「消えた共犯者」
ルシアンは兄の手帳を見ながら
兄はレイモンドを調べていた。
レイモンドには被害者であるジャマルとは
土地開発をめぐる諍いがり動機がある。
その土地開発は大規模な都市開発の権利を
ジャマルの会社とレイモンドが出資する企業が
争っていたものだった。
邪魔なジャマルを事故死に見せかけて殺したとした場合、
事故を成立させるための協力者が存在する。
兄はその協力者を追っていた?
--数年前
アルフレッドは
事故調査報告書とレイモンドに関する資料を見ながら
ジャマル氏は恐らくボートにあった魔法の痕跡から
考えて魔法発動によりボートから落ちたと思われるが...
アルフレッド
「レイモンドには動機がある」
「だが能力がない」
「誰か別の人間がいる」
ゼノ
「その誰かは見当がついているのか?」
アルフレッド
「いや。だが大きな手掛かりは見つけた。
それは科学の目でわかるはずだ
さあ、行こうか。」
ゼノ
「どこに?」
ーー場所は移り「科学捜査研究所」
アルフレッド
「ジェイミー、頼んでいた調査はどうだ何か分かったか?」
ジェイミー
「ああ。いろいろとわかったよ。
君が持ち込んだ布の切れ端を調べたところ
生地は主に女性のドレスに使われる布だった。
その布は輸入された織物でアシュフォードでも
数店舗しか扱っていないものだったよ」
アルフレッド
「ありがとう。助かるよ。
これだけわかればその布のドレスの持ち主が分る筈だ」
ジェイミー
「どういたしまして。お礼はおいしい紅茶をお願いするよ」
アルフレッド
「最高級の茶葉を用意する」
「ゼノ、
ジャマル氏と懇意にしていた女性を探すのと
ドレスが作られえた洋裁店を探すのを手分けをして
探そう。
ゼノ「了解、じゃあ俺は女性を探すことにする」
アルフレッド
「わかった」
ーー警察署の一室
アルフレッドとゼノはお互いに調べたもを突き合せた結果
ある女性に行きついた。
女性の名前は「ヴィクトリア・レイヴンクロフト」
齢は23歳で妖艶な美女。
ジャマル氏とはある伯爵夫人が主催した舞踏会で知り合ったらしい。
ジャマル氏は彼女に夢中でいろいろと連れまわしていたらしい。
ヴィクトリアは赤と黒のドレスを好み
あの布端のドレスを洋裁店で作っていた。
またヴィクトリアとレイモンドの間に繋がりがあったことがわかった。
舞踏会を主催した伯爵夫人にヴィクトリアを紹介したのがレイモンドだった。
ヴィクトリアは伯爵夫人に舞踏会に招待され、ジャマル氏と出会った。。。
アルフレッド
「ヴィクトリアに話を聞きに行こう」
ーーレイヴンクロフト邸
アルフレッド
「突然の訪問、申し訳ありません。
直接会ってジャマル氏についてお話したいことがありましたので
急ぎ、参りました。」
ヴィクトリア
「いえ。大丈夫です。
ジャマル様には大変よくしていただいていました。
訃報を聞いて大変ショックを受けております。」
ゼノ
「ご心労のところ申し訳ありませんが
ジャマル氏がなくなった日はどちらにいらっしゃいましたか?」
ヴィクトリア
「あの日は、天気も良く。庭でお茶を飲みながら読書をしていました。」
アルフレッド
「おかしいですね。あなたはその日、ジャマル氏と一緒に湖畔にいたのでは?」
あなたが作られた赤と黒のドレスですがその布は輸入品の特注品になります。
その布の切れ端がジャマル氏が乗っていたボートから見つかりました。」
ヴィクトリア
「ああ。それでしたらジャマル様は湖畔でボートに乗りながら景色を楽しむ
ことを日ごろからされていたので私がご一緒した別の日にでも
ドレスが引っかかったのでしょう。」
アルフレッド
「なるほど。申し訳あませんがドレスをお借りすることはできますか?」
ヴィクトリア
「はい。構いません。」
アルフレッドとゼノはドレスを預かりとヴィクトリア邸を後にした。
ゼノ「もっと話をしなくて良かったのか?」
アルフレッド
「ああ。彼女は頭が切れる。俺がボートの布の切れ端の件を言ったとき
慌てる様子もなくよどみなく返事をしていた。
これ以上聞いてもボロは出さない。
それならドレスを調べた方が早い」
ゼノ「調べる?」
アルフレッド「ああ。上手くいけば決定的な証拠になる」
ーー警察署の一室
アルフレッド達がヴィクトリア邸を訪れてから数日後
アルフレッドは机の上に置いたドレスに対して
魔導書を開きコンペア(比較)魔法を発動。
結果、波動が一致した。
(ドレスと比較したのはボートから取得した魔法痕跡だった)
これで、あの日、ジャマルとヴィクトリアは一緒のボートに
乗っていたことが証明された。
またドレスからは他の魔法発動痕跡が見つかった。
ジャマル氏を事故死に見せかけ殺害した方法は
①ヴィクトリアが帽子をわざと湖に落とす
②それを拾おうとしてジャマル氏が立ちあがったとき
ボートの魔法を発動し、ボートを転覆。
③ヴィクトリアは何らかの方法で水草が絡まるような魔法を発動
④ジャマル氏の服に水草が絡まり溺れる。
⑤ヴィクトリアはドレスに事前に発動さていた水草が絡まらない魔法で助かる。
こんなところだろうか。
アルフレッドが手帳に調査結果と推理結果
まとめていたときだった。
勢いよくドアが開くとゼノが飛び込んできた。
ゼノ「大変だ。」
アルフレッド「どうした?そんなに慌てて」
ゼノ「ヴィクトリアが死んだ。」
アルフレッド「何だって?」
ゼノ「遺書があった。
自分が帽子を落としてそれを取ろうとした
ジャマル氏が湖に落ち溺死しまったことに対して
罪悪感が募り、死んでジャマル氏のもとにいき謝りたいとあった。。。」
アルフレッド達が訪問した翌日からヴィクトリアは外出を控えた。
彼女は自室で毒を飲み。発見されたときにはもう息をしていなかった。
アルフレッド
「やられた。。。
これでレイモンドを参考人にすることができなくなった。」
ーー現代
ルシアン
「兄さんはジャマル氏の事故死が殺人だったことを見抜いた
だが主犯だったヴィクトリアが死んだことで後ろにいた
レイモンドを問い詰めることができなくなってしまった。。。」




