表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

51/61

第五十話

ユウの叫び声がこだました瞬間、僕は地面をかけていた。

『主人!まだ諦めていなかったのかプロテスタントどもは!?』

(あいつらに諦めるとかいう概念は存在していない!前にもいったと思うがプロテスタントはただ教皇とかいう神の代理人の命令のままに、半妖や半魔の人間を殺しまくるバカどもであって根本的にカトリックどもと違うのは拝金主義じゃないってだけだ!だが、昨日の今日でこれか!?)

そうして、ユウの方にたどり着いた僕の目の前に映ったのは男が少女に手を上げている不愉快極まりないことだった。そして、気づけば考えるよりも先に手が出ていた。

『バァン』

坑道内に弾丸の音がこだまする。

「グァァァァ!!なんだ!何が起きた!?何をしたんだ!」

「何をしたんだ?それはこちらのセリフだ!ふざけるな!ふざけるなよ貴様!よくもまあ、僕の眼前で幼児に手をあげることができたものだな!不愉快だ、全くもって不愉快だ!貴様になんの権利があって、彼女を傷つけることができる!何故幼児に手をあげることができる!理解ができない!」

「権利?そんなものはねえ!俺はこいつの育ての親だ!こいつをどうしようが俺の勝手だろうグワァァ!」

その瞬間、僕は男の右手を握りしめていた。

「ふざけるなよ?これ以上僕を怒らせない方がいい。間違えて殺してしまうかも知れない。不愉快だ全くもって不愉快だ!貴様がいった言葉は、この世界に生きる数多の親達の、数多の人々の誇り!それを汚しているのと同意だ!なぜだ?なぜそのような非道の行動が出来る親だろう!それでも、親だろう!たとえ血が繋がっていなかろうと10年一緒にいたのならば、愛着も湧くものではないのか!?理解できない理解できない僕には!お前が彼女を傷つける理由も意味も!意義すらも!」

そうして僕は、男の手を振り払った。

「早く消え失せろそして、二度とユウの前に現れるな。もしも現れたのならば、僕はお前を魂ごと地獄の炎すらも生ぬるいと感じるほどの火炎で焼き尽くしてやる。」

「くそッ!覚えていろよ!必ずやり返してやるからな!」

そうして、男は捨て台詞を吐いて逃げ出していった。

「さて、大丈夫だったかな?」

「・・・・なぜ、あなたは私を助けたの?」

「なぜって、人を助けるのに理由なんてものが必要なのかい?」

「少なくとも、親方達以外の人だったら必要なはず。だって、私は半魔だもの。普通の人間は半魔を助けることなんてするはずがない。それこそ、頭のいかれている人か人体実験をするようなマッドサイエンティストかネクロマンサーなどのような下衆ぐらいだから。」

そういって、ユウはさらに僕に質問をした。

「あなたはいったい私に何を望んでいるの?私は悪いけれど、あなたを助けれるような力を持っているわけでも強い力を持っているわけでもない。なのに何を望んでいるの?」

(これは、随分と酷いな。昨日会った時から、わかっているつもりではあったけれどこれほどまでに疑り深くそして、これ程までに悲観的になっているとは。これも、あの父親が原因なんだろうけれど・・・)

「質問を質問で返すようで、少し悪いんだけれど君はなんで対価を必要とするのかい?僕はべつに必要ないと思うけれどなー」

「ふざけないで!あなたは私とただ昨日知り合っただけの人間でしょ!?それなのに・・・それなのになんであなたは、私を助けたのかその理由を教えて!」

「別に、理由なんてないさ。そう、人を助けるのに理由なんてものは必要ない。僕は僕がやりたかったから君を助けた。僕は僕が君に死んでほしくなかったから君を助けた。いうなれば一種の独善(エゴ)なんだろうね。だが、その小さなされど大きな独善(エゴ)こそが、人を人たらしめて人を常に喜びや優しさに溢れた生涯を送らせてくれるものなのだと僕は思うよ。だから僕は君を助けるんだ。それが、僕にとっての生き方だからね。さて、言いたいことは言い終えた。僕は『緑戦鉱石』を取りに行くからそれじゃ。」

そういって僕は坑道に向かっていこうとした。

「待って。」だが、ユウが僕を止める。

「あなたの言う生き方というものがどういうものなのかは、私にはわからない。だけど、あなたの言うことが正しいのかはわからないけれど・・・・あなたを信じてみようと思う。ついてきて。私の秘密の場所に案内してあげる。」

そう言ってユウは坑道の奥へと向かって歩いていった。

「ねえ、どこに行くの?」

「竜の寝床。」

「はい?」

「そこにいけば、たくさんの鉱石があるあなたは多分使わないだろうけれど、路銀の足しになるんじゃないの?」

(うぐ・・それを言われてしまうと何も言えなくなってしまった。最近、蓮の分の食費も加わったから出発するときにもらったお金が結構厳しくなってきてるんだよなぁ。だけど、少女の秘密の場所に行ってもらったものを金に変える。うん、言っててあれだけどこれ明らかに犯罪の匂いがぷんぷんしてくるんだけれども・・・・)


一方その頃・・・・・

(やはり、教皇猊下に謁見してからアリス様の様子が少々おかしい。本来であれば、半妖や半魔の少女は一度捕まえたことを装って赤月家の方に引き取っていただくはずだったのに、あの守護騎士達をつけてしまってはそれができなくなってしまっている。なぜだろうか・・・・いや、私はあのお方のためにある。それは決して変わることがない。だが・・・少し試す必要がありそうだな。)

そうして、私はアリス様の部屋へと向かった。

「あら、クラウシアなんのようかしら?」

「いえ、少々ご確認したいことがございまして。アリス様。一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」

(なぜ、私をクラウと呼ばない?いや、これだけではまだまだ確信には程遠い。)

そうして私は、意を決してアリス様に質問をした。

「アリス様は、()()()()()()()()()()()()()()()?」

「あら、それは当然雑草としか思わないに決まっているじゃないの。可笑しいわねクラウシアったら。」

「そうですか、ありがとうございました。」

そうして、私はアリス様の部屋から退出した。そして一人、自室にて物思いに耽る。

(間違いない。あのお方は、()()()()()()()()()()()()()()()あれは間違いなく偽物だ。だが今は時を待とう。耐え忍ぶんだ!アリス様のためにも。)

すみませんサボってましたこれからは頑張りたいと思います

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ