第四十二話
別視点です。少し短めです。
(痛い)
「おら!早く動け化け物!いまのいままで育ててもらって飯を食わせて貰っているんだ。その分は働いて返してもらおうか!」
「私は、化物じゃ、ない。」
私は、鎖に繋がれた両腕を前に出しながら言った。だが、
「そんなこと知らねえよ。チッ、労働力になるかと思って12歳になるまで育てていたがちっとも役に立たねえじゃねえか!こんなのだったら、拾うんじゃなかったぜ。」
男は、そうブツブツと独り言を言いながらツルハシを持ってきた。
「これは?」
「決まってんだろうが!ツルハシだよ!最近坑夫の人数が少なくなってしまったからな、お前も働け。一週間後まで帰ってくるんじゃねえぞ。さぼんなよ。」
男はそういうと家に向かって帰っていった。そして私は、坑道に向かって歩いていく。
「おう、ユウ無事か?」
「全く、あのクソジジイときたら血縁関係はないといえど家族だろうに。大変だったな。」
すると坑夫のおじいさんたちが私に向かって走ってきて、私を慰めてくれた。
「うん。大丈夫。心配してくれてありがとう。」
「また奥に向かって行くのかい?」
「あそこは正直言って得体の知れない場所だ。気をつけて行くんだよ。」
「うん、わかってる。」
そう言い終えると、私は坑道のさらに奥へと歩いていった。
(どうせなら、どうせならもっとおじさんたちみたいな人物が増えてくれればいいのに。)
そう思いながら私はツルハシを特定の場所へぶつけた。
すると奥から光が溢れ出す。
(やっぱりとても綺麗。)
その中には、とても大きな竜の骨があった。
(いつ見てもとても強そう。私は、これらの種族などの血を濃く受け継いでいるというけれどきっとこんなに強くなることなんて不可能だろうな。)
そう思いながら私は空を見上げ手を太陽に掲げた。
(できることなら、どうか。どうか私を、こんな地獄から助け出してください)
そうして、私は仕事に戻った。
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