第三十話
「誰の家がボロいだ!もう一度言ってみろやこのクソッタレ!」
ボクの目に写っているのは、ゲーム画面ではとても大人しい少女だったはずの成長すればこの世界で一番の鍛治士となるであろう
『鋼野宮 ほむら』であった。
(うん、何度見直しても鋼野宮ほむらだな。性格変わりすぎと思ったけどこれが本来の彼女の姿なんだろう。ていうかあの男って・・・)
ボクはは彼女に襲われている男の方を見た。
「な、なんだ!ぼくは本当のことを言っただkグワァ!」
その瞬間、ほむらは彼の顔面に向けて飛び蹴りを食らわせた。
(まさしくクリーンヒットとしか言いようがないな。)
その瞬間、彼女は激しく怒る。
「何が、『このようなボロボロな攻防は君に相応しくない!是非私の領地で鍛治士をしてくれ』だ!そんなこと頼んだ覚えもない、私はこの街を気に入ってるんだ!二度というんじゃねえ。そもそもてめえみたいな野郎があの『緑翠家』の
次期当主だなんて信用できっか!」
彼女の言葉を聞いた瞬間、ボクは思い出す。
(そうだ!あれはこの『平安宴歌』の世界で一番有名と言ってもいいかませ犬である『緑翠 新羅』赤月家が没落する理由を作った一人だ。しかしなぜ新羅が
青玉家の領地に?いけないな。邪推をしてしまうのはボクの悪い癖だ気をつけなくては。)
そうして、自分の家に帰ろうとする彼女を呼び止める。
「もし、すみませんが鍛治士の方ですか?であればここで会えたのも僥倖といったものでしょう。どうかボクの依頼を受けてくれませんか?」
そうボクが提案すると彼女は、疑わしい表情を作りながらも言う。
「まあいいけどよ、もし変なことをしようもんならこれだからな。」
そういって彼女は、新羅を指差しながらぼくを案内する。
(口調は少し荒れてるけれど、態度は悪くないんだよなあ)
全くもって何がどうして、ゲーム上の性格になったのか理解ができない。
「さあ、まず本題からだ。私の名前は『鋼野宮 ほむら』一応この店
『火男の家』の店長を務めている。どんな依頼だ?」
彼女は、軽く自己紹介をして本題へと質問をした。
「ボクの名前は紅。本名は異なりますが今は置いておきましょう。確かにあなたのすぐ本題へ行く考え方はぼくも嫌いではありませんよ。さて、僕からあなたに依頼したい事それは、雷すらも耐えるこの金属でこの形の鉄砲を作ってくれませんか?」
本来ならば彼女には『百鬼夜行』に参加するよう頼みたかったがこの状態ではしょうがない。次善の策としてビジネスパートナーとして交流をしたほうがいいだろう。
今ぼくが彼女にわたした鉱石の名前は『帯電石』電気に強く溜め込む性質を、有している特殊な鉱石だ。
「帯電鉱石か。随分と珍しいもの持ってきたじゃねえか。それに、鉄砲か。確か話によると欧米の方で作られた人や妖両方に効果がある代物。いいね面白い。
一週間だ。一週間でこれを作成してやる。」
その言葉を聞き、ぼくは安心する彼女が納得して協力する可能性が少なかったからである。
「ああ、でしたら放つ方にこう螺旋形状の凹凸をつけることは可能でしょうか?」




