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戦いは破壊の中にあり  作者: 日花丹水
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仕事が終われば帰りたい。

「やっぱり、本部まで1時間かかるのは問題よね。引越しを考えた方がいいかしら。一応、移動費は出してもらってるとはいえ・・・。」

と言いながら、䨩从対策本部入り口の認証システムをクリアする。自動ドアが開くと建物内に入った。その足で総合カウンターへ向かう。

「すみません、報告書の提出をしたいのですが。」

そう言うと、鞄から報告書を取り出し、受付嬢に手渡した。

「はい、確かにお預かりしました。」

よし終わり。と、帰ろうとしたところで、不意に、

「藤村紫月様ですね。篠田様がお呼びです。本部長室までお願いします。」

「え、あ、はい。分かりました・・・。」

すぐ帰れると思ったのに・・・。がっかりしながらエレーターに乗り、重い足取りで本部長室へ向かった。


コンコンと二回ノックすると、どうぞ、と声が扉の向こうから返ってきた。本部長室に入ると、体格の良い30代前後のお兄さんが灰色の制服を纏い、上等そうな椅子にどっかり座っていた。

「よく来たね。まずは依頼達成おめでとう。」

「御世辞はいりません。用件はなんですか?」

「用という用ではないんだけどね・・・。」

そう言いながら苦笑いを浮かべていたが、すぐに真顔になった。

「今回呼んだわけは薄々気づいていると思うが、ここ最近、䨩从の発生件数の増加についてだ。近々、その事について会議が開かれる事になった。そこに君も出席してほしい。もちろん、彼らも出席する。」

彼らとは日本で指折りの強さを持つ滅却師のことであり、彼らの存在は滅却師ならば誰もが知っている。いわば、滅却師の常識である。

「私のような者が会議に出席してもよろしいのですか?」

「あぁ、全く構わないよ。君も最近実績はいいし、何より、君の力は珍しいからね...。一応出席してもらおう。会議の資料はこれだ。目を通しておくように。用件は以上だ。」

「分かりました。では失礼します。」

資料を受け取るとそのまま本部を出て、事務所への帰路に着いた。

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