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第三十三話

(この銃が完成するまでに3日かかる。その間どこかで時間でも潰しておいてくれ。私がお勧めするのは、『北風茶屋』だな。あそこの団子は絶品だ。)

数分前、『火男の家』を出る前に話したほむらの言葉を思い出しながら僕は

北風茶屋へ歩いていた。そして、大通りに出た僕の目に写ったのは信じられない光景だった。

(おいおい嘘だろ、なんでここに教会の奴らがいるんだよ!)

教会正式名称はカトリック正教会であり、『主の御心のままに』とか言うアホみたいな題材テーマを掲げてはいるがその実態は、拝金主義の賎民主義野郎どもだ。それらとは別に、わかたれたプロテスタントもいるがそっちは拝金主義ではないだけで半妖という理由だけで地の果てまで追いかけて殺すとかいう狂った集団だ。

(てか前々から思ってはいたが、なんで教会とかがいるんだよ!そもそもこの街は『青玉家』の管轄。あのババアだったら決して入れることはないと思うんだがな・・・)

関わらないように、通り過ぎた。(何やら怒っているようにも見えたが・・)

『なあ主人なんで関わらないように通り過ぎたんだ?主人だったら勝てたかもだろ。』

教会の実力を知らないアゴニーが僕に質問をしてきた。

(確かに、普通の教徒だったら勝てたよ。だがもしも陪審員クラスがいたらまず勝てない。あいつらは『神の御加護』とかいう名文で複数の能力を行使してくる。そしてあいつらに対して妖由来の能力とかはあまり効果がないんだ。

だから『雷霆燻りし天が山脈』も効果が薄い。テュフォンだったり幻想武術あたりだったらいけるだろうがな。)

それを聞いたアゴニーは驚愕する。

『マジか。確かにそりゃ無理だ。規模が違いすぎるしな。』

どうやら納得したようで、アゴニーは次の質問に移った。

『ところでさっきから気になってたんだが、あの煙はなんだ?火事でも起きてんのか?』

なるほど、どうやら煙について興味が出たらしい。

(あれは温泉の煙だよ。ここは湖の中に火山があるからね。)

やはりアゴニーも誕生してから、長い間封印されていた影響なのか色々なものを知りたがってるようだ。

「すみません、串団子を二つほどいただけますか?」

そうして僕は、到着した北風茶屋で団子を楽しんだ。


この二日間で僕はこの街を楽しんだ。そうして、『火男の家』へと進捗を確認するために向かった。そして、ドアの前へたちドアをノックしたが返事が無かったので開けるとそこにあったのは頼んでいたものと、一つの書き置きだった。

そこに書いてあったのは『悪い酒呑。ちょっと百蛇に質問してくる。』というとても短い文章だった。

(甘かった!一応危険性は分かっていたつもりだったがまさかこんな手を使ってくるなんて。)

今回連中が使った手は大方、ほむらの親代わりの人が死んだ理由を教えるというものだろう。

僕は机の上に置いてあった、銃を片手にもち急いで百蛇のアジトへと向かった。



『火男の家』を飛び出して数十分が経った頃だろうか。一瞬百蛇のアジトがある場所から一つの光が見える。

それを見た僕は、空気を足場として蹴りさらに加速をした。

僕が百蛇のアジトに到着したとき最初に目に写ったのは、心臓に手を入れられているほむらの姿であった。

「ほむら!」

その瞬間、僕の頭が真っ白に変わる。

(ああ本当に僕ってやつは。バカだ。馬鹿すぎる。)

そして、男たちが僕の方を見ていう。

「大人しく家に帰れ。そうすれば命だけは助けてやる。」

確かに僕よりも格上の相手が十人以上。最悪の状況だし勝率はまず少ないだろう。

(だが、男にはやらねばいけない時がある!)

その瞬間、僕はほむらに頼んでおいた銃『白龍』を手に取って引き金を引いた。

男は弾丸を弾こうとするだが、それよりも早く弾丸が男を撃ち抜く。

『白龍』正式名称を名付けるとするのならば《《5.7ミリ弾丸専用超電磁加速連射砲》》本来ならば1分間に10発が限度のレールガンを砲身に帯電鉱石を使用することで1分間に300発の連射が可能としたまさに傑作にふさわしき銃。

そして特筆すべきは、これ自体に弾丸を生成する能力がついているということそれ一つに尽きるであろう。

なぜ生成する能力を持っているのか、その説明にはまず『プロメテウスの種火』の能力について一から説明する必要がある。

プロメテウスの種火とは、一種の支援型と攻撃型といった二つの性質を持っている。支援型は武器や装備を作る際に使用した場合、その作った武器などには特殊な能力が宿り、攻撃型では黄金で物を作れる一種の顕明連のような物能力を宿している。

そして支援型で宿る能力は、指向性を持たせることを可能とする。

そして『白龍』に付与された細かな能力それは

『《《使用者が材料を確保する代わりに武器が弾丸を想像することができる》》』という能力。

そして材料はそこら辺にあるものだ。そう!空気それこそが僕が材料にしたものだ。(これができるのはやまびこの能力の解釈を大きく広げた、酒呑でないとできません。てか普通にこんなこと考えるバカはまずいないんです、言っちゃ悪いけど。)

「クソッタレが!狂ってやがるぞあいつ!なんで何十発も連射しまくってんだよしかも顔見れないし!」

※因みにいま酒呑はぬらりひょんの能力で顔見れなくなってます。

だがその次の瞬間、酒呑の体が吹き飛ぶ。

「皇室のためになるからと言ってきたのに部外者一人倒せんとは。そこをどいておけ俺がやる。」

その瞬間、男たちは叫ぶ。

「天剣どの!おお、あなたがおられたか。どうかその不届き物を殺してくだされ。」

その言葉を聞いた酒呑は、大きく驚く。

「なんで天剣がこんな所にいるんだよ!普通皇室守っとく所だろうが!」

その瞬間、酒呑も自らが負けないために死ぬほど辛い思いをすることを覚悟する。

「『固有空間』詠唱開始。」

その瞬間、酒呑の周囲に三明の剣が出てきて酒呑を護衛しはじめた。

(やっぱ閻魔帳書いといてよかったぁ。三明の剣なかったら多分死んでたなこりゃ)

『|I'm Karon《私はカローン》

|The ferryman who《私は死の川の渡し守》 carrie the souls of the dead across the Styx River to hell

その瞬間、天剣の前に髑髏が現れた。

「おのれ奇怪な術を使いおって!殺してくれる。」

だがその一振りは大通連・小痛連によって防がれた。

『|Death has 《私のそばには常に死があった》always been close to me.

|But do 《しかし恐れる必要はない》not be afraid.

|Because there is 《なぜなら不死なんてものは存在しないのだから》no such thing as immortality.』

その次の瞬間、周囲に骸骨が現れる。そしてその骸骨たちは、天剣を襲う。

「さあ、終わりを知ろう。そして始めよう『memento (死を思え)mori』」

その瞬間、周囲がまさに伝承通りのティグリス川のように変化した。

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