↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言霊の苑  作者: Mi9ro
PR
8/10

8つの言葉

―――――――――


1時間目の体育が終わり2時間目の数学は、体力を使い切った男子が眠そうに授業を受けていた。


先生が黒板をチョークで叩く音だけが教室に響く。


「......?」


教科書をめくった神代は、見慣れない付箋が教科書に挟まっていることに気がついた。

ピンクの付箋には女子が書いたであろう文字が並ぶ。


《お昼ご飯は屋上に集合!!》


「......」


この文字を書いた人に心当たりがない、と考える神代を九条は横目に捉えていた。


―――――――――


キーンコーンカーンコーン


乾いたチャイムとともに学生たちが昼食のため一斉に動き始める。


お弁当、執筆ノートとペンを持って移動しようとする神代を見て九条が話しかける。


「どこかで食べるのか?」

「......コク」

「そうか、俺も今日は教室じゃないんだ」


二人で並びながら歩き始める姿を見て、クラスの女子が悔しそうに神代を睨んでいた。



「俺は今日こっちなんだ。紡は?」

神代は九条と同じ方向を指さした。

「紡もこっち側なんだな、じゃあ途中まで一緒に行こうか」



階段を上がり全くおなじ行先に、お互い戸惑いながらも屋上の扉の前までついた。


「紡も屋上だったんだな」

「コク...」


扉に手をかけガチャっと音がなり開く。



太陽の光で一瞬視界が真っ白になるが、その時聞き覚えのある声がした。


「おー!!柊〜...っと、、、神代さん?」


先に到着していた長谷川が困惑した表情を見せる。


「紡も今日は屋上で食べるみたいなんだ」

「紡って...お前らそんな仲良くなったの!?」


名前呼びに驚く長谷川に慌てて神代がノートを見せる。


《私は別の人とご飯だからまたね!!》


恥ずかしそうに立ち去ろうといた神代を長谷川の後ろからする声に引き止められた。


「神代さーん!!付箋書いたの私ー!!」


ピタッと動きを止め声のする方を見ると、ショートヘアの女子高生が

カラフルなレジャーシートの上に座って手を振っていた。


「あと九条くんもこっち〜」


ニコッと笑う橘をよそに3人で顔を見合せた。



―――――――――



「琴葉が神代さん誘ったのか」

「サプラーイズ!!そゆこと!」

「ごめんな、うちの琴葉が変なことして」

《大丈夫、でもなんで私なんか?》


4人はレジャーシートに座りながらお弁当を食べ始めた。

カラッと晴れた青空と屋上に吹く風が心地よい。


タコさんウインナーを食べ終わった橘が話す。


「えっとね、私。神代さんとお友達になりたいの!!」

「......!?」

「別のクラスだし、神代さん私の事知らないだろうし、びっくりだよね〜」


《私、友達になれるような人じゃない》


神代が書いた文字を見て少し間が空く。

どこか悲しいような顔をした橘がぽつりぽつりと話し出す。


「私ね、神代さんの噂知ってるよ」

「琴葉それは...」

「だから私も神代さんのことバカにしてた、変な人だと思ってた。

でも昨日見たんだ、神代さんと九条くんが鏡のおばけと戦ってるところ」

「...!!」

「それ見たらさ、神代さん話せるし

噂で聞いてたことと違うから何にか事情があるんだって思って」

「......」

「だからちゃんと神代さんのこと知りたいって思ったの...自分勝手なんだけど、その、ごめんなさい」


下を向く橘に神代が肩を叩く。


《なりましょう、友達!!》


ノートを見た橘の顔はパーッと明るくなり次の瞬間には神代に覆い被さるようにハグをしていた。


「神代さん大好きありがとーっ!!今日から私も名前で呼ばせて!

そうだなぁ、つむちゃんってどうかな?」


ハグを解き神代を見ると、胸で窒息&友達酔いで目を回していた。


今回も最後まで読んでくださりありがとうございます!!


今回から週一投稿に戻ろうと思っております

もしかしたら投稿できない週も出てしまうと思われますが、できる限り続けていきたいので

今後ともよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。