流を高速で動かすことにより視神経に極限まで負荷を与えることにより、相手の動きを完全に見切る。

『天剣術』とは剣術の中でも異例でありほとんどの剣士が命をかけて使うような技ばかりである。故に『天剣』に名を連ねていない剣士が使った場合ほとんどの場合、それに使用した身体が使い物にならなくなる。

この肉体強度の違いこそが『天剣』が『天剣』たる所以なのだ。

(とまあ、今の今まで『天剣』が強い所以を並べてきたわけだがこの天剣術には大きな弱点が存在する。それは、《《継続戦闘能力の低下》》ほとんどの天剣術は身体には大きな負荷を与えることにより発動する。それゆえに使いすぎるといかに『天剣』であろうとも大きなデメリットを負うことになるそれはこの能力を使い終えたすぐあと!この能力が効く時間は十五分その間に、天剣術を模倣してみせる!)

何度も何度も模擬刀がぶつかり合う。原三郎が突き酒呑がよけるそして、チャンスがあれば酒呑が迎撃する。

「もらった!」

原三郎が叫んだ、その瞬間酒呑が持っていた模擬刀が伸び原三郎の首へと向かう

「これで、僕の勝ち、かな?」

「ははは、ええそうですな。ですがその技は一種の奇襲攻撃のようなもの。一度見られてしまった場合であれば一定以上の実力の持ち主とあらば避けることは、容易となるでしょう。」

そう、今回僕が使ったのは武器を持っていた手を少し下に下げることにより刀身を伸ばす一種の反則のような物。

(これがもし、御前試合のような場所でやろう物なら即袋叩きにされていただろうなぁ)

僕は心の中で苦笑いを浮かべながらも喜ぶ。赫怒をこの目で見る事ができたのだ、だが、驕らないためにも自らの実力にあった技術を身につけることを優先して行こう。

「まさか、赫怒を使わされても負けるとは驚いておりますよ。坊ちゃんはまさしく、剣術の天才と言っても過言ではありませんね!手を抜いていたとはいえ私から、一本を取る事ができたのですからこれからの修行はもっとハードにしていきますよ!」

前言撤回、もっと苦労するかもしれない!


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