第十話
『さあ、はじめるとしようか闘争をな!』
その瞬間、刀剣は自らの肉体を作り出し自らを持って襲いかかってきた
「くそっ!」
僕は間一髪のところで、刀を抜き刀剣をそらす。
(重い!これが星に造られた神権か瀬秋最高の切れ味を誇り持ち主によって形を、その能力すらも変化させるまさに神の権能と言っても過言ではないほどの代物!)
『どうした、どうした!その程度の実力で我を手に入れようとするなんぞ恥を知れ!』
刀剣は、畳み掛ける様に蓮撃を叩き込んでくる。だが技術がない。この刀剣の強みは、威力と重さその二つだ。だからこそ、技術で技で勝つ!
「舐めるんじゃない!《《天剣術模倣第一型》》『宵の目』!」
(天剣術模倣第一型『宵の目』本来であれば剣士が自らの圧倒的なまでの、
身体能力で自らの動体視力を極限まで高める技。だが、僕の宵の目は違う!
宵の目は僕の目に、圧倒的なまでもの妖力を込めることにより相手の動きを極限まで見切り、最大で五分先までの未来を見通す僕が使える剣術の中では最上の物)
「五分で仕留め切る!」
『なに!?』
刀剣は驚愕していた。本来であれば、自らの実力には遠く及ばないほどの男がまるで自らを避け続け始めたからである。そして、その瞬間刀剣が感じていたのは、嫌悪ではなく怒りでもなく歓喜であった。
(ああ、ああ面白い!これほどまでに面白いことがあったとは!やはり人生というものは素晴らしい!この世の何よりも素晴らしいぞ!)
数千年以上、洞窟に引きこもっていた神権は拗らせまくって重度のバトルジャンキーになっていた。
『はは、ははは!いい、いいぞもっと我を楽しませろ!』
そうして、刀剣のギアもどんどん上がっていく。
「まだまだ、負けるわけにはいかないんだ!」
そして、酒呑と刀剣の実力を釣り合わせていた『宵の目』の使用限界が訪れる。
『ははは、どうした!急に攻撃が当たる様になってきたぞ。さあもっと、もっとだもっと我を楽しませて見せろ!』
(このままじゃジリ貧だ。しょうがない正直言ってまだ使いたくはなかった。
だがこの場で負けてしまっては、何の意味もない。)
『我は、鬼を統べるもの、我は百鬼を統べるもの、我は魔王を統べるもの
しかして、黒は白に白は黒に反転せざるは鬼は武士にならんと欲す。
ゆえに、我が能力、今こそ反転するときなり。|《能力反転》『源頼光』』
『能力反転』大自然に存在する莫大なまでの妖力をその身に注ぎ続けることによって発現する、偉業が必要不可欠となる神業開放とは異なる原作たる『平安宴歌』において莫大な揚力が存在しさえすれば誰でも発動することができるまさに奥義とも言える代物。
(だが、その妖力量が問題。この世界で最も妖力を有していると言っても過言ではない天皇家においてすらも1分が限界な莫大な消費量。だが僕は常に妖力を
大気中から取り込むことにより半永久的に使用が可能となるほとんどの妖の能力が理解できていない今最大の攻撃方法。欠点は使ったら一ヶ月は筋肉痛になることだけど・・・)
「『頼光剣術第一型』『坂田金時』」
その言葉を発した瞬間、酒呑の身体が金色に染まる。まさに雷を纏っているように。そして酒呑が持っていた刀も、刃の部分に大きく変化が現れた。
正しくそれは、巨大な戦斧の様であった。
「さあ、仕切り直しだ!『神権』全力でお前を倒す!』
どうだったでしょうか?酒呑童子が裏返ったら源頼光になるってのは少し考えていたんですが今こうして形にしてみました。




