四面楚歌
次の日。
おれは学校に向かった。
いつも通り。
学校についていつもの教室。いつもの机に座った。
が、ここからがいつも通りにいかなかった。
ディーオゲームにお知らせが入った。
ディーオからのメッセージだ。
「ディーオより。
Gジニアス1027殺したものには
最高の報酬を与える」
Gジニアス1027
おれのユーザーネームだ。
神の天才の10月27日生まれ。
メッセージには何かのファイルがセットされていた。
地図上の赤い点。
それはおれの中学校の上にあった。
たぶん、これは、おれの居場所を知らせるものなのだろう。
教室のクラスメイトから視線を感じる。
同時に殺気を感じた。
俺は教室を出ていった。
階段を一回まで降りたところで金属バットがおれの目の前に振りかざされた。
周りを野球部に囲まれた。
「あぶねーだろ!」
俺は怒鳴る。
「お前を殺せば最高の報酬だ。きっととんでもない武器をもらえる」
野球部の部長の保坂がいう。
「ふざけんなよ」
「全てはディーオ様が決めること」
バットを振り回す。
保坂の又の下をくぐり抜ける。
通用門まではしる。
が、校庭の途中で教員に捕まる。
体育教師の岡部だ。
「なんなんだよ!」
「お前こそ何をやっている」
「…」
岡部に頭を殴られる
俺は気絶した。
目を覚ますと体育館倉庫だった。
岡部のやつもディーオゲームの参加者なのかもしれない。
俺は手足を縛られていて何もできない。
「惨めだな」
あの白髪の長い髪の男が現れる。
「んんんんんんん」
おれは、口をロープで塞がれていて喋れない。
「ディーオ様は次のターゲットをお前に決めた。だから、俺はお前を殺すだけだ。」
銃をこちらに向ける。
ダメだ…
そのとき、
体育館倉庫の扉が破られた。
「警察だ!手をあげろ!」
警察が3人きた。
「動くな、動いたらこいつを撃ち殺す」
白髪の男は俺を人質にする。
バーン!
白髪の男は倒れた。
警察たちは俺を縄に縛られたままワゴン車に放り込んだ。
「君、Gジニアス1027君だよね?」
ワゴン車の中で清潔感のすごい人に聞かれた。
うん、とうなずく。
銃口をこちらに向けた。
「じゃ、殺すしかないな」
俺は目を丸くした。
「ビックリしたか。俺たちはな殺人集団マーダーズだ。人を殺すプロだよ。」
今度こそほんとに終わりだ…
とりあえず、銃口から自分に弾丸が到達すると思われる時間を計算する。
だめだ…短い…
とりあえず、俺はすぐに背中を向けられるようにする。
「最後に何か言いたいことはあるか?」
口の縄をほどいてくれた。
「やるなら、出来るだけ苦しまずに死にたい。心臓を一発で頼む」
「お客様の要望に答えるのもプロの仕事ですからね、いいでしょう。」
心臓を狙ってる。
目線の先は確実におれの心臓だ。
指が動きかけた。
おれは、後ろに縛られてる手をちょっと上の方にあげながら、くるっと、背中を向ける。
ジャストタイム!
ちょうど心臓に来る位置に縄を当てることができた。
手首に弾丸がのめり込んだがそんなことを気にしている場合ではない。
制服のポッケからイヤホンをとりだし、イヤホンをカウボーイのロープのように操った。
三人が拳銃を構えたが三人とも俺のイヤホンさばきの前に拳銃を手放した。
「神の力、なめんなよ」
「ふん、何が神の力だ!」
「俺は神だ。」
全員が言葉を失った。
俺は車から降りた。
そして、足の縄をほどいた。
手首からの出血がひどい。
しかし、病院にいっても誰に狙われるかわからない。
ここは、家に戻ろう。
家についた。
いや、正確には家のあるべきところについた。
そこには、土しかなかった。




