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第十一話

「さあ、仕切り直しだ!『神権レガリア』全力でお前を倒す!」

(能力反転を使っていられる時間は短い、そうでもしなくちゃ僕の体がボロボロになってしまう。正直な話、肉体が完全に完成しきった15歳を超えてから使いたかったがしょうがない。)

『面白い、何が変化したのか見せてもらおう!』

その次の瞬間、『神権』は地面を踏み込み酒呑へと向かって駆けその刃を振り払った。

『つまらん、この程度か、』

そう言った次の瞬間、「『鉞担いだ金太郎』」と歌いながら酒呑が無傷で立っていた。

『どういう能力だ!?我は確かに貴様を貫いたはず!まさか、概念系統の能力か!?』

『神権』が、驚愕するのも当然である。概念系統の能力はこの『人間』という種族が生まれてから、片手の指で数えられる程度しか生まれてくることがなかったからである。

だが、酒呑の能力反転『源頼光』は厳密にいうと大きく異なる。『源頼光』の能力は『幻想武術』正しく数多の伝承上の英雄たちの武術や剣術、魔術を自らの肉体に最も適した形で再現する。まさに、原典において数多の妖を屠り圧倒的なまでの再生力を誇る土蜘蛛すらも討伐した、『源頼光』だからこそ許された業。

今回使用した、『鉞担いだ金太郎』は一定時間の間自らをこの世の何よりも固くするまさに絶対防御と言っても過言では無い能力なのだ。

「『雷光剣術第二型』『碓井貞光』」

その瞬間、酒呑を覆っていた金色の膜がはがれ人型となる。

「襲え、『愛宕様の神火』」

その瞬間、人型がまるで門の様な形状へと変化した。その次の瞬間、この世の何よりも熱いとされる白色の炎が、『神権』を襲う。

『クソッ、迦具土の炎か!先ほどからなんの能力だ!?攻撃無効化に神下ろしの力までそうポンポン新しい能力使われたら困るぞ!』

「安心しろ、これで終わりだ。『幻想剣術第一型』竜殺剣バルムンク

そう酒呑が言い放ち、刃を振るった直後世界が光に包まれた。

 『幻想剣術第一型』竜殺剣バルムンクかつて、神と同等なまでの武威を、誇った竜種その殆どを殺害するに至った英雄『ジークフリート』が振るった剣を、模倣しはなった一撃でありその刃は相手の『格』が高ければ高いほど威力も上がり反動もとてつもなくなる。まさに至高の一振りであった。



数時間後・・・

『クソッタレが。』

ボロボロになった体を引きずりながら、『神権』がやってきた。

「おお、やっぱり無事だったか。」

『無事の意味を一度辞書で引き直せ馬鹿野郎!』

お互いに軽口を叩き合う。

「さて、どうだ?僕のものになる決心はついたか?」

酒呑はいきなり本題に入る。

『お前、よくこんな状況でそんなこと言えるな。』

「当然だろ?」

『神権』は考える。

(なぜこいつほどの力を持っていながらも我の力を求める?力さえあればなんだってできるはずなのに。)

『一つ聞いてもいいか?』

「なんだ?」

『なんでお前は我の力を追い求める?お前ほどの力があれば何も問題ないだろ?』

それに、酒店はため息をつきながら答える。

「あのねぇ、『神権』君は少し勘違いしているよ。確かに僕は強いそれは認めるだけど結局のところ僕は一人だけなんだいくら僕でもたくさんの場所を同時に狙われデモしたら確実に負ける最悪の場合僕の家族が死ぬ。だからこそ、最悪に備えて準備をしておかないといけないんだよ。わかったかい?」

それを聞いた瞬間『神権』は吹っ切れた。

『ハハ、ハハハいいだろう。我『神権レガリア』はこの身を持って其方に永遠に忠誠を誓おう。たとえ、死が二人を離したとしても、ね。』

「ありがとう!『神権』だけど『神権』じゃあ呼びにくいな。何か他の名前はないのか?」

『ないよ、我にとって名前というのは呼び名に過ぎないからね。よければ君に名付けてもらいたいな』

それを聞いた、酒呑は少しなやみ「わかった!今日から君の名はアゴニーだ。よろしく頼むよ!アゴニー」名前を決定したのであった。


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