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第六十一話

女神ベルセポネそれは、ギリシャ神話において二つの側面を有している一つは、母である地母神デメテルから受け津田豊穣神としての側面。もう一つは、ハデスに攫われたことによって有すことになった死の国の女王すなわち死神としての側面。すなわち、女神ベルセポネとは()()()()()()()()をその身に宿すことに他ならない。その能力は、

「人間などを除く生物や物質に生命と死という概念を付与する。それだけだ。」

蓮は、氷漬けになっている竜の周囲を見ながらいう。

「普通にチートだね。いくら私でも、あんな真似できないよ。」

「そうか。だったら、少しは真面目に働いてもらえるか?お前さっきから、あんまり何もしてないじゃないか。」

「しょうがないじゃん。だってあの騎士の能力もかなり強力だし、私どちらかと言うと小さな人型の相手が一番得意だし。どっちかというと私の能力、広範囲殲滅型だしさあ。」

「そういうものか。ん?おい、ユウ構えとけ。流石に竜というべきか、まだ息があるぞあいつ。」

「わかってるわ。ていうかあんな紛い物と一緒くたにされるのは正直言って我慢ならないんですけどね。」

そう言いながら、ユウは指を鳴らした。

『パチン』

「言の葉を紡ぎましょう。これはかつての神が作りし物語。これはかつて人を救った物語。私の名前は天使竜ユウ。

かつての王たるバハムートに認められたものとして、偽物の竜に裁きの鉄槌を下しましょう。

その名が寿ぐは、裁きの鉄槌それが意味するは神の怒り。万象が廻りその最果てにて行き着く究極の道であり終わりにして始まり。『天名解放・天の執行者(アズラーイール)

その名が指し示すは、かつて中東にて信仰された神の御使の名でありユウの能力は伝承として語られる天使の力を行使可能になるという能力。そして、天の執行者の力は『加速』。

「私は、遅れない」

その一言で、ユウの背後に数多の武器が突き刺さった光輪が出現しその周囲を覆うかのように6枚の羽が出現した。天の執行者の力である『加速』とはすなわち物体エネルギーの膨張に他ならない。それによって極限まで加速された刃は、星をも砕く。

そして、天命解放によって生成される武器たちの温度は摂氏1300℃マグマなどの温度と同レベルである。だが、さすがは竜というべきか竜は自らの動きを封じていた氷塊を瞬時に破壊し目前にいる人が自らの脅威となりうると認識を固めた。

『ギャオーー!』

その一瞬で、竜の周囲には数多の魔法陣が出現しそれらが一つ一つ輝き始めた。

「どうするつもりだ!?こんなもの地上に放たれたりでもしたらまずいことになるぞ!」

「わかっている。」

その一言で、ユウは竜の体を通り抜け竜の片方の翼と片方の頭を切り落とした。


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