面倒なことはやっぱりキライ
「よいしょっと。ふう~、やっと運べたわ・・・。」
そう言うと、謎の男の子をソファに寝かせ、自分はいつも通り独り言をつぶやきながら机に向かう。そして、引き出しから1枚の書類を取り出し、書き始めた。
「ハア~、報告書書くの面倒だなあ。依頼受けて䨩从を滅却して、その報告書を書いてわざわざ䨩从対策本部まで届けに行かなきゃならないなんて・・・。まあ、グチを言ってても始まらないわ。さっさと終わらせよう!うん、そうしよう!」
ようやく気合を入れて、真面目に書類に向かいだす。
「え~と、今回の滅却数は2体、レベルは1っと。使用した武器は銃で消費したものは弾が12発かな。あとは適当にちょちょいのちょいっとやって、はい完成!」
と喜んだのもつかの間。
「あ、この人どうしよう・・・。一応私の力の影響は調べた範囲では無かったけど万が一のこともあるし・・・。起きてから話を聞こう。うん、そうしよう。」
席から立ち上がると、先ほどまで書いていた報告書を鞄に仕舞った。そして、何かを思い出したように立ち止まる。
「出る前にこの人が起きてどこかに行っても見つけられるように自動追尾型のオートマタ式神を展開しなきゃ。」
そう言うと、鞄の中に手を突っ込み、直径5センチほどのところどころ模様の入った金属球を取り出した。短く詠唱すると、金属球が変形して鳥のような物体になった。きちんと作動していることを何度も確かめてようやく外に出る。鍵をかけ、これまた何回もかかっていることを確かめてから目的地の䨩从対策本部へと向かうのであった。




