第四十六話
「俺に、生きる意味なんてものはない。そして、俺に生きる目的なんて必要「いーや必要だね。絶対に。君は生きる意味なんて必要ない?生きる価値なんてものは必要ない?否!断じて否だ!人は理由があるから生きるんじゃない。生きるからこそ、理由が生まれるんだ。何かを成し遂げるのでもいい。何かを作るのでもいい。何かを守るのもいい。何かを愛するのもまたいい。だけど、だけど決して自ら自分に価値がない。理由がないと断じるのだけはやめてもらおう。それは、君の親に対する侮辱に他ならないよ。だからこそ、僕はこうして禁止するんだ。」
「呆れたな。なんであんたはそうまでして、俺を従者にしたがる?その意味が理解できない。」
「これは僕の持論だがね、物事に理由なんてものは必要ないんだよ。理由なんてものは、何かをした後に生まれるものなんだから。だから、僕はこうした方がいいという直感を信じた。それで十分じゃないかな?」
「直感ね。非現実的で、それでいて非合理的だ。俺が最も嫌うことの一つだな。だが、あんたはなぜその直感を信じてただの子供を助ける?なぜ、そうまでして自分の願いを押し通す?」
彼はとても疑い深く、そして不愉快そうな表情で僕に言った。
「言っただろう。理由なんてものはない。理由なんてものは後になって付け加えればいいものなんだから。さて、僕はせっかちだからね。答えを聞こうか?」
「ふん。まあいいよ。あんたの従者となってやる。少しの間だ。目的を見つけるまでだがな。」
「よろしい!ならば、これからよろしく頼むよ。僕の従者くん?」
僕は、少々意地の悪い顔をしながら蓮に向かっていった
「ああ宜しく。」
そういって蓮は、出口に向かって進んでいった。
(なんともまあ、サバサバしているねえ。)
そうして僕は、出口に向かって進んでいった。
『パチパチ』
夜になって、野営をするために焚き火に薪を入れていると美しい火花が散った。
「いやー何度見ても、焚き火の火花は癒されるものだねぇ。何度見てもその美しさは色褪せることがない。」
「なあ。」
「うん?どうしたんだ蓮?」
「あんたはなぜ、旅をするんだ?旅をする意味なんてものはないだろう。あんた、『四大貴族』だろ。」
「さっきも言ったけれど、僕に理由なんてないよ。・・・・いや、これは違うね。うんごめん嘘を言った。僕は、ひどく後悔をしている。僕は、ひどく恨んでいる。僕はひどく悲しんでいる。だから、だから旅をするんだ。その後悔を、二度とすることのないように。」
「その後悔とは?」
「ふむ、随分と僕に対して興味を持っているようだね。いやこれは、僕の目的に対してと言った方がいいのかな?」
「どちらでもいい。さっさと答えを言ってくれ。」
「わかったよ。では、ここはあえてこう言っておこう。『物事には、語るべき時があり今はまだその時ではない』と。」
「はぁ!?普通そこは言っとくところだろうが!」
(すまないね。これは僕にとっても安易にいうわけにはいかないんだよ)
そう僕は心中で謝りながら、話題を逸らす。
「さて、今日は少々いろいろなことがあったが何かやりたいことは見つけれたかい?」
「あんな、狼に追いかけ回されたりへんな毒キノコを食べかけることをいろいろなことと言うことができるような単純な頭で羨ましいよ。まあ、楽しめた方だと思うぞ。特に、あの大瀑布は美しかったとだけは言っておく。」
「ハハハ、それは何より。さて、それじゃあ一つ寝るために物語を教えておこう。これは、誰かのために歩いた一人の少女が、自由を手に入れる物語。」
そう言って僕は蓮に、以前見た一人の少女が美しき努力の物語を話した。(少々脚色したが・・・・)
「面白かったよ。ほんじゃあおやすみ」
「ああおやすみ。」
そう言って、蓮はテントに入っていった。
「はあ、後2年か。」
そう後2年でゲームの本編が始まってしまう。
(正直言って、幹部は今のところ二人だけ。彼女達にも努力してもらわないと困るが・・いかんせん兵力が足りない。相手はエインヘリャルがいる。まあできる事なら、『インドの神達』に協力してもらうことも一つの手だが、いやあれらの神々はさすがにロキとかには勝てない。どうしようか?まあいいだろう。なるようになる。計画なんてものはそんなものだ。)
そうして、僕は焚き火を見張り続けた。
ちなみにインドはまともな人らが集まった所です。基本神々ってやばいからなぁ。
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