二つの事件の交点
ルシアン達ははレイモンドが関わった過去の事件について
調査することした。
レイモンドの関わりがある事件はわかっているだけで2つ
①ジャマル事件:
被害者:ジャマル:
死亡/犯人:ヴィクトリア:死亡
②商会主人の横領容事件
冤罪の被害者:商会の主人
ルシアンとカイルは商会の主人の事件を
まずは商会(ルーシェル商会)について調べることにした。
ルーシェル商会は主人であるマーカス・グランツが横領の罪で逮捕された後
証拠不十分で無罪になったものの商売が経ちいかなくなり
商会をたたみ故郷へ帰ったとのことだたが
元従業員から事件のことを聞くことはできた。
ルシアン
「お忙しい中すみません。
ルーシェル商会の主人だったマーカスについてお話を聞かせてください。」
--元従業員から聞いた事件の内容--
商会はもともとマーカスさんの実家が牧場を営んでいたこともあり
生産者により多く利益が出るように努めていた。
レイモンドは加工食品会社に出資していた。
その加工会社は生産者から商品を安く買いたたいていた。
これに抗議したため冤罪をかけられ横領容事件の被告にされてしまった。
横領とされた金は売り上げ金だったが
帰宅途中突足元から如突風に煽られ転倒した際に金庫の鍵を紛失
その後、鍵を使って金が盗まれてしまった。
盗難被害届を出したにも関わらず
警察は盗難ではなく主人の横領だとした。
元従業員
「マーカスさんは誠実で横領なんて絶対しない人だよ。
あれは誰かがマーカスさんに罪を被せたんだと皆噂してるよ。」
カイル
「マーカスさんは商会を廃業したあと故郷に
帰ったとお聞きしたんですがどこかご存じですか?」
元従業員
「いや。詳しく場所は知らない。
ただ、実家が牧場を営んでいて
その地域のラム肉をブランド肉にしようとしていたよ。」
元従業員
「あ、そうだ。創業10年記念の時の集合写真があるぞ。」
ルシアン
「見せてもらえますか?」
元従業員
「いいよ。はい。これだよ。
写真の真ん中で加工食品を手に持っているのが
マーカスさんだよ。
ルシアンとカイルは写真をの覗き込む
マーカスの手には羊マークが入った加工食品があった。
カイルが突然、何か気になったことがあるらしく
カイル
「ルシアン確かめたいことがある。
悪いがここから別行動だ。」
カイルはそう言うとあっという間に走っていってしまった。
ルシアンは従業員にお礼を言って
念のため集合写真もスマホで撮影をした。
1人になったルシアンは
ジャマル事件の事件現場に行くことにした。
ーー湖畔
ルシアンは穏やかな湖畔を眺めながら
事件当日も今日のよう湖畔は穏やかで
自然にボートが転覆することはないように思えた。
やはり魔法を使って転覆させたのだろう。
幸いなことにボートはそのまま残されていた。
ただ事件から時間が経過したこともあり
兄と同じように魔導書から魔法探知の魔法を発動したが反応がなかった。
魔法痕跡は短期間で薄くなるものだが
この事件は魔法痕跡事体が消された可能性が高い。
そこでルシアンは
現象再定義理論に基づき魔法式の再現を試みた。
魔法発動方法は2つ
①魔導書などに書かれた発動式で発動
②詠唱により発動
詠唱により発動だった場合は現象再定義は難しいが
おそらくボートに発動式を書いたのではないかと考えて再現して
みたところ予想通り発動式が浮かび上がった。
ルシアンはその式を手帳に記載した。
ーー三日後
カイルの部屋にルシアンはいた。
カイルが買ってきた大量のラム肉を使った料理を食べたあと
ルシアンが切り出した。
ルシアン
「カイル。観光に行っていたのか・・・」
カイル
「そんなはずないだろ。ちゃんと重要証拠を見つけてきたぜ。」
ルシアン
「重要証拠?」
カイル
「ああ。これだよ。
カイルは箱から一足の革靴を取り出さた。」
ルシアン
「この靴は?」
カイル
「マーカスさんの靴だ。」
ルシアン
「マーカスさんの?
マーカスさんに会えたのか。
情報は故郷に帰ったことと実家は牧場を営んでいること
集合写真しかなかったんだぞ。」
カイル
「羊マークを見た時に思い出したんだ
うちのじいちゃんが好きなラム肉のブランドだった。」
カイル
「生産地域がわかったので後はその地域の牧場をかたっぱしたにあたったが
牧場は二十以上あった」
ルシアン
「二十?」
カイル
「ああ。二日かけて回って
十五件目でようやくマーカスさんを見つけた。」
カイル
「マーカスさんには最初相手にもされなかったよ。」
マーカス
「警察が今さら何の用だ私は無罪になったが
商人との人生は終わってしまった・・・」
そう言って話を切り上げようとしたマーカスに対して
カイルは
「商人としての人生は終わったかもしれないが
地域のラム肉をブランド肉にする夢は叶えてるよ。
おれの祖父はそのラム肉が大好きで毎週必ず食べてる。
俺は同じ警察の人間として冤罪を出してしまったことを
本当にすまないと思ってる。
遅いかもしれないが冤罪の証明をするためにも協力してくれないか?」
マーカス
「そうなのか・・・大切なお客様を無下にするわけにはいかないな。」
こうして何とかカイルはマーカスから話と靴を借りることができた。
カイル
「突然足元からの突風の話を聞いて
何か靴に仕掛けをされたんじゃないかと思ってな。」
ルシアン
「この靴は当時の靴なのか?何年も前なのによく残していたな。」
カイル
「集合写真を見た時、靴が老舗靴屋のオーダーメイドの靴だとわかった。
そんな靴をそう簡単には手放さないさ。」
ルシアンは靴に対して魔法式の再現を試みた。
結果、ボートと同じ魔法式だったことが分かった。
カイル
「これでジャマル事件と横領容事件が繋がったな」
ルシアン
「それと靴を調べたところ魔法痕跡が消されていることがわかったぞ。
ジャマル事件と横領容事件は同じ魔法が使用され且つ2件とも
誰かが意図的に証拠(魔法痕跡)消している。」




