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第十七話

「クハハハハ、良いなあ実に良いまさか数千年も倒せなかった悪鬼を貴族のそれも十歳にもみたないような子供が倒す。なんて、実に面白い死に方だ!感謝しているぜ、俺の一世一代の大勝負にモテる全てを投げ出して来てくれたんだからなあ。いや楽しかった!あとお前名前は?」

神の名を冠する袈裟斬りを喰らった、崩壊が始まっている自らの体を見ながら言葉を発する。

「はあ、なぜ今更聞くのかはわからんが酒呑だ。僕の名前は赤月酒呑

『四大貴族』が一角赤月家の長男だ。そのことを冥土の土産として持っていくといい。」

酒呑は、敵とは言え刃を交えて戦った強敵に対して最大限の敬意を払い言葉を発した。

すると、茨木童子は驚いたような表情で言葉を発した。

「クハハハハ、なるほど《《赤月家》》かならばその強さにも納得がいくというものよ。まさか反逆者の一族がまだ残っていたとはまったく持って、驚いた。」

それを聞いた瞬間、酒呑は急いで質問をした。

「待て、反逆者の一族とはどういうことだ!?お前は赤月家の何を理解している!?」

その瞬間、茨木童子の体のほとんどが崩壊した。

「クハハハハ、さらばだ我が好敵手よ。お前は、強くなるといい。このままでは、お前の家族に危害が加わる恐れがあるのだからな。」

その言葉を最後に、茨木童子は崩壊した。

(なぜ、赤月家のことを知っていたのかはわからない。それにどういうことだ?なぜ僕の家族に危害が加わるようなことがある?いや、今は置いておこうひとまず、すべきことはクダンを見つけることだ)

そうして、約半日の間山を駆け巡ってクダンをようやく見つけたのであった。

「ほう、よく来たな。人間の少年よ。要件を言うといいなんでも一つだけ教えてしんぜよう。」

顔が人間であり、体が牛この世界に多くいる妖の中でもトップクラスに珍妙な姿をしている妖だ。

「不動王生霊返しについて教えてもらいたい。」

それを聞いたクダンはあっけに取られる。

「正気か?少年そのような術何に使うと言うのだそれはただの呪い返しの術にすぎない。どうせならもっと素晴らしい術を聞いたらどうだ?」

「いや、必要ない。僕が求めるのは、呪いに犯された母様を助ける手段だ。だからこそその術が必要なんだ。頼む、どうか教えてくれ!」

それを聞いたクダンはため息をつきながらも言葉を発した。

「承知した。本来であればこのようなあまり役に立たん術は渡したくはないのだがこうして渡すとしよう。『千里の目』」

その瞬間クダンの目が、金色にひかる。そう、クダンと言う種族は10年に一回しか生まれず良くて一ヶ月持てばいい方という、とても短命なしゅぞくなのだ。だが、彼らは知識を渡すことができた。知識を共有することができた。それ故に彼らは自らの叡智を他者のものとして渡す千里の目という、神業を得たのだ。

「これで良いはずだ。ではこれにて。そしてありがとう。久しぶりに、誰かを助けることをさせてくれて。」

「いや、こちらこそ誠にありがとうございました。ではさらば」

そうして、僕はクダンに別れを告げて山を降りたのであった。


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