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異世界に黒狼(クロウ)は付きものです  作者: 影の超宇宙
最恐の相棒に出会いました。
10/15

世界観を知ろうと思う。


「クロウにはまだ伝えてないことがあるんだ」


 食事をひと段落し就寝する前に隠し事は無しだと思い切って素性を話す。

 自分がこことは違う世界からバックを渡され無理矢理やって来たと話すとあって間もない相手なのに疑ったりもせず、納得したとあいづちを打つ。


「まぁ、そんな訳でさ。この世界のことを教えて欲しいんだ。いいか?」

「うむ、構わんぞ。我の知る範囲でならいくらでも語ってやろうぞ」


 そう自信満々に告げたクロウが知る異世界について語られた。

 まず。この世界には魔物•亜人•人間の三種類が大まかに分けられる。

 魔物 体内に魔力を宿すが大半の物は知性が乏しく本能のままに動く弱肉強食をモットウする生物である。

 地球で言う所の野生の動物とかの類いである。


(俺が最初に出会った魔物がもし魔法を使ったらと思うもゾッとするな)


 亜人。ベースは人と似ていて尻尾や翼•角などがあって人より優れた身体能力がある。


(異世界やってきたのだから色んな種族に絶対に会ってみたいな。くぅ〜〜っ! オタク心がくるぶる)


 人間は•••••、まあ別に対して話すことはないとしかめ面するので余程毛嫌いしていた。

 それと異世界あるあるの魔法が地水火風と光•闇・無の7属性を複合し別の属性魔法を作り上げるらしい。 

 異世界来たらやっぱり魔法があって当然だよな、魔力測定で秘められた魔力で異世界無双! なんてのも夢じゃあいかもしれない。

 そう妄想にふけ興味本位で俺が魔法が使えるか聞かと何故か生暖かい目で見守られた。

 俺ってどんだけ平凡な異世界人だよ。そこはもっと優遇して欲しかったな、あははは。


 健二の嘆きも虚しくやれやれと哀れむ。

 

 その後クロウが封印されるまでの出来事も続けて話してくれた。

 この世界は女神の神託とやらで選ばれた勇者を代表とする人類と魔王に付き従う魔族が長きにわたり争い合う歴史があるらしい。 戦争に巻き込まれるのだけはごめんだな。


「我が知るのはこれぐらいかの」

「教えてくれてありがとうな」


 一通り話を聞き終え一つ尋ねた。


「それで、クロウは勇者か魔王のどっちについたんだ?」


 素っ気ない質問だったがよくぞ聞いたと言わんばかりに瞳が光る


「我こそが黒狼族最強の人類の脅威となった災禍の黎獣と恐れられておった話をしかと聞くが良い‼️」


 急に目の色かえてクロウがお年寄りのおじいちゃんのような饒舌に語り出す。

 人類を千切っては投げ、咆哮一つで敵や木々を吹き飛ばしたりと極大魔法を弾き返したなどのエピソードを自慢ありげに武勇伝の如く語り出しスッカリ話の主旨が変わっていた。


「どうだ健二!恐れ入ったか!わははぁ〜〜‼️」


そう自慢げに語るクロウが背中を張りご近所迷惑な高笑いを見せびらかすであった。

 これが真実かどうか分からないがクロウが話す中で気になることがあって素朴な疑問がある。


「クロウが凄い奴なのは十分理解できるけどさ、そんな強いならなんで閉じ込めるられるようなことになったんだ?」

「うぐぅ••••っ。そ、それだけは言えぬ」


 上機嫌のクロウが急に黙り込み顔をそむける。

 どうやらクロウにとって聞いて欲しくない黒歴史であるのは百も承知なのだが結界にバックが反応したのが頭によぎりクロウを封印した相手が分かる気がした。



「頼むよ。何か掴めるような気がするんだ教えて欲しい」

「こればかりはいくらケンジの頼みでも断る」

「そこをなんとかお願いします‼️」

「いやじゃあ」


 頑なに話そうとしないクロウにどうしたものかと頭を悩ませる。

 食べ物で釣るが効果的かも知れないそれで事情が聞くのは気が引けるから難解だな。


「我の汚点をそこまで聞き出そうする理由はなんなのじゃあ?」 


 瞳が健二を取られ返答次第では怒るぞと言わんばかりに静かに見定める。

 さっきまで威勢の良いこと話していたクロウにとっては、どんな形であれ平凡な俺に助けれられた。それで不甲斐ない事実を自ら話して健二に見下されあざ笑わるとか思っている。


(まあ。そんなことは全く思っていなだけどな)


 頭の中で考えた思いをここでハッキリと言わないと駄目だと思い次の一言に気持ちを乗せる。


「クロウと出会えたきっかけに感謝しているだけだ」

「う? 急になにを言っておるのだ。 意味が分からんぞ」


 率直な気持ちを伝えると右斜め上の回答だったらしく目を見開くクロウに続けて語る。


「クロウがもしここに閉じ込められていなかったら、俺は逃げ道をなくて魔物にやられていた」

「それは、ただの偶然に過ぎぬ。それを理由に話せと申すなら我も怒るぞ」


 鋭く睨む視線に健二は臆せず語る。


「いいや、たとえ逃げ延びて生き残ったとしても、森で遭難し疲弊して動けなるかもしない」


 だからとクロウへの感謝の思いを紡ぐ。


「どんな理由であれ、ここにクロウの元に導いてくれたことに意味があるって思うからどうしても知りたいんだ。頼む」

「•••••••」


 告白でもしているようでむず痒い思いだがクロウに俺の気持ちが伝わってくれると願うばかりだ。

 返答を待つこと数刻。


「お主がそこまで言うのであれば話してやらんでもない」


 と。黙り込んでいたクロウが根を上げた。


「我の不甲斐ない話を聞いて笑ったりするなよ」


「する訳ないだろ、俺より強い相手の逆鱗に触れたら消し炭に確定よ。ふぅー、怖い、怖い」


 健二がわざとらしく怯えているとクロウが決意した眼差しを向けた。


「話そう、我の全てを」

「ああ、頼む」


 頑なに話そうとしなかったクロウの過去を語る。


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